最低勝率6月序盤に急騰、プラチナは中期トレンド転換点に
更新日:2022年06月06日(月)
6月の国内プラチナ価格騰落状況は昨年まで3勝10敗。月間上昇確率は23.1%で単独の年間最低。2021年の6月は-8.4%で下落率も年間最大。昨年まで2年連続の下落、7年間では1勝6敗と圧倒的に分が悪い、鬼門の月。
それが今年は5月末からの連騰で6月序盤の6日時点で前月末から+314円、7.3%の急騰。序盤の大量貯金をその後ゆっくりと吐き出すパターンも想定されはするものの、水準的にも重要なポイントに差し掛かっています。
NYプラチナは先週末の1020ドル付近から1020ドル超へとわずかに上昇の兆し。1000ドルの大台回復後の調整も1010ドル手前で一服となった状態を維持。為替は先週末の130円80銭近辺から131円手前まで小幅急騰後に失速、一時130円60銭台までの下押しも。高値圏再トライも意識される水準でやや不安定な動きにも。
6日の国内プラチナ価格は先週末から変わらず、6日続伸で今年高値4678円をつけた3月9日以来、3ヵ月ぶり高値水準に到達しての一服状態。その今年高値から上値を切り下げる短期三角保合い上限ライン上抜けに伴う急騰により、昨年2月の昨年高値(4798)から昨年5月高値や今年高値を結ぶ、中期三角保合い上限ラインとの攻防状態となってフリーズ。
一目均衡表では月足・週足・日足全てで三役好転の強気相場状態にあり、目前の中期トレンド転換点を上抜けることになれば、中期三角保合い上抜けとなって新たな領域に踏み出すこととなり、中期下落トレンドからの完全脱却を目指すことにも。
目先の重要水準は3月高値4678円、2013年高値から2020年安値の76.4%戻し4732円、昨年5月高値4750円、昨年2月高値4798円。これらを全て上回るような展開となれは、7年ぶりの5000円の大台トライも視野に。
週明け時間外のNY金は先週末水準1850ドル台半ばで変わらず小康状態。
6日の国内金価格は-32円、0.38%安となって3日ぶりの反落。先週末2日間で200円超の大幅上昇後の小幅調整、保ち合い上放れ後の急騰局面一服。90日移動平均線(8097)を大きく上回る水準で9日移動平均線(8355)が21日移動平均線(8346)をゴールデンクロス、強気のパーフェクトオーダーを再形成。イベント的には金曜の米5月CPI、木曜のECB理事会など週後半までは材料不足の感もあるものの、強気地合いを維持して8530円超へと抜け出すことになれば上値トライ再開へ。短期上値目標としては8570円台から、4月高値から5月安値の61.8%戻し(8601)近辺までが意識される可能性も。
月足一目均衡表では三役好転を維持、2018年以降の上昇チャネル上限ラインも上抜けてのオーバーラン状態が継続。週足では転換線(8521)を上回れば三役好転。日足では雲の上限(8618)を下回り、遅行線も価格ラインとの揉み合いでやや下回る状態。最高値からの調整局面一服後の反発局面としては、8600円台が当面の重要な攻防水準にも。
※参考:
金プラチナ国内価格6/6とチャート
2022年06月06日(月)時点の相場
国内金:8,492 円 6/6(月)
▼32(
0.38%)
国内プラチナ:4,614 円 6/6(月) +-0(0.00%)
NY金:1,850.2 ドル 6/3(金)
▼21.2(
1.13%)
NYプラチナ:1,016.4 ドル 6/3(金)
▼12.0(
1.17%)
ドル円:130.82 円 6/3(金)
▲0.97(
0.75%)
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