高値保ち合いで年越しの様相にも、国内金価格の次の変化日
更新日:2022年12月19日(月)
国内金価格は11月10日に8744円まで上昇。6月23日(8778)以来、4ヵ月半ぶり高値となって今年後半の高値を更新。その後失速すると徐々に上値を切り下げる展開に。その一方で8月2日には8168円まで下げて3月23日(8160)以来、4ヵ月半ぶりの安値となって今年後半の安値を更新。その後は9月27日の8280円を経て下値を切り上げる展開。そして秋以降は6月高値から8月安値の半値戻し(8514)ラインがほぼ下値サポートにもなる形で高値保ち合いを形成。
一目均衡表では遅行線が26日前の水準(8744)を下回り、価格水準は基準線(8599)を下回るも転換線(8565)以上、雲の上限(8619)を割り込みながらも下限(8512)以上。一役逆転も二役揉み合い状態となって高値保ち合い崩れも視野に、なんとか耐える状態。主要イベント通過後の現状、90日移動平均線(8533)や50%ライン(8514)、雲の下限などが当面の下値サポートにもなり、雲の中での推移が続いて高値保ち合いのまま年越しとなる可能性も想定できそうです。
なお、今年後半高値をつけた11月10日は、ちょうど一目均衡表の雲のねじれが発生した日。次回、雲のねじれが発生するのは1月30日。2023年1回目のFOMCの頃、国内金価格もちょうど次の変化日を迎えることになるかもしれません。
週明け時間外のNY金は1800ドルの大台を維持し、1805ドル付近へと小反発。ドル円は週末の136円70銭近辺から135円80銭台へと下方向へと大きく窓を開けての東京市場朝、136円60銭台まで反発も再び136円割れをかけた攻防へと不安定なスタート。政府と日銀の共同声明改定見通しの報道が円高圧力となっている模様。
19日の国内金価格は-13円、0.15%安となって5日続落。12月8日(8563)以来、10日ぶり安値圏での軟調推移が続いて5日続落は4月以来、8ヵ月ぶりで今年2度め。緩やかに下降する21日移動平均線(8575)にはぎりぎりサポートされながらも、上昇軌道の9日移動平均線(8584)を割り込み、11月高値を起点にゆるやかに上値を切り下げる軟調局面が継続。下押し圧力はそれほど強くはなさそうにも見える状況ながら、21日線を維持し切れず、ゆるやかに上昇する90日移動平均線(8533)も割り込むようだとバランスが崩れ始める可能性も。当面の下値サポートは8480円、これを割り込むと保ち合い崩れとなって下値トライへ、8480円近辺までが短期下値目安に。上方向へは8620円の節目を上抜けると流れは好転、保ち合い上方ブレイクとなって8660円台辺りまでが上値目標に。
国内プラチナ価格は9月2日(4052)を起点に右肩上がりの斜行三角保ち合いを形成、11月に一度はこれを上抜け、11月11日には5076円まで上昇。2015年1月28日(5106)以来、7年10ヵ月ぶり高値をつけて失速すると今度は斜行三角保ち合いを下放れ。下降チャネルを形成し始め、一目均衡表の基準線(4891)と転換線(4777)を下抜けて雲の上限(4820)も下抜け、遅行線も26日前の水準(4994)を大きく下回り、二役逆転状態。雲の中での軟調局面が続けば9月安値から11月高値の38.2%戻し(4685)も意識される状況に。この水準は強めのサポートとなる可能性もある反面、今年春以降の中期保ち合いレンジ上限にも相当し、主要レンジ上方シフト失敗か否か、年明け以降に下抜けると三役逆転もかかる、重要な攻防ライン。
時間外のNYプラチナは週末の1000ドルの大台維持をかけた攻防から反発方向へ、一時1010ドル付近まで上昇。
19日のプラチナ価格は-79円、1.64%安で3日続落。4850円の節目に跳ね返された流れから、節目となる4800円の大台ラインを割り込んでの一段安。ゆるやかに下降する21日移動平均線(4808)と9日移動平均線(4791)をまとめて下抜け、12月7日(4705)以来の安値。節目割れに伴う短期下値目安は4700円の大台も割り込んで4660円程度まで。
※参考:
金プラチナ国内価格12/19とチャート
2022年12月19日(月)時点の相場
国内金:8,573 円 12/19(月)
▼13(
0.15%)
国内プラチナ:4,735 円 12/19(月)
▼79(
1.64%)
NY金:1,800.2 ドル 12/16(金)
▲12.4(
0.69%)
NYプラチナ:1,000.0 ドル 12/16(金)
▼13.2(
1.30%)
ドル円:136.72 円 12/16(金)
▼1.08(
0.78%)
12/16(金)のその他主要マーケット指標
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