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年末年始の米指標低調、株安・ドル高でNY金は上げ渋り
更新日:2022年01月15日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数 2022年1月速報この日発表された年末・年始の米国経済指標は軒並み低調。オミクロン株の影響やインフレ高騰による悪影響が反映された格好にもなり、リスク回避的な株安基調にドル高の流れとなってNY金も上げ渋り。

12月の小売売上高は前月比-0.1%の市場予想に対して-1.9%。5ヵ月ぶりのマイナスで2月(-2.9)以来、10ヵ月ぶりの落ち込み。
自動車を除く小売売上高も前月比-2.3%となり、これも10ヵ月ぶりの大幅マイナス。
-8.7%となったネット販売関連の落ち込みが目立ち、供給問題が年末商戦の前倒しに拍車をかけ、インフレも影響した可能性も。

12月の鉱工業生産も前月比-0.1%となり、+0.2%の市場予想に反して3ヵ月ぶりのマイナス圏。設備稼働率も77%予想に対して76.5%にとどまり、下方修正された11月の76.6%からも低下。
引き続き半導体不足や、労働者不足も影響した模様。

年末のハードデータに加え、年明けのソフトデートも低調。
ミシガン大消費者信頼感指数は1月速報値で68.8。市場予想の70.0を下回り、12月の70.6からも低下。10年ぶり低水準となった11月の67.4こそ上回ったものの、これに次いで10年余りでは2番めの低水準。前年比では-10.2ポイントで6ヵ月連続の前年割れとなり、足下4ヵ月は-10ポイント前後の落ち込み。
現況指数は12月の74.2から73.2へと低下し、10年5ヵ月ぶりの低水準。
期待指数は68.3から65.9へと低下も8年ぶり低水準となった11月の63.5は上回る状態。

1年期待インフレは4.9%となって12月の4.8%から上昇、11月と並び13年ぶり高水準。5年期待インフレは3.1%で12月の2.9%から上昇、10年10ヵ月ぶりの高水準。
インフレ高騰への警戒感は年明けも緩和されず、消費センチメントの回復圧迫要因の一つとなったようです。

なお、これまではミシガン大消費者信頼感指数が低下局面形成後にFF金利も引き下げられ、上昇後にFF金利も引き上げられてきました。
しかし、3月にもFF金利引き上げスタートの可能性も取り沙汰される現状、ミシガン大消費者信頼感指数は一向に回復の兆しが見られない状況となっています。

NY金・日足チャート 2021/12/10 - 1/1414日のNY金相場は-4.9ドル、0.27%の続落。下ヒゲ陰線となった前日NY午後以降の反発基調を受け継ぐ形で時間外は1820ドル近辺から1820ドル台後半へと小幅に一段高。ロンドン市場では一時前日までの高値をわずかに上回りながらも、3日連続で1830ドルの壁に跳ね返される形となって1820ドル近辺へと反落。NY市場では米12月小売売上高の低調な結果を受けて1820ドル台後半へと小反発も、米10年債利回りが下げ渋って2年ぶり高水準となる1.79%台へと上昇した流れに押されて1820ドル割れへと下落。足型は上ヒゲ陰線も、3日連続15ドル前後の小動きとなって1810ドルから1830ドルまでの小幅レンジで保ち合い形成中。年末から何度も上値を押さえられてきた1830ドルの強めのレジスタンスを突破するようなことがあれば、上値トライ再開で11月高値圏1870ドル近辺が上値目標。目先の下値サポート候補は20日移動平均線(1809.0)から200日移動平均線(1801.9)。
週間ベースでは+19.1ドル、1.06%の反発。

NYプラチナ・日足チャート 2021/12/10 - 1/14NYプラチナは-7.6ドル、0.78%の続落。金に追随する展開で時間外は970ドル近辺から970ドル台後半へと小反発、ロンドン序盤とNY市場では3日めの980ドルトライでこれを一時上抜け。しかしNY金が1830ドルを超えられないのと同様に、プラチナにとっては980ドルラインが強めのレジスタンスに。1000ドル台へと急騰した5日を除けば、12月後半から上値を押さえられ続けてきた水準。NY午後の反落局面では970ドル割れへと小幅に急落。日足レベルでは960ドルから980ドルまでが12月後半以降の保ち合い中心レンジとなり、目先しばらくの主要レンジにも。これを上抜けるようなら大台再トライで1020ドル台辺りまでが短期上値目標に、下抜けると930ドルが当面の下値サポートに。
週間ベースでは+8.1ドル、0.85%高で3週ぶりの反発。

ドル円・日足チャート 2021/12/13 - 1/14ドル円は4銭程のドル高円安、0.04%の小幅高となって3日ぶりの反発。東京朝に114円20銭台へと小幅上昇後には日経平均の軟調推移に連れて円高基調、114円のサポート候補を割れると一段安となって東京午後には113円60銭台まで下落。欧州時間には下げ渋り、NY朝にかけてはゆるやかに反発も114円ラインがレジスタンスとなる形で反落すると、低調となった米12月小売売上高に一段安の反応で一時113円50銭割れ。12月20日(113.33)以来4週間ぶり安値をつけながら、重要なサポート水準113円50銭近辺で下げ渋ると米10年債利回りの急反発にも追随。NY午後に114円台を回復するとNY終盤にかけて114円20銭を回復。重要水準で反発して長めの下ヒゲを残し、短期下落局面一服の可能性も示唆、114円台維持が目先のポイントにも。
週間ベースでは-1.36円、1.18%安で6週ぶりの反落。下落率では2020年11月2日からの週(-1.31円、1.25%)以来、1年2ヵ月ぶりの大幅安。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/14終値とチャート

2022年01月15日(土)時点の相場
国内金:7,291 円 1/14(金) ▼46(0.63%)
国内プラチナ:3,878 円 1/14(金) ▼45(1.15%)
NY金:1,816.5 ドル 1/14(金) ▼4.9(0.27%)
NYプラチナ:964.6 ドル 1/14(金) ▼7.6(0.78%)
ドル円:114.20 円 1/14(金) ▲0.04(0.04%)
→1/14(金)のその他主要マーケット指標

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