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2022年末ゼロ金利予想は10%割れ、メインシナリオは利上げ2回
更新日:2021年10月21日(木)
CMEフェドウォッチ 2022年12月FOMCでのFF金利予想 2021/10/209月FOMCでのドットチャートでは、2022年末FF金利予想中央値は0.25%。FOMCとしては2022年末までには1回の利上げがコンセンサス。
それから1ヵ月経過し、市場コンセンサスとも言えるCMEのFedウォッチでは、「2022年末までに2回の利上げ」がメインシナリオとなっています。

9月22日のFOMCを堺に、0-25の実質ゼロ金利の現状維持予想は急低下、25-50の1回の利上げ予想が40%付近で横ばい推移となったことで、それ以前のメインシナリオ「利上げは2023年以降」は崩れ、FOMCに追従する形で「2022年に1回の利上げ」がメインシナリオとなりました。
しかし、10月8日の9月雇用統計を起点にそのシナリオも急速に後退。10月半ばにかけて1回の利上げ予想は30%割れへと低下、代わって浮上してきたのが50-75へ2回の利上げ予想。9月FOMC時点では20%にも満たなかった2回の利上げ予想は10月8日の雇用統計で30%を超え、10月半ばまでに1回の利上げ予想を逆転、20日時点では35%まで上昇してきました。

さらに、2022年末までの実質ゼロ金利維持予想は10%割れへと一段と低下し、1回の利上げ予想も25%割れへと低下。これに対して9月FOMC時点ではわずか3%程だった75-100の3回利上げ予想が24%付近まで急上昇。

予想以上のインフレ高止まりに、今後のインフレ期待上昇、さらに賃金上昇や原油価格上昇なども背景に、年内テーパリング開始と2020年半ば終了を既に織り込み、市場のテーマは利上げ見通しへとシフト、それもFOMCを先読みする形でよりタカ派方向へとシフトし始めているようです。

NY金・日足チャート 2021/9/16 - 10/2020日のNY金相場は+14.4ドル、0.81%の続伸で14日(1797.9)以来、1週間ぶりの高値。前日終値水準1770ドルから若干下押しも前日安値は下回らず、1760ドル台後半で折り返した時間外は、1.6%台後半で頭打ちとなった米10年債利回りの低下基調に連れて堅調推移。NY朝までに1780ドルを回復すると高値では一時1790ドル付近まで上昇。しかしNY市場では1.6%台前半まで下げた米10年債利回りが1.6%台半ばへと反発し、NYダウが一時最高値更新、リスク選好の流れが強まったことも重石となって1780ドル台半ばから前半へと押し戻される展開に。結果的に右肩下がりの90日移動平均線(1787.3)に上値を押さえられた形にもなり、その上には200日移動平均線(1796.2)など複数のテクニカルな節目も重なり1800ドルの節目まで厚めの抵抗帯を形成。目先は1760ドル台の下値サポートまでのレンジで保ち合い継続へ。下抜けると1740ドル前後までの一段安は想定され、上抜けの場合には1820ドル近辺までの上昇も。

NYプラチナ・日足チャート 2021/9/16 - 10/20NYプラチナは+5.2ドル、0.5%の続伸。終値ベースでは10月高値となった先週末、15日(1058.9)以来の高値水準。時間外序盤に前日安値水準1030ドル台半ばまで下げて反発基調へ、ロンドン時間には1050ドルでいったん上値を押さえられるも、NY引け後には一時1060ドル手前まで上昇。しかし前日高値にはわずかに届かず、5日連続1060ドル前後の高値を微妙に切り下げ続ける形にもなり、この水準での上値の重さを示唆。1030ドル台の下値サポートから1060ドルまでの小幅保ち合いレンジを維持しながらも、上抜けなら1080ドル近辺まで、下抜けなら1010ドル前後までが短期的なレンジ拡大目安に。

ドル円・日足チャート 2021/9/16 - 10/20ドル円は5銭程のドル安円高、0.04%の小幅安で5日ぶりの反落。前日までの米長期金利上昇と円安の流れを受けて東京朝には一段高となって一時114円70銭近辺まで急騰。2017年11月6日(114.73)以来、ほぼ4年ぶりの高値をつけ、短期上値目標114円50銭もしっかり突破。これでいったんは力尽きる格好にもなって軟調な展開に。米長期金利が急騰後の調整となった流れにも連れ、欧州時間には114円30銭、NY市場では一時114円10銭割れまで下落。しかし長期金利の下げ渋りと米株高のリスク選考地合いにも支えられ、114円割れを回避すると114円30銭台まで反発。高値圏で控えめながら上ヒゲ十字線を形成し、短期的な流れとしては若干のピークアウト感も。心理的節目114円を割れると9日移動平均線(113.71)近辺がサポート候補にも、113円20銭の節目を割れるようだと流れに変化も、調整幅拡大で112円前後も視野に。しかし、月末から11月FOMCにかけては下押し材料不足となる可能性も。さらなる行き過ぎ警戒水準としては2017年3月高値115円50銭近辺。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/20終値とチャート

21日の国内金価格は+44円、0.62%の続伸。10月高値となっている15日(7163)以来、1週間ぶりの高値となり、7060円から7160円台までの保ち合いレンジ上限トライをうかがう展開に。過去最高値を起点として1年3ヵ月続く上値抵抗線との攻防に向けて、下げ止まりつつある90日移動平均線(6947)を上抜けへと向かう21日移動平均線(6935)が9日線を下から追随、並びと方向性は堅調な流れ持続へのサポート態勢を整える状態にも。しかし、強めの抵抗線突破にはそれ相応の材料も必要に。

プラチナ価格は+38円、0.92%の続伸。下げ渋って反発したNYプラチナに支えられ、調整一服からしっかりと反発した格好にも。しかし10月高値18日(4176)の水準に並び、上限でいったん上値を押さえられた格好にも。フットワークの軽いプラチナの場合、勢いで上限突破へと向かえば4220円程度までの一段高も。逆に下方向へ4120円台の保ち合い下限を割れると7月末保ち合い水準4060円前後までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格10/21とチャート

2021年10月21日(木)時点の相場
国内金:7,141 円 10/21(木) ▲44(0.62%)
国内プラチナ:4,176 円 10/21(木) ▲38(0.92%)
NY金:1,784.9 ドル 10/20(水) ▲14.4(0.81%)
NYプラチナ:1,052.3 ドル 10/20(水) ▲5.2(0.50%)
ドル円:114.34 円 10/20(水) ▼0.05(0.04%)
→10/20(水)のその他主要マーケット指標

←新規失業保険申請件数4週移動平均、コロナ前比10万件割れ 10/22(金)
→インフレ懸念上昇、期待インフレは8年7ヵ月ぶり高水準 10/20(水)
→鉱工業生産は予想外の2ヵ月連続減、前年比では5ヵ月続落 10/19(火)
→インフレ高止まり懸念から早期利上げ警戒感へ、金価格急反落 10/18(月)

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