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ドイツIFO景況感は5月も改善、現況は7ヵ月ぶり高水準
更新日:2022年05月24日(火)
ドイツIFO企業景況感指数 2022年5月ドイツの5月IFO企業景況感指数は93.0となり、市場予想の91.4を上回って4月の91.8からも上昇。1年8ヵ月ぶり低水準へと落ち込んだ3月(90.8)からは続伸。ただし長期平均97.7を下回る状態は3ヵ月連続。現況指数は99.5となって前月比+2.2ポイントの続伸で長期平均97.3も上回り、昨年10月(100.5)以来7ヵ月ぶりの高水準。期待指数は86.9で続伸も前月比+0.1とほぼ変わらず、長期平均98.3も大きく下回る状態が3ヵ月連続。

高インフレやウクライナ戦争の影響にもかかわらず、ドイツ経済は回復基調。ただし企業は現況には満足しながらも、今後の見通しには不透明感が漂う様子。
それでもIFOは、一時期懸念されたリセッションの兆候は見られないとの見方。

業種別では製造業が11ヵ月ぶりの上昇幅となる前月比+3.5ポイントの急回復で3ヵ月ぶり高水準。ただし需要減で受注は減少、見通しも懐疑的。
サービス業も前月比+2.6の続伸で3ヵ月ぶり高水準。ただし回復基調は減速傾向、見通しは悲観的、特に運輸・物流関係で悪化。
貿易関連は3ヵ月ぶりの反発で現状評価は改善。しかし指数はマイナス10ポイント台の低水準での低迷状態が3ヵ月継続。
小売も3ヵ月ぶりの反発も指数は8ヵ月連続マイナス圏、3ヵ月連続マイナス10ポイント超で低迷。

総合指数の反発基調が好感され、ECBも早期利上げを示唆し始めてはいるものの、ドイツ経済は力強さにやや欠ける状態でもありそうです。

NY金・日足チャート 2022/4/19 - 5/2323日のNY金相場は+5.7ドル、0.31%高で3日続伸。先週からの反発基調を維持する形で週明け時間外も堅調推移、1840ドル台から50ドル台へと水準を切り上げるとロンドン市場では5月10日(1864.7)以来2週間ぶり高値となる1864.3ドルまで上昇。ラガルドECB総裁が7月利上げの可能性を示唆し、ドイツIFO景況感指数の好結果もユーロドル急騰のきっかけとなり、ドル安にサポートされた格好。ただしNY市場ではドル安一服、米株の反発基調が強まって株高・円安の流れが重石となり、NY午後には1850ドル割れ。NY引け後には50ドル台へと小反発も20日移動平均線(1856.2)が抵抗線に。先週の底打ちからの自律反発の範囲を超え、短期上昇トレンド形成へと向かい始めた矢先に上ヒゲを残して失速状態に。目先、20日線と1850ドル台の重要水準との攻防を突破できればトレンド転換へ、短期的には1880ドル近辺までが上値目標に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/4/19 - 5/23NYプラチナは+9.2ドル、0.98%の反発。上下動を繰り返しながらレンジを拡大する不安定の象徴、逆三角保ち合いを形成しながらも上値トライへ傾斜し始めていた流れは週明けも継続。950ドル付近から徐々に水準を切り上げるとロンドン市場で960ドル台、NY朝には一時5月12日(987.4)以来10日ぶり高値となる970ドル超え。950ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標970ドル台にギリギリ到達したような格好にもなり、NY市場では金の反落に追随、NY午後には950ドル近辺、NY引け後には950ドル割れへと軟調推移となって上に行って来い。上ヒゲ陽線を形成して逆三角保ち合いの呪縛から抜け出し切れないもどかしさも。引き続き950ドル台の節目上抜けなら970ドル台までの上値再トライへ、逆に940ドル割れへと向かえば910ドル台を目安に下値トライ、逆三角保合いの下限拡大へも。

ドル円・日足チャート 2022/4/19 - 5/23ドル円はわずかに4銭ほどのドル安円高、0.03%の小反落。週明け東京市場朝には127円80銭台から小幅に急騰も128円台維持に失敗、戻り売りの展開となって127円80銭を割れると127円10銭台まで急落。乱高下となってこの日の高値と安値をつけると東京午後には127円30銭付近で小康状態。終盤にはバイデン米大統領の「対中関税の引き下げ検討」発言を受けて株高・円安のリスク選好の流れとなって一時127円90銭台まで急反発。しかし欧州時間にかけてはユーロドル急騰の煽りを受けて127円30銭台まで再反落。NY市場では米10年債利回りの反発基調にも連れて徐々に下値を切り上げる形で127円80銭から90銭台へと収束。引き続き127円割れの下値目安再トライ余地も残しながらも127円台前半が徐々に底堅くなってきた感も、上値も切り下げ続けて5日移動平均線(128.25)が目先の上限に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/23終値とチャート

24日の国内金価格は+12円、0.14%高で3日続伸。3日続伸は最後に過去最高値を更新した4月20日以来、1ヵ月ぶり。9日移動平均線(8282)と直近高値5月17日の8294円を上回り、8300円の節目も上抜けたことで地合い回復に向けた流れがスタートしやすい状況に。短期的には8350円程度までが上値目標に、NY金がトレンド転換を牽引する形となれば8400円台も視野に。

国内プラチナ価格は-23円、0.54%安となって3日ぶりの反落。21日移動平均線(4275)とこれを上回る9日移動平均線(4285)で構成する抵抗帯が垂れてきた状態にそのまま押し戻される、地合いの弱さを露呈。右肩上がりの90日移動平均線(4220)にサポートされて上値再トライへ、4280円の節目上抜けに成功できれば局面が変わる可能性も。短期的には4370円近辺を目標に水準を切り上げる展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格5/24とチャート

2022年05月24日(火)時点の相場
国内金:8,309 円 5/24(火) ▲12(0.14%)
国内プラチナ:4,255 円 5/24(火) ▼23(0.54%)
NY金:1,847.8 ドル 5/23(月) ▲5.7(0.31%)
NYプラチナ:950.3 ドル 5/23(月) ▲9.2(0.98%)
ドル円:127.89 円 5/23(月) ▼0.04(0.03%)
→5/23(月)のその他主要マーケット指標

←住宅と製造業景況感で2年ぶり低水準、米指標悪化でドル全面安 05/25(水)
→調整終了か継続か、トレンド転換点での攻防続く国内金価格 05/23(月)
→今年の上げ幅を消すNY金、ドル高円安を上回る国内金価格 05/21(土)
→フィラデルフィア連銀も低調、製造業景況感は2年ぶり低水準 05/20(金)

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