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★金プラチナ短期相場観★

米住宅市場景況感急減速に続き、着工件数も許可件数も頭打ち
更新日:2022年05月19日(木)
米住宅着工件数・建設許可件数 2022年4月米商務省が発表した4月の住宅着工件数は172.4万戸。市場予想の175.6万戸を下回り、3月の172.8万戸からは0.23%減。15年8ヵ月ぶり高水準となった2月(177.7)がピークとなり、2ヵ月連続の減少。
先行指数とされる建設許可件数は181.9万戸。市場予想の181.4万戸を上回ったものの、3月(187.9)からは3.19%減となって5ヵ月ぶりの低水準。15年半ぶり高水準となった11月(189.6)が直近のピークとなる形に。

全米住宅建設業者協会が前日発表した5月のNAHB住宅市場指数も69となり、市場予想の75を大幅に下回って2020年6月(58)以来1年11ヵ月ぶりの低水準。前月比-8ポイントは2020年4月以来2年1ヵ月ぶり急落となり、住宅市場の景況感がコロナショック時以来の急低下となっていた状況にも一致。
なお、NAHB住宅市場指数の詳細では、現況も見通しも大幅に悪化しており、住宅価格自体の上昇に加えて住宅ローン金利の急騰、原材料不足に伴うコスト高に加えて人件費急騰など、悪条件が揃う状況に。
住宅市場の減速が景気全体へと波及する可能性もあり、ハイペース利上げに伴うスタグフレーション懸念とともに、今後の米国景気減速へのリスク要因の一つとなりそうです。

NY金・日足チャート 2022/4/13 - 5/1818日のNY金相場は-3.0ドル、0.16%の小幅安で3日ぶりの反落。1810ドル台前半からスタートした時間外は1810ドルをはさんで上下10ドル程の小幅揉み合い推移。NY市場では米10年債利回りが2.9%割れへと急低下、米株も主要3指数そろって3-4%の大幅安へとリスク回避の流れが強まるなかでの上昇局面でも1820ドル台前半までと限定的。この日の変動値幅は17.9ドルと前日からさらに縮小、今年の平均29.8ドルの6割に留まって3週間ぶりの小動き。下落局面一服後のボラティティ低下での横ばい推移となり、下げ止まりからの反発へ、もしくは一服後の下落基調再開のどちらかへ、ボラティリティ再拡大への警戒感も。1800ドルの大台を維持できなくなるようなら今年安値(1780.6)再トライへ、4月高値(2003.0)から5月安値(1785.0)までの23.6%戻し(1836.4)と200日移動平均線(1836.8)が重なる抵抗水準を上抜けることができれば1850ドル台の節目との攻防へ。

NYプラチナ・日足チャート 2022/4/13 - 5/18NYプラチナは-19.0ドル、2.01%の反落。前日の上げ幅を帳消しにする下げとなって4月28日(911.1)以来、3週間ぶりの安値。時間外には940ドル付近での小幅保ち合いから、ロンドン市場では前日高値を上抜けて一時950ドル台後半まで上昇。しかしNY金の反落局面にも追随する形で失速すると、NY市場では920ドル台へと急反落。MY午後には金の反発局面には追随できず、株安基調に追随する形となってNY引け後には920ドル割れ。このまま920ドル台の節目を回復できなければ一段安へ、今年安値更新トライで890ドル前後までが下値目安。反発方向へは940ドル台の抵抗水準を超えると5月高値圏990ドル近辺を目指す流れにも。

ドル円・日足チャート 2022/4/14 - 5/18ドル円は111銭のドル安円高、0.86%の大幅反落。東京朝に129円50銭台の高値をつけ、米10年債利回り低下に連れて午後には128円90銭台まで下落。欧州時間には129円台前半での小幅揉み合い推移、NY市場では米小売大手の低調な決算が続いたこともあり、米株安の流れが急速に進行。リスク回避の流れとなって円高の勢いが強まるとNY午後には128円ちょうど付近まで下落。節目の128円30銭が抵抗水準に切り替わる形となって今朝の東京市場では一時127円90銭近辺まで下落。ただしその後は128円40銭台へと反発。128円30銭の節目との攻防状態から、再度下方向への流れが強まるようなら調整局面再開となって短期下値目安は4月末安値圏、127円割れを試す展開にも。上方向には20日移動平均線(129.33)から40銭までが抵抗水準となり、これを超えると今年最高値再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/18終値とチャート

19日の国内金価格は-78円、0.94%の続落で3月23日(8160)以来、ほぼ2ヵ月ぶりの安値。最高値(8860)を起点とする下降チャネルからは抜け出せず、ドル円の調整再開の動きに合わせて直近安値で8230円台の節目割れ。これに伴う短期下値目安8200円割れにも即到達。短期的には一服感も、ドル円の調整継続なら下降チャネル継続へ。1月末の今年安値(7244)から最高値までの38.2%戻し(8243)を大きく割り込んだ状態となり、中期的には50%戻し(8052)近辺までが意識される可能性も。

プラチナ価格は-130円、3.02%の大幅反落で4月28日(4098)以来、3週間ぶりの安値。もつれ合う9日移動平均線(4310)と21日移動平均線(4297)が抵抗帯となって反発の動きは続かず急反落。4260円台の節目割れに伴う短期下値目安、90日移動平均線(4208)付近に到達して若干のオーバーラン。短期的には一服感も、ドル円の調整継続なら3月半ば以降の安値圏4100円近辺までが下値警戒水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格5/19とチャート

2022年05月19日(木)時点の相場
国内金:8,181 円 5/19(木) ▼78(0.94%)
国内プラチナ:4,178 円 5/19(木) ▼130(3.02%)
NY金:1,815.9 ドル 5/18(水) ▼3.0(0.16%)
NYプラチナ:924.4 ドル 5/18(水) ▼19.0(2.01%)
ドル円:128.25 円 5/18(水) ▼1.11(0.86%)
→5/18(水)のその他主要マーケット指標

←フィラデルフィア連銀も低調、製造業景況感は2年ぶり低水準 05/20(金)
→米個人消費は4月も好調持続、米中格差は拡大 05/18(水)
→世界のプラチナ需給-2022年第1四半期 05/17(火)
→国内金価格の短期トレンド転換点 05/16(月)

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