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ミシガン大消費者信頼感指数10年ぶり低迷のまま利上げへ
更新日:2022年02月12日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数 2022年2月速報ミシガン大消費者信頼感指数2月速報値は市場予想の67.0程度を大幅に下回る61.7。前月比-5.5ポイントの低下はコロナショック後3番めの急落。前年比では-15.1ポイントで1年ぶりの大幅低下。水準としては2011年10月(60.8)以来、10年4ヵ月ぶりの低水準。
現況指数も前月から3.5ポイント低下して68.5。これも2011年8月(68.5)以来、10年半ぶりの低水準。
期待指数は前月比-6.7の急低下で57.4。これも2011年11月(54.9)以来、10年3ヵ月ぶりの低水準。
1年後のインフレ期待値は5.0%となって前月の4.9%からさらに上昇、2008年7月(5.1)以来、13年7ヵ月ぶりの高水準。
5年後のインフレ期待値は3.1%で2011年3月(3.2)以来、10年10ヵ月ぶり高水準となった1月からは変わらず横ばい推移。

バイデン政権の支持率低下が示す経済政策への信頼低下に加え、10年超ぶりの高インフレ警戒感が個人の財政悪化、見通し悪化につながり、10年超ぶりの消費センチメント悪化状態となっています。
前日には消費者物価の異常な高騰を目の当たりにし、この日はその高インフレも大きく起因する消費マインドの急低下が鮮明に。

長期推移を見ると、これまではミシガン大消費者信頼感指数の低下局面に連動するように利下げフェーズも進行してきました。消費マインドが後退して個人消費が縮小すれば、景気後退に繋がります。FRBは景気刺激策として利下げを敢行してきた経緯もあります。
そして景気回復へと向かい、個人消費が回復基調となればミシガン大消費者信頼感指数も一定の上昇局面形成へ。この状況を確認し、FRBは景気過熱を防止する為に利上げフェーズへ、というパターンが歴史的には繰り返されてきました。

ところが、現在想定される次の利上げフェーズはミシガン大消費者信頼感指数の上昇局面を待たずに、むしろ下降局面にも関わらず、先行利上げを余儀なくされることになりそうです。

NY金・日足チャート 2022/1/7 - 2/1111日のNY金相場は+4.7ドル、0.26%高となって6日続伸。6日続伸は昨年11月以来、3ヵ月ぶり。終値ベースでは今年高値となった1月25日(1852.5)以来、半月ぶりの高値。前日NY引け後のセントルイス連銀ブラード総裁のタカ派発言を受けての軟調推移はこの日の時間外も続き、ロンドン序盤に1820ドル付近まで下落。前日安値をわずかに下回りながらも下値サポート候補20日移動平均線(1821.9)にも支えられて反発。NY市場では低調となった米2月ミシガン大消費者信頼感指数の結果を受けて1830ドル近辺から1830ドル後半へと小幅に急騰。NY引けにかけて1840ドル台へとさらに水準を切り上げると、引け後には「ロシアが来週にもウクライナ侵攻の可能性」報道を受けてリスク回避の流れが急速に進行。米10年債利回りの2%割れへの急低下とともに米株急落、ドル高・円高の流れにも連れて1860ドル台へと急騰。今年最高値を更新し、一時昨年11月19日(1868.1)以来、3ヵ月ぶり高値となる1867.4ドルまで上昇。週明けにはさらに不安定な展開も予想され、急速に巻き戻しが入った場合には2日連続下値を支えられた1820ドル近辺が比較的安定サポートにも。
週間では+34.3ドル、1.9%の続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2022/1/7 - 2/11NYプラチナは-23.8ドル、2.28%安で4日ぶりの反落。1月28日(1006.6)以来、2週間ぶりの安値。前日NY午後からの軟調推移が続き、時間外には一時節目の1020ドル割れ。それでも右肩上がりの20日移動平均線(1023.8)にもサポートされる形でロンドン市場では1030ドル台へと小反発。しかし上値も重く、NY市場では再度1020ドルの節目割れへと戻り売り。1010ドル割れで切り返すとNY引け後には金の急騰局面に追随する形となって一時1030ドル台半ばまで上昇。次週、リスク回避の巻き戻しに合わせて1020ドル割れへと値を戻す展開となれば、節目割れが一時的ではなかったことになり、下値トライの流れへ。下値目安は年末年始保ち合い水準970ドル近辺まで。
週間ベースでは-5.5ドル、0.54%の反落。

ドル円・日足チャート 2022/1/10 - 2/11ドル円は56銭のドル安円高、0.48%安となって4日ぶりの反落。祝日で休場の東京時間から欧州時間までは116円をはさんでの小幅揉み合い推移、NY市場ではミシガン大消費者信頼感指数の下振れをうけて115円70銭台まで下落する場面も。NY午後にはウクライナ情勢緊迫化報道を受けてリスク回避の円高の流れが急速に強まり、115円90銭台から115円ちょうど付近まで、1円弱の急落。115円割れを回避すると115円40銭近辺まで反発して週末に。前日には90%超へと急速に高まっていた3月0.50%利上げ確率はこの日44%まで急低下。行き過ぎたタカ派傾斜はリスク回避とともに巻き戻され、今年高値更新と117円台トライを目指した流れも巻き戻し。目先、116円ラインが上限となり、115円のサポート候補までのレンジで保ち合い形成の様相に。次週、あらためて116円超へと抜け出すことができれば117円近辺を目標に上値トライ再開へ。下方向へは115円でサポートされない場合には114円40銭が次の比較的重要なサポート。これを割れるようだと一段安の展開へ、12月安値も下回って112円近辺までが意識される可能性も。
週間では+23銭、0.2%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/11終値とチャート

2022年02月12日(土)時点の相場
国内金:7,432 円 2/10(木) ▲32(0.43%)
国内プラチナ:4,157 円 2/10(木) ▲19(0.46%)
NY金:1,842.1 ドル 2/11(金) ▲4.7(0.26%)
NYプラチナ:1,018.7 ドル 2/11(金) ▼23.8(2.28%)
ドル円:115.43 円 2/11(金) ▼0.56(0.48%)
→2/11(金)のその他主要マーケット指標

←インフレ、ドル高、ウクライナ、円高でも高騰する国内金価格 02/14(月)
→40年ぶり高水準、インフレ加速止まらず、利上げ観測も加速 02/11(金)
→米CPI高騰も下支え、NY金価格の高止まり 02/10(木)
→米貿易赤字2021通年では15年ぶりに過去最大を大幅更新 02/09(水)

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