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FOMC直前、2022年FF金利織り込みは2回から3回へ?
更新日:2021年11月02日(火)
CMEフェドウォッチ 2022年12月FOMCでのFF金利予想 2021/10/29市場はテーパリング決定を既に織り込み、その決定がなされる11月FOMC直前。市場の関心はその先の利上げフェーズの動向へ。
わずか10日程前、CME-Fedウォッチが示す市場の利上げ織り込み度としては、2022年末までにFFレートは(50-75)が35%を占めて最大。市場では「来年末までに2回の利上げ」がメインシナリオとなっていました。

しかし、10月末にかけて状況は急速に変化。
20日時点では(25-50)、1回の利上げが28.8%を占めて第2シナリオ、という状態となっていましたが、その後は急低下。29日時点では17.3%まで低下。
入れ替わる形で(75-100)、3回の利上げが20日時点での20%から月末には28.5%へと急上昇。
月末には31%へと緩やかに低下してきた(50-75)、2回の利上げを猛追。

インフレ高止まり懸念を警戒し、早期利上げ観測が徐々に強まる状態で11月FOMCを迎えることになります。
現時点では市場のメインシナリオは「2020年末までに2回、もしくは3回の利上げ」となりつつあります。
声明文やパウエルFRB議長会見で、それ相応のタカ派イメージとならない場合には、ハト派的と受け止められてドル安で株高、金も買われる展開となる可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2021/9/28 - 11/11日のNY金相場は+11.9ドル、0.67%の反発。週明け時間外は1780ドル半ばからやや軟調スタートも1780ドル割れを回避すると反発へ、ユーロドルの反発基調に連動する形で小幅上下動を繰り返しながらロンドン市場で1780ドル台後半へ、NY朝には一時1800ドル手前まで上昇。大台ラインにやや抵抗感も、1.6%付近まで上昇していた米10年債利回りが低下基調となってドル安基調もゆるやかに進行した流れにも連れて下げ渋り、1790ドル台半ばを中心に保合いへ。短期的には1750ドル台までの一段安も警戒された状態から、90日移動平均線(1787.1)を回復するとこれがサポートにもなり、NY市場では200日移動平均線(1793.5)も上抜け。目先、保合いレンジを1780ドルから1800ドル台までに縮小してFOMC待ちへ。サプライズはあまり想定されない今回は、若干タカ派的となって下限割れの場合でも下値目安は1760ドル程度まで。想定外にタカ派色が強まるようなことがあれば1730ドル台辺りまでが下値目安にも。逆にハト派色を強めてレンジ上抜けとなれば、1840ドル台を目標に上値トライ再開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2021/9/28 - 11/1NYプラチナは+46.6ドル、4.57%の大幅反発。上昇率では9月22日(+50.3ドル、5.29%)以来で今年4番めの急騰。7月29日(1067.6)以来、3ヵ月ぶりの高値。短期下値目安1010ドル近辺には先週末まで3日連続安値で到達し、金曜日の下ヒゲ十字線で切り返す形に。週明け時間外早々に90日移動平均線(1022.4)を上抜けると、1030ドルまで一段高。ロンドン市場では1030ドル台半ばの抵抗水準候補との攻防となったものの、NY朝にこれを突破すると1060ドル台へと急騰。2000ドル手前での保合いが続いていたパラジウムが2050ドル超へと急騰した流れにも追随する形となり、NY午後には1070ドルを試す展開に。NY引け後には1060ドル台前半へと若干の失速感もあるものの、終値ベースでは節目の1060ドル台を上抜け。1070ドル再トライへと向かえば当面の上値目標は7月末高値圏1090ドル台まで。

ドル円・日足チャート 2021/9/28 - 11/1ドル円はわずかに3銭程度のドル高円安、0.03%の小幅続伸。日経平均のご祝儀相場に連れて円安基調で週明けをスタートすると、114円20銭台から114円ちょうど付近までの押し目をはさんで欧州時間には114円40銭台まで上昇。10月20日(114.70)以来、10日ぶり高値がこの日の高値となって失速するとNY時間には114円30銭台から20銭台、NY午後には米10年債利回りが1.6%付近で頭打ちとなって失速した流れにも追随、114円割れへと軟調推移。114円台での上値の重さを象徴し、ほぼ下ヒゲなしの上ヒゲ十字線、いわゆる「トウバ」を形成して反落への可能性も示唆。今朝の東京市場でも114円10銭台まで上昇して戻り売り、再び114円割れへと軟調スタート。目先、113円50銭の下値サポートを割り込むようなら調整局面入りへ、112円前後までが当面の下値目安に。想定外のタカ派傾斜などをきっかけに114円20銭の抵抗線超えとなった場合には上値トライ再開、115円台半ばまでが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/1終値とチャート

2日の国内金価格は+30円、0.42%の反発。サポート候補、9月安値(6764)から10月高値(7214)までの23.6%戻し(7108)、7100円の大台ライン近辺などを下回らず、下抜けたばかりの9日移動平均線(7164)も再度上抜け。強気のパーフェクトオーダー再開の形となっての高止まりも、目先はFOMC待ちで上下両睨みの展開にも。7130円の下値サポートを割り込むようなら38.2%戻し(7042)、7040ドル近辺までが短期下値目安に。7210円台の高値更新なら上値トライ再開へ、6月高値圏7300円近辺までが上値目標に。

プラチナ価格は+117円、2.86%の大幅高で3日続伸。7月19日(4267)以来、3ヵ月半ぶり高値。9日移動平均線(4133)を大きく上抜け、90日移動平均線(3991)も下げ止まった状態で強気のパーフェクトオーダーを完成。節目の4200円もしっかり上抜けたことから上値トライ再開の可能性。ややタイミングも悪く、NYプラチナに若干の失速感もありながら、短期上値目標としては4300円の大台トライへ。
※参考:金プラチナ国内価格11/2とチャート

2021年11月02日(火)時点の相場
国内金:7,168 円 11/2(火) ▲30(0.42%)
国内プラチナ:4,212 円 11/2(火) ▲117(2.86%)
NY金:1,795.8 ドル 11/1(月) ▲11.9(0.67%)
NYプラチナ:1,067.3 ドル 11/1(月) ▲46.6(4.57%)
ドル円:114.00 円 11/1(月) ▲0.03(0.03%)
→11/1(月)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏10月製造業PMI減速基調は4ヵ月、圏内格差は拡大 11/03(水)
→国内金価格は三角保合い上抜け失敗、攻防継続の様相にも 11/01(月)
→世界の金需要-2021年第3四半期 10/31(日)
→コアPCEは30年ぶり高水準で高止まり、トリム平均も上昇の兆し 10/30(土)

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