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★金プラチナ短期相場観★

生産者物価PPIは12ヵ月連続過去最高、11%台でCPI格差も拡大
更新日:2022年04月14日(木)
生産者物価指数PPI×CPIとの差 2022年3月米労働省が発表した3月の生産者物価指数(PPI)は前年比+11.18%。市場予想の+10.6%程度を上回り、2月の+10.27%からも一段高。2021年1月以降、15ヵ月続伸となり、12ヵ月連続で過去最高を更新。
食品とエネルギー関連を除くコアPPIは前年比+9.21%。これも市場予想の+8.4%程度を上回って2月の+8.68%からも一段と上昇。4ヵ月連続の8%台から9%台へと抜け出した形にもなし、2ヵ月連続で過去最高を更新。
食品とエネルギー関連、貿易サービスを除いたコPPI2は前年比+7.00%。2月の+6.68%から上昇し、過去最高となった12月の+7.03%にほぼ並ぶ高水準。昨年7月以降は9ヵ月連続6%超、直近5ヵ月は7%前後での高止まり。

PPIは前月比でも+1.4%となって12年3ヵ月ぶりの高水準となってインフレ加速基調が続いていることを示す状況ながらも、PPI2は前年比でも高止まりながらも伸び悩み状態にもあり、ピークアウトの兆しという側面も。

なお、PPIとCPIとの格差は2.64%となり、2月の2.40%からは拡大、12月(2.96)以来3ヵ月ぶりの高水準に。昨年8月の3.40%をピークにPPIとCPIとの格差は縮小傾向となっていたのが、ここに来て減速。PPIからCPIへの価格転嫁余地は依然として高水準にあり、減少傾向にあった流れも変調の兆しとなっています。

NY金・日足チャート 2022/3/10 - 4/1313日のNY金相場は+8.6ドル、0.44%高で5日続伸。5日続伸以上は2月に続いて今年2度め。ダブルボトム完成と短期トレンド好転の勢いのまま3月11日(1985.0)以来、1ヵ月ぶり高値水準での一段高。ロンドン市場からNY市場にかけて米10年債利回りが2.8%手前から2.7%割れへと低下基調が続き、NY市場ではドル高の巻き戻しも急速に進行した流れを受け、時間外の1970ドル前後からNY市場では1980ドル台へと水準を切り上げ。ただし上値は1985ドル前後で押さえられる状態が続き、株高の流れにも押されて伸び悩み。イースター休暇も控え、長期金利上昇とドル高の調整がもう一段進行するようなら短期上値目標2000ドル付近に向けてあと少しの上昇余地も。

NYプラチナ・日足チャート 2022/3/10 - 4/13NYプラチナは+17.2ドル、1.77%の反発。時間外の960ドル台からロンドン市場で980ドル台へ、NY午後には980ドル台後半へと水準を切り上げながらも上値は990ドル近辺で頭打ち。ゆるやかに低下する20日移動平均線(997.2)から1000ドルの大台ラインへの抵抗感は3月末から継続。4月7日安値941.4ドルを中心に小さな逆三尊を形成しつつもあり、1000ドルの大台近辺がネックラインにも相当、この節目を突破できれば反発局面加速へと流れが変わる可能性も。3月後半高値圏、1050ドル近辺までが短期上値目標にも。

ドル円・日足チャート 2022/3/10 - 4/13ドル円は25銭のドル高円安、0.2%高で9日続伸。9日続伸は2014年7月以来、7年9ヵ月ぶり。東京市場終了後、欧州序盤にかけて急騰。米10年債利回りが2.7%台後半で一段高となった流れに追随すると、125円60銭台から126円10銭台へと急騰し、高値では一時126円30銭台まで上昇。黒田日銀総裁の緩和政策継続発言や欧州時間スタートと同時に仕掛け的な買いによって2015年6月の黒田シーリングを上抜けての一段高、2002年5月以来およそ20年ぶりのドル高円安水準に到達。その後は達成感もあり、126円を割れるとNY朝にはこれが抵抗水準となる形で軟調推移、NY午後には125円30銭台まで下落。短期上値目標125円80銭台付近を達成し、若干行き過ぎての調整局面に。浅めの調整なら124円近辺、1月末の今年安値からこの日つけた今年最高値までの23.6%戻し(123.28)近辺がもう一段の調整目安にも。さらなる上値トライ目安としては3月28日高値(125.10)から31日安値(121.38)までの161.8%戻し(127.48)近辺。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/13終値とチャート

14日の国内金価格は+33円、0.38%高となって8日続伸。8日続伸は2月に続いて今年2度め。5営業日連続、今年16回めの過去最高値更新。20年ぶり円安からの調整も程々に、NY金も一段高となっての調整レス状態。3月半ば安値から月末高値までの値幅(409)を3月末安値に加算するN計算値、8668円の短期上値目標を突き抜けての一段高。3月末安値(8259)からここまでの23.6%戻し(8594)、8600円近辺までの調整はいつ入ってもおかしくはない反面、NY金が大台を回復してドル円が125円台維持なら8750円も。

プラチナ価格は+73円、1.72%の反発。21日移動平均線(4241)にサポートされての反発で節目の4290円を上抜けての一段高。1ヵ月余り続いた軟調局面を抜け出した可能性も高まり、一定の上昇局面形成に向けた流れ継続トライへ。短期上値目標は3月末高値圏4350円近辺。下方向へは4240円が目先の重要なサポート、割れると巻き戻しの展開へ、4180円近辺までの一段安も。
※参考:金プラチナ国内価格4/14とチャート

2022年04月14日(木)時点の相場
国内金:8,697 円 4/14(木) ▲33(0.38%)
国内プラチナ:4,316 円 4/14(木) ▲73(1.72%)
NY金:1,984.7 ドル 4/13(水) ▲8.6(0.44%)
NYプラチナ:989.6 ドル 4/13(水) ▲17.2(1.77%)
ドル円:125.65 円 4/13(水) ▲0.25(0.20%)
→4/13(水)のその他主要マーケット指標

←輸入物価も10年半ぶり高水準へと急騰、PPIとの差も拡大 04/15(金)
→3月CPIは40年ぶり高水準維持も想定内、金利低下でドル円調整 04/13(水)
→賃金上昇格差は近年最大、ゼロ賃金は最低水準でインフレ圧力 04/12(火)
→想定外の展開に想定外の高値圏トライもチラつく国内金価格 04/11(月)

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