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★金プラチナ短期相場観★

ユーロ圏景況感7月は17ヵ月ぶり低水準、13カ国が節目100割れ
更新日:2022年07月29日(金)
ユーロ圏景況感指数 2022年7月欧州委員会が発表した7月のユーロ圏景況感指数は99.0。前月比-4.5ポイントの急低下で5ヵ月続落。長期平均100を割り込んで昨年2月(97.6)以来、17ヵ月ぶりの低水準。業種別では製造業も17ヵ月ぶり低水準、サービス業も14ヵ月ぶり低水準。小売は5ヵ月続落で16ヵ月ぶり低水準、建設業も5ヵ月続落で15ヵ月ぶり低水準。雇用期待指数も5ヵ月続落で15ヵ月ぶり低水準。
エネルギー不足とECBの利上げにイタリア政局不安も加わり、ユーロ圏でもリセッション懸念は高まる状況に。

国別でも長期平均100の節目割れが続出。
<長期平均100以上>
長期平均となる100以上となったのはユーロ圏全19カ国中6カ国。
ポルトガル=104.3(前月比-1.9)=続落で4ヵ月ぶり低水準、フランス=102.3(-0.1)=続落で3ヵ月ぶり低水準、イタリア=101.6(-3.4)=続落で1年4ヵ月ぶり低水準、ギリシャ=101.1(-3.0)=続落で1年3ヵ月ぶり低水準、リトアニア=100.3(-0.1)=続落で3ヵ月ぶり低水準、マルタ=100.2(-2.4)=5ヵ月続落で7ヵ月ぶり低水準。
経済規模上位8ヵ国のなかでは仏・伊の2ヵ国のみ。
<ユーロ圏超>
ユーロ圏の99.0を上回ったのは上記6+2=8ヵ国。
ドイツ=99.8(-4.9)=続落で1年5ヵ月ぶり低水準、オランダ=99.3(+0.2)=1年4ヵ月ぶり低水準の前月から4ヵ月ぶりに反発。
経済規模上位8ヵ国中では4ヵ国。
<前月比上昇>
3カ国のみ。(16カ国が下落)※6月は上昇2、横ばい1、下落16。
ラトビア=94.8(+4.4)=1年4ヵ月ぶり低水準の前月からは5ヵ月ぶりの反発、キプロス=99.1(+2.4)=1年2ヵ月ぶり低水準の前月から反発、オランダ。経済規模上位8ヵ国中では1ヵ国のみ。
<指数ワースト5>
エストニア=88.9(-3.2)=7ヵ月続落で1年11ヵ月ぶり低水準、スロバキア=91.2(-1.2)=続落で3ヵ月ぶり低水準、フィンランド=92.0(-4.7)=5ヵ月続落で1年8ヵ月ぶり低水準、アイルランド=92.3(-10.3)=急反落で1年半ぶり低水準、オーストリア=93.5(-5.3)=5ヵ月続落で1年半ぶり低水準。経済規模上位8ヵ国中では2ヵ国が該当。
<急低下5カ国>
アイルランド(-10.3)、ルクセンブルグ=94.2(-6.0)=反落で2年1ヵ月ぶり低水準、オーストリア(-5.3)、スペイン=97.1(-5.0)=続落で1年5ヵ月ぶり低水準、ドイツ(-4.9)。
経済規模上位8ヵ国中では4ヵ国が該当。
国別でも全体が下方シフト、減速基調が継続。

NY金・日足チャート 2022/6/23 - 7/2828日のNY金相場は+50.1ドル、2.91%の大幅続伸。上げ幅は今年の絶対値平均14.2ドルの3.5倍超、今年最大で2021年1月4日(+51.5ドル、2.72%)以来、1年7ヵ月ぶりの急騰。水準としては7月1日(1801.5)以来、4週間ぶりの高値水準を回復。FOMC後のパウエルFRB議長会見を経て急騰、1730ドルの節目超えに伴う短期上値目標1750ドル近辺に到達すると、ほぼ1750ドル台での推移となったアジア・ロンドン時間を経てNY市場では米4-6月期GDP速報値が前期比年率-0.9%。予想外の2四半期連続マイナス成長となり、6時間程前にパウエルFRB議長が否定したリセッション。リスク回避の流れとなっての一段高で1770ドルトライへ、NY午後には1770ドル台半ばまで上昇。短期上値目標1750ドル近辺到達後の次の目安、3月高値(2078)から7月安値(1678.4)までの23.6%戻し(1772.9)辺りにも到達して一服状態へ。目先のサポート候補は20日移動平均線(1734.0)近辺、さらなる行き過ぎトライの目安は1800ドルの大台付近まで。

NYプラチナ・日足チャート 2022/6/23 - 7/28NYプラチナは-0.4ドル、0.05%の小反落。アジア時間には短期上値目標880ドル近辺到達後の一服状態、ロンドン序盤にかけては上値トライ再開となって890ドルまで上昇。7月8日(891.6)以来3週間ぶり高値をつけて失速するとNY市場では一時870ドル割れへと急反落。米GDP下振れを受けて米株が下落後に反発した流れに追随するとNY午後には880ドル近辺まで反発。目先、短期上値トライ一服となって890ドルには抵抗感、これを上抜けるようだと900ドルの大台回復トライへも、下値サポート候補は860ドル近辺。

ドル円・日足チャート 2022/6/24 - 7/28ドル円は240銭のドル安円高、1.76%の大幅続落。下げ幅としては今年の絶対値平均56銭の4.2倍、今年最大でコロナショック時の2020年3月9日(-314銭、2.98%)以来、2年4ヵ月ぶりの急落。FOMC後の急落局面は東京朝に再開、136円を割れると午前中のうちに135円10銭近辺まで急落。136円の節目割れに伴う短期下値目安135円前後に到達すると、135円割れを回避する形で欧州時間にかけて下げ渋り。NY朝には135円70銭台まで反発したところで米4-6月期GDP速報の下振れを受けて急反落、135円割れへと急落するとその後も米10年債利回りの低下とともに軟調推移。NY午後には134円20銭近辺まで下落し、5月安値(126.36)から7月高値(139.39)までの38.2%戻し(134.41)近辺にも到達。目先は調整一服となりやすく、6月PCEや雇用コスト指数の結果次第では一定の急反発も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/28終値とチャート

29日の国内金価格は-31円、0.37%安で3日ぶりの反落。底打ち・反発への兆しは米国のリセッション懸念とドル円の大幅調整によって巻戻し。短期上値目標8340円程度には10円程足りずに反落も、上抜けたばかりの9日移動平均線(8282)割れは回避。回避状態を維持できれば上値トライ再開のチャンスをうかがう展開にも、8330円の節目を上抜けことができれば下降を続ける21日移動平均線(8378)上抜けトライへ。9日線を割れると下値リスク再燃、8240円のサポートを割れると中期重要水準8180円トライへ。
週間ベースでは+16円、0.19%の小反発。月間では-442円、5.06%の大幅反落。昨年6月(-493円、6.73%)以来1年1ヵ月ぶりの急落。2016年以降では2番めの下げ幅。

プラチナ価格は-44円、1.05%の反落。ほぼほぼ水平状態の90日移動平均線(4293)回復を目指しての大幅上昇トライへの流れは21日移動平均線(41801)にブロックされて腰折れ、失敗。反落の流れでは勢い余って9日移動平均線(4157)も下抜け。それでも短期的には底打ち・反発への流れを維持、すぐに9日線上抜けへと切り返すことができれば21日線との攻防再トライへも。21日線と4190円台の節目を上抜けると4240円近辺までが上値目標に。
週間ベースでは先週末から変わらず横ばい推移。月間では-284円、6.41%の大幅安で3ヵ月ぶりの反落。昨年6月(-381円、8.38%)以来1年1ヵ月ぶりの急落。
※参考:金プラチナ国内価格7/29とチャート

2022年07月29日(金)時点の相場
国内金:8,298 円 7/29(金) ▼31(0.37%)
国内プラチナ:4,147 円 7/29(金) ▼44(1.05%)
NY金:1,769.2 ドル 7/28(木) ▲50.1(2.91%)
NYプラチナ:876.8 ドル 7/28(木) ▼0.4(0.05%)
ドル円:134.21 円 7/28(木) ▼2.40(1.76%)
→7/28(木)のその他主要マーケット指標

←6月PCE=6.8%、40年5ヵ月ぶり高水準で利上げ圧力も高止まり 07/30(土)
→FF金利は前回利上げフェーズのピーク、金価格も底打ち間近? 07/28(木)
→0.75%利上げ確実の7月FOMC直前、9月も0.75%か0.5%か? 07/27(水)
→ドイツIFO景況感7月は期待値低迷、全業種急低下 07/26(火)

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