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★金プラチナ短期相場観★

米製造業景況感下振れに安心感、ドル安株高でNY金は1700ドル
更新日:2022年10月04日(火)
ユーロ圏製造業PMI 2022年9月米9月ISM製造業景況指数は予想外に低調。8月から1.9ポイント急低下の50.9はコロナショックの2020年5月(43.1)以来、2年4ヵ月ぶりの低水準。総合指数としては節目の50を維持したものの、新規受注は47.1と節目割れ、8月からは4.2ポイントの急落でこれもコロナ後最低、2年4ヵ月ぶり低水準。雇用指数も48.7と2ヵ月ぶりの節目割れ、輸出も2ヵ月連続節目割れで47.8と2年3ヵ月ぶり低水準など、総合指数の節目割れも意識されそうな状況にも。

対照的に、既に節目割れでの推移が続くユーロ圏は9月も予想通りの低調。
ユーロ圏の9月製造業PMIは48.4。速報から-0.1の下方修正で8月からは-1.2。1年前の昨年9月に60台を割れてピークアウト、今年1月の58.7以降は急減速となって8ヵ月続落。直近は3ヵ月連続で節目50割れ。2020年6月(47.4)以来、2年3ヵ月ぶりの低水準。
インフレ高騰が続いて消費を抑制、需要の落ち込みはコロナ以来最大。需要低迷にエネルギー価格高騰も生産を抑制。7-9月の3ヵ月連続節目50割れがそのままリセッション懸念を示唆、今後の見通しも一段と悲観的に。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2022年9月>
1:アイルランド=51.5=1年10ヵ月ぶり低水準の前月から+0.4で半年ぶりに反発。28ヵ月連続50超。4月から2-3-2-2-2-1位。半年ぶりの1位。
2:ギリシャ=49.7=1年8ヵ月ぶり低水準の前月から+0.9で5ヵ月ぶりの反発。3ヵ月連続50割れ。5-7-7-6-6-2位。
3:オランダ=49.0=前月比-3.6の急低下で5ヵ月続落、2年2ヵ月ぶり低水準で節目50割れ。1-1-1-1-1-3位。半年ぶりの1位陥落。
3:スペイン=49.0=2年2ヵ月ぶり低水準の7月から+1.2の8月と変わらず、3ヵ月連続50割れ。8-6-3-7-4-3位。
5:オーストリア=48.8=2年2ヵ月ぶり低水準の前月から変わらず、2ヵ月連続50割れ。3-2-6-3-6-5位。
6:イタリア=48.3=2年2ヵ月ぶり低水準の前月から+0.3。3ヵ月連続50割れ。7-8-8-8-8-6位。5ヵ月ぶり最下位脱出。
7:ドイツ=47.8=-1.3の4ヵ月続落で2年3ヵ月ぶり低水準。3ヵ月連続50割れ。6-4-4-5-5-7位。
8:フランス=47.7=-2.9の反落で2年4ヵ月ぶり低水準。2ヵ月ぶり50割れ。4-5-5-4-3-8位。

順位的にはシャッフル状態となった9月、節目50以上維持はわずかに1ヵ国。※8月は2ヵ国、7月は3ヵ国。
全般に低調ながら、最下位水準は40台後半で下げ渋りの兆候も。

NY金・日足チャート 2022/8/29 - 10/33日のNY金相場は+30.0ドル、1.79%の大幅続伸で9月14日(1709.1)以来、20日ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均13.6ドルの2.2倍、今年7番めの急騰。中期重要水準1670ドル台での小幅揉み合い推移が週明け時間外も継続。NY市場では9月のISM製造業景況指数が下振れたことをきっかけに、大幅利上げ観測後退への思惑からドル安進行を受けて株高とともに急騰の展開に。短期節目1680ドル台を突破すると一段高、8月後半以降の抵抗線となってきた20日移動平均線(1688.1)もしっかり上抜けてNY午後には1700ドルの大台を回復、NY引け後には1710ドル台を試す勢いに。1680ドル台の節目突破に伴う短期上値目標1720ドル程度まで、若干の上昇余地を残す状態に。月初の米指標でさらに悪化が確認されるようならもう一段の上昇も、行き過ぎの場合には8月高値(1824.6)から9月安値(1622.2)までの61.8%戻し(1747.3)近辺が次の抵抗線候補。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/29 - 10/3NYプラチナは+41.0ドル、4.77%の大幅高で3日ぶりの反発。9月22日(906.0)以来、10日ぶりの高値水準に。上昇率では今年の絶対値平均1.63%の2.9倍、1月19日(+48.9ドル、4.99%)以来、8ヵ月半ぶりで今年2番めの急騰。860ドルを挟んでの小幅揉み合いで時間外を通過、NY朝には米株の堅調推移に連れる形で堅調推移となり、9月末以降の上限ラインとなってきた20日移動平均線(881.1)を突破。さらにISM製造業景況指数下振れを受けての米株一段高と金の急騰にも押し上げられる形となって890ドル超へ、NY引け後には900ドルの大台に到達し、90日移動平均線(898.5)もわずかに上抜け。目先、900ドルの大台を維持できるようだと、いずれ920ドル台の節目との攻防へも。これを突破した場合には8月高値圏950ドル台を目指す流れにも。

ドル円・日足チャート 2022/8/30 - 10/3ドル円は23銭のドル安円高、0.16%安で3日ぶりの反落。144円70銭台を中心に小幅揉み合い推移が続いた後、東京午後には145円台再トライの動きとなって一時145円30銭台まで急騰。しかしこれは維持できずに元の水準へと急反落、それでも欧州序盤にかけてはジリ高推移となって145円20銭台まで再浮上。NY市場にかけては米10年債利回り低下を受けて145円割れ、ISM製造業景況指数の結果を受けての急落局面では144円10銭台まで下落。保ち合い下限でしっかりサポートされるとNY午後には144円70銭台まで反発。引き続き144円台での小幅保ち合い状態を維持して月初の米指標見極めフェーズへ。悪化指標が続いて下放れとなれば143円割れへと調整幅拡大へ、意外と底堅く上放れの場合には146円トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/3終値とチャート

4日の国内金価格は+154円、1.82%高となって5日続伸。9月14日(8630)以来、20日ぶりの高値。5日続伸は8月以来2ヵ月ぶりで今年6度め。上げ幅としては今年の絶対値平均55円の2.8倍、今年4番めの大幅高。大幅利上げ観測が若干緩和されたことによるドル安でNY金の反発局面急加速、ドル円の下げ渋りにもサポートされた格好に。21日移動平均線(8475)上抜けと同時に解き放たれた形となって急騰。8430円台の節目上抜けに伴う短期上値目標8500円台回復と8530円近辺を突き抜けての一段高。6月高値起点の右肩下がりの抵抗線付近に到達した状態にもなり、目先は一服感も。

プラチナ価格は+184円、4.23%の大幅反発で9月21日(4603)以来、2週間ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均55円の3.3倍超、3月7日(+237円、5.46%)以来7ヵ月ぶりで今年2番めの急騰。上昇軌道の21日移動平均線(4367)にサポートされての反発で9日移動平均線(4398)も上抜けて9月高値(4603)から9月末安値(4276)の38.2%戻し(4401)も突き抜け、76.4%戻し(4526)を達成。ここから先、100%戻し付近は2021年2月高値(4798)起点の中長期三角保ち合い上限ラインが通過する、強めの抵抗水準。
※参考:金プラチナ国内価格10/4とチャート

2022年10月04日(火)時点の相場
国内金:8,617 円 10/4(火) ▲154(1.82%)
国内プラチナ:4,529 円 10/4(火) ▲184(4.23%)
NY金:1,702.0 ドル 10/3(月) ▲30.0(1.79%)
NYプラチナ:900.1 ドル 10/3(月) ▲41.0(4.77%)
ドル円:144.56 円 10/3(月) ▼0.23(0.16%)
→10/3(月)のその他主要マーケット指標

←米8月求人件数は2年4ヵ月ぶり急減、またもドル安株高金高へ 10/05(水)
→Wトップ×Wボトム、国内金は高値保ち合い半ばで両睨み 10/03(月)
→PCEも8月は予想を上回り、トリム平均と中央値は19ヵ月続伸 10/01(土)
→ユーロ圏景況感指数、9月は主要8ヵ国も総崩れ 09/30(金)

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