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米8月求人件数は2年4ヵ月ぶり急減、またもドル安株高金高へ
更新日:2022年10月05日(水)
米・求人件数と失業者数 2022年8月3日の9月ISM製造業景況指数の下振れに続き、この日は8月の求人件数が予想以上に低調となり、労働需要鈍化の流れがインフレ鈍化につながり、今後の大幅利上げ緩和を連想。またしてもドル安・株高・金高の流れが進行。
なお、この日はオーストラリア準備銀行の6会合連続利上げもあったものの、利上げ幅が市場予想の0.5%ではなく0.25%へと縮小されたことも影響し、世界の主要中央銀行が一斉に大幅利上げを続けるなかで一石を投じる形にもなり、FRBなどでも利上げ幅縮小へ?の思惑も働いた様子も。

米労働省が発表した月次求人労働異動調査(JOLTS)で、8月の求人件数は1005.3万件。市場予想の1108.8万件を下回って7月の1117万件からは急減、昨年6月(985.2)以来、1年2ヵ月ぶりの低水準。
前月比では-10.00%となり、2020年4月(-20.44%)以来、2年4ヵ月ぶりの急減。前年比でも-5.42%となり、2020年11月以来1年9ヵ月ぶりの前年割れ、1年10ヵ月ぶりの急減。

失業者数は8月に601.4万人となっており、21年7ヵ月ぶり低水準となった7月の567万人からは増加。
その結果、失業者1人あたりの求人件数は7月の1.97件から8月は1.67件へと急減。昨年11月(1.61)以来、9ヵ月ぶりの低水準。
コロナ前の1.2件前後、長期平均の0.63件を大きく上回る水準ながら、ピークアウトは鮮明に。

週末の9月雇用統計でも、順調に雇用情勢悪化が確認できるようなら、ドル安・株高・金高局面がもう一段進行するかもしれません。

NY金・日足チャート 2022/8/30 - 10/44日のNY金相場は+28.5ドル、1.67%の大幅高で3日続伸。9月12日(1740.6)以来、3週間ぶりの高値。週明けに中期重要水準1670ドル台を突破したことで反発局面急加速となった流れがこの日も継続。1710ドル付近での揉み合いからロンドン序盤には1720ドル近辺まで上昇し、短期的な節目1680ドル台上抜けに伴う短期上値目標1720ドル程度に到達。NY市場では8月の求人件数が想定以上に低調となったことを受けてのドル安の流れとともに急騰。NY午後には一時1730ドル台後半まで上昇。水準的には8月高値(1824.6)から9月安値(1622.2)の半値戻し(1723.4)を達成して若干のオーバーラン。次の節目となる61.8%戻し(1747.3)は9月高値(1746.4)にも相当し、やや強めの抵抗水準となる可能性も。週末の雇用統計も低調となるなどしてこれも上抜けるようだと短中期的には1800ドルの大台回復トライを目指す流れにも。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/30 - 10/4NYプラチナは+33.6ドル、3.73%の大幅続伸。8月12日(959.4)以来、2ヵ月ぶりの高値水準。前日の急騰一服となった時間外は900ドルをほぼ維持しての小幅揉み合い推移から、ロンドン市場で910ドル台へと上昇再開。NY朝には920ドル台、NY午後には930ドル台へと水準を切り上げ、高値では一時940ドル超え。920ドル台の節目突破に伴う短期上値目標、8月高値圏950ドル台を目指す流れが急速に進行してしまった格好で、若干の上昇余地を残す状態に。

ドル円・日足チャート 2022/8/31 - 10/4ドル円は42銭のドル安円高、0.29%の続落。続落は8月1日以来、2ヵ月ぶり。144円到達後の一服状態となったなかでも、為替介入があったなかでも、ボラティリティが低下した直近の値動きでも、2日連続でドル安円高となったことはこの2ヵ月間では一度もなく、ドル高円安トレンドが持続していることを示す状況。この日は東京時間からNY午前まで144円90銭台が上限となって小幅揉み合い推移、145円台で高まる介入警戒感も払拭し切れない様子も継続。NY市場での8月求人件数下振れをきっかけに軟調推移、NY午後には144円割れを試す展開も、NY終盤にかけて保ち合い下限となる144円ラインをなんとか維持した格好。引き続き144円台での小幅保ち合い状態を維持して雇用統計待ちへ。144円台を維持しきれなくなれば143円割れへ、調整幅拡大。145円台へと切り返す展開となれば今年高値更新トライとなって146円台を目指す流れへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/4終値とチャート

5日の国内金価格は+70円、0.81%高となって6日続伸。9月8日(8698)以来、1ヵ月ぶりの高値。6日続伸は8月以来2ヵ月ぶりで今年6度め。NY金の堅調推移に押し上げられ、短期的にはややオーバーラン気味にも見える展開に。RSIは52.4と過熱感はないものの、6月高値起点の右肩下がりの抵抗線をわずかに上抜けた状態にもなり、水準的にもタイミング的にも、短期的には一定の巻戻しも想定し易いところだが。

プラチナ価格は+107円、2.36%の大幅続伸で6月9日(4682)以来、4ヵ月ぶりの高値。9月高値(4603)を上抜け、中期的には2021年2月高値(4798)起点の中長期三角保ち合い上限ラインも上抜けた格好となり、一時的な行き過ぎからの巻戻しも想定される一方で、短期的には9月以降の保ち合い上抜けの形となり、4700円台を上値目標に一段高となる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/5とチャート

2022年10月05日(水)時点の相場
国内金:8,687 円 10/5(水) ▲70(0.81%)
国内プラチナ:4,636 円 10/5(水) ▲107(2.36%)
NY金:1,730.5 ドル 10/4(火) ▲28.5(1.67%)
NYプラチナ:933.7 ドル 10/4(火) ▲33.6(3.73%)
ドル円:144.14 円 10/4(火) ▼0.42(0.29%)
→10/4(火)のその他主要マーケット指標

←堅調な9月雇用指標にドル高株安で金も反落 10/06(木)
→米製造業景況感下振れに安心感、ドル安株高でNY金は1700ドル 10/04(火)
→Wトップ×Wボトム、国内金は高値保ち合い半ばで両睨み 10/03(月)
→PCEも8月は予想を上回り、トリム平均と中央値は19ヵ月続伸 10/01(土)

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