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米7-9月期GDP速報2.6%、3四半期ぶりプラス成長も一時的?
更新日:2022年10月28日(金)
米GDP四半期推移 2022年第3四半期米商務省が発表した7-9月期のGDP速報値は前期比年率で+2.6%。市場予想の+2.4%を上回り、4-6月の-0.6%からも上昇。1-3月期の-1.6%から2四半期連続となっていたマイナス成長から抜け出し、3四半期ぶりのプラス成長。

GDPの7割を占める個人消費が+1.4%とプラス成長を維持。輸出が前期の+13.8%から+14.4%へと拡大したのに対し、輸入が+2.2%から-6.9%へと縮小し、貿易赤字が大幅に縮小したこともプラス成長に寄与。なお、輸入は2年1四半期ぶりのマイナス。
また、政府支出も-1.6%から+2.4%へ、6四半期ぶりにプラス成長。

ただし、個人消費支出は前期の+2.0%から+1.4%へと減速しており、内訳では財への支出が-1.2%となって3四半期連続のマイナス、サービスが+2.8%で下支えの構図も前期の+4.6%からは減速。民間投資は-14.1%から-8.5%とマイナス幅は縮小も2四半期連続のマイナス成長。設備投資が+0.1%から+3.7%へと拡大したのに対し、住宅は-26.4%と大幅縮小。3四半期連続でマイナス幅を拡大し、6四半期連続のマイナス成長。

なお、景気に敏感なISM製造業景況指数の四半期平均は52.2となり、3四半期連続の急低下。サイクル的にも下降フェーズが進行し、節目50割れへの警戒感も高まる状況。
GDPのプラス成長も一時的にとどまる可能性への警戒感も高まります。

NY金・日足チャート 2022/9/23 - 10/2727日のNY金相場は-3.6ドル、0.22%安で3日ぶりの反落。前日ロンドン市場で1680ドル付近で上値を押さえられて失速、揉み合いながらの軟調推移はこの日も継続。時間外序盤の1670ドル台半ばが高値となり、抵抗線となってしまった20日移動平均線(1675.7)はこの日も超えられず、米10年債利回り上昇とドル高ユーロ安の流れに連れ、NY朝につけた安値は一時1660ドル割れ。ただしNY市場ではFRBの利上げペース減速への思惑などから米10年債利回りが4%割れへと急低下したことにも支えられて下げ渋り、NY引けにかけては1660ドル台半ばに収束。引き続き、横ばい推移の20日線との攻防が目先のポイントに、突破できれば短期上値目標1690ドル近辺に向けた流れ再開へ。PCE、FOMCを経てハト派観測が強まるようなら多少行き過ぎの展開となって1700ドルの大台回復トライへと向かう可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2022/9/23 - 10/27NYプラチナは+4.9ドル、0.51%の続伸で6月10日(971.0)以来、4ヵ月半ぶり高値を更新。急騰となった前日の余韻から下げ渋っての一段高。930ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標950ドル台到達と多少の行き過ぎからの調整局面では、ロンドン市場で一時950ドル割れ。しかし前日4ヵ月半ぶりに上抜けた200日移動平均線(949.3)にもサポートされ、NY市場では米株高の流れに追髄、NY午後には一時970ドル台半ばまで上昇。高値では8月11日高値(974.6)付近で失速、この水準は7月安値(806.7)と9月安値(796.8)とで構成するダブルボトムのネックライン。この水準を明確に上抜けるようだと中期トレンドに変化が生じる可能性も。

ドル円・日足チャート 2022/9/23 - 10/27ドル円は12銭のドル安円高、0.08%の小幅安で3日続落。3日続落は8月1日以来、2ヵ月半ぶり。前日までの調整局面はこの日の東京時間に一段と進行。146円台をほぼ維持し、146円30銭台までの小幅レンジでの揉み合いが東京市場終盤で崩れると、10月7日(144.53)以来3週間ぶり安値となる145円10銭近辺まで急落。147円60銭の節目割れに伴う短期下値目安145円近辺に到達したことで下げ渋ると欧州時間にかけては米長期金利上昇とドル高の流れで反発。NY朝には146円90銭台まで上昇も、2ヵ月半ぶりに下抜けたばかりの20日移動平均線(146.93)に上値を押さえられて失速。145円台半ばへと再反落もNY終盤には146円20銭近辺に収束、十字線を形成して調整一服の可能性も示唆。ただしPCEやFOMCを控えてもう一波乱の可能性も残るところ。短期下値目安145円近辺再トライの可能性も残しながら、20日線をしっかり上抜けるようなら調整局面を終える可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/27終値とチャート

28日の国内金価格は-23円、0.27%安で4日続落。10月12日(8512)以来、半月ぶりの安値。4日続落は4月28日以来、半年ぶり。保ち合い下限8550円割れに伴う短期下値目安8430円近辺を目指す流れがゆっくりと進行。ただしドル円の調整が限定的にとどまるようなら下げ渋る可能性も、9月安値(8280)から10月高値(8726)までの半値戻し(8503)近辺、大台ライン近辺がサポートにも。
週間ベースでは-42円、0.49%安で3週続落。3週続落は今年最長、2020年11月以来ほぼ2年ぶり。

プラチナ価格は+12円、0.25%の続伸で2015年3月6日(4879)以来、7年7ヵ月半ぶりの高値。短期斜行三角保合い上抜け後に一段高となり、中長期三角保合い上抜け後の流れが本格化し始めた格好にも。短期的には4840円の節目上抜けに伴う上値目標4910円台辺りまでを目指す流れが進行。パーフェクトオーダーの9日移動平均線(4757)が堅調推移をサポート。
週間ベースでは+127円、2.68%の続伸。
※参考:金プラチナ国内価格10/28とチャート

2022年10月28日(金)時点の相場
国内金:8,523 円 10/28(金) ▼23(0.27%)
国内プラチナ:4,867 円 10/28(金) ▲12(0.25%)
NY金:1,665.6 ドル 10/27(木) ▼3.6(0.22%)
NYプラチナ:967.4 ドル 10/27(木) ▲4.9(0.51%)
ドル円:146.25 円 10/27(木) ▼0.12(0.08%)
→10/27(木)のその他主要マーケット指標

←PCEインフレ、9月は予想を下回るも依然高止まり 10/29(土)
→住宅販売件数、9月新築+中古では近年最大の落ち込み 10/27(木)
→ドイツIFO景況感、10月は下げ渋りも不確実性は高止まり 10/26(水)
→ユーロ圏PMIはドイツ主導で低迷継続、10月は約2年ぶり低水準 10/25(火)

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