混迷のウクライナ情勢に市場は乱高下、国内金は5日連続最高値
更新日:2022年02月28日(月)
ロシアによるウクライナ侵攻5日め、首都キエフを始めウクライナ国内各地での戦闘が続くなか、欧米はロシアの一部銀行に対するSWIFT排除、プーチン大統領は戦略核戦力の警戒態勢引き上げ、双方の領空閉鎖など制裁とその対応の応酬も続き、二転三転したウクライナとロシアの二国間協議も日本時間月曜朝時点ではウクライナとベラルーシとの国境付近での協議に合意。本日中には市場の警戒感が大きく緩和されるか、さらに悪化するか、そのきっかけにも。
週末には大幅反発した米株も週明け時間外は大きく下げてスタートし、24日に一時100ドルを超えたNY原油は大幅調整となった週末の91ドル台から週明け時間外には98ドル台へと急反発。為替はリスク回避のドル高・円高地合い、米長期金利も週末の1.9%台後半から1.90%付近まで急落。
週末の大幅反落で1890ドル付近まで水準を切り下げていたNY金も週明け時間外には1930ドル台までの急反発スタート。しかし、急失速で1910ドル台では落ち着こうかという状態に。
28日の国内金価格は+19円、0.25%高となって7日続伸。5日連続で過去最高値を更新。7日続伸は2月15日までの8日続伸に続いて今年2月だけで2度め、2月全18営業日中、下落は2営業日のみという急騰局面を形成。週明け時間外のNY金が急騰スタートとなったことを受けて国内金価格も押し上げられての堅調推移、9-21-90日移動平均線がきれいな右肩上がりとなって価格ラインの右肩上がりをサポートする強気のパーフェクトオーダー。この形がさらに続いて一段高への可能性も残されるものの、短期間で大きく崩れる可能性も日々拡大する状況にも。引き続き想定可能な短期行き過ぎ水準7850円近辺まで上昇する可能性もあれば、7500円近辺の下値サポートに向けて急降下となる可能性も。
9月以降の上昇チャネルの起点となった9月安値(6764)から11月高値(7483)までの上昇幅=719円、12月安値(7036)から719円上昇した場合の水準=7755円。中期N計算値から推測される高値目安付近にもほぼ到達し、上昇チャネル上限ラインを突き抜けた状態からは調整必至、とも言える状況にも。
月間ベースでは+499円、6.89%の大幅反発。昨年5月(+566円、8.38%)以来、9ヵ月ぶりの急騰。
プラチナ価格は先週末から変わらず、横ばい推移。NYプラチナも週末の1060ドル近辺から週明け時間外には金の急騰に追随、1070ドル台後半まで急騰も程なく失速、1060ドル付近へと回帰する状態となって反発力の弱さを露呈。為替が円高に振れた状態で週明けスタートも切り返して先週末水準付近115円50銭台へと収束した状態と合わせ、乱高下の可能性が結果的に相殺し合う形にも。9日移動平均線(4270)をわずかに下回り、強気のパーフェクトオーダーも崩れて失速状態も鮮明に。目先は高値保合い崩れにともなう短期下値目安4240円近辺までもう少しの下げ余地も。ただし4360円超へと切り返す展開となった場合には上値トライ再開、4430円程度までが短期上値目標にも。
9月安値(3356)から11月高値(4320)までの上昇値幅=784円。12月安値(3694)から784円上昇した場合の水準=4478円。上昇チャネル下限ラインでサポートされる限り、中期的には網一段の上昇余地も。
月間ベースでは+209円、5.15%の大幅続伸。
※参考:
金プラチナ国内価格2/28とチャート
2022年02月28日(月)時点の相場
国内金:7,743 円 2/28(月)
▲19(
0.25%)
国内プラチナ:4,265 円 2/28(月) +-0(0.00%)
NY金:1,887.6 ドル 2/25(金)
▼38.7(
2.01%)
NYプラチナ:1,050.1 ドル 2/25(金)
▼12.0(
1.13%)
ドル円:115.53 円 2/25(金) +-0.00(0.00%)
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