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2022年末インフレ鈍化観測はNY連銀消費者調査でも
更新日:2023年01月10日(火)
NY連銀消費者調査・ミシガン大・インフレ期待 2022年12月週末の米12月雇用統計では賃金上昇率が想定以上に鈍化したことでインフレ鈍化観測が強まり、週明けにはNY連銀消費者調査でもインフレ期待が低下。利上げフェーズ長期化観測後退につながり、ドル売り金買いの流れをサポート。
12月NY連銀消費者調査での1年期待インフレ中央値は4.99%。過去最大の急低下となった11月の5.23%(前月から-0.72%)からさらに0.24%低下し、2021年7月(4.84%)以来、1年5ヵ月ぶりの低水準。2022年6月の6.78%でピークアウトした後の急減速フェーズが継続中。
3年期待インフレは2.99%となって11月の3.00%からほぼ変わらず、9月(2.91)以来3ヵ月ぶり低水準。2021年後半の4%台でピークアウトし、2022年後半には3%近辺へと急低下しての一服状態。

1年先のインフレ不確実性指数は3.99となり、これも2021年7月(3.83)以来1年5ヵ月ぶりの低水準。2014-2018年の2ポイント台半ばからは依然大幅上方乖離も、2022年半ばの4.6ポイント台でピークアウト後の低下基調が継続。

なお、12月末に発表されたミシガン大の調査では1年先のインフレ予想は4.4%。11月の4.9%からは急低下となって2021年6月(4.2)以来、1年半ぶりの低水準。5年先の予想は2.9%で11月の3.0%からは小幅に低下。2022年1月と6月の3.1%がピークとなって上げ渋りから鈍化傾向へ。

2022年末時点では急低下した1年先のインフレ予想、2023年もある程度は低下基調継続が予想されるものの、どこまで低下するのか。
3年先、5年先と同様に下げ渋り状態となる可能性も警戒されそうです。

NY金・日足チャート 2022/12/2 - 1/99日のNY金相場は+8.1ドル、0.43%の続伸で昨年5月6日(1882.8)以来、8ヵ月ぶりの高値。週末の雇用統計後の堅調推移の勢いは週明け時間外序盤まで継続、一時的に1870ドルを割り込んだところが安値となり、アジア時間には1880ドル台へと上昇。高値保ち合いの様相となり、NY市場でつけた高値も1886.4ドルまでにとどまり、ドル安一服となったNY午後には1880ドル割れ、NY引け後には1870ドル台前半へと反落。1860ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1880ドル程度までしっかり上昇し、達成感からの反落の動きに。1840ドルが目先のサポートとなり、高値保ち合いとなって12日の米CPI待ちへ。予想外の鈍化などをきっかけに一段高へと向かえば1900ドルの大台トライが意識される展開にも。逆の展開となってサポート割れなら下値目安1810ドル近辺を目指す流れへ。

NYプラチナ・日足チャート 2022/12/2 - 1/9NYプラチナは-5.7ドル、0.52%の反落。週末急騰の勢いの余力で週明け時間外序盤に10ドル程水準を切り上げ、昨年3月10日(1116.7)以来10ヵ月ぶり高値となる1115ドルまで上昇。しかし、短期上値目標1110ドル台に到達した状態で上値を押さえられ続けて反落、ロンドン市場にかけて1110ドル割れ、NY午後には1100ドル割れ、NY午後には1090ドル割れをかけた攻防へ。1110ドルが当面の上限となり、1060ドル台の下限までのレンジで高値保ち合いの様相に。上限突破なら1130ドル台が次の上値目標に。

ドル円・日足チャート 2022/12/6 - 1/9ドル円は25銭のドル安円高、0.19%の続落。雇用統計での賃金鈍化とISM非製造業景況指数の大幅悪化を受けての軟調な流れは祝日の週明け東京時間も継続、132円20銭近辺から132円を割れると先週末安値を下回って一時131円30銭近辺まで下落。午後には買い戻しの展開となって欧州時間には132円60銭台まで反発も、NY市場では3.6%台を回復していた米10年債利回りが3.5%台へと低下した流れにも連れ、131円半ばへと軟調推移。インフレ鈍化とリセッション懸念が重石となる状態で、130円半ばから133円半ばまでの保ち合いレンジ中央付近でCPI待ちへ。予想以上の鈍化となって下限を割り込むようだと一段安の展開へ、128円半ば辺りまでが短期下値目安に。逆の展開で上限突破の場合には反発局面形成へ、135円台後半を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/9終値とチャート

10日の国内金価格は3連休前から+88円、1.03%の反発で昨年11月22日(8686)以来、1ヵ月半ぶりの高値。想定外となった雇用統計での賃金鈍化によるインフレ緩和観測を受けてのNY金の続伸、ドル円の続落を反映しての一段高。11月高値(8744)起点の三角保合い上限ラインを突破し、昨年秋以降の8600円を挟んでの保ち合いレンジに回帰してきた格好に。11月高値が中期的な節目にもなり、目先は8600円近辺から90日移動平均線(8540)辺りまでで足場固めができるかどうか。

プラチナ価格は+66円、1.35%の反発で11月15日(4963)以来、2ヵ月ぶりの高値。4940円の節目上抜けに伴う短期上値目標は4990円付近まで、少し勢い余れば5000円の大台トライにも。ただし心理的節目には抵抗感も。4890円の節目割れへと反落の場合には4830円程度までを下値目安に巻き戻しの展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格1/10とチャート

2023年01月10日(火)時点の相場
国内金:8,667 円 1/10(火) ▲88(1.03%)
国内プラチナ:4,956 円 1/10(火) ▲66(1.35%)
NY金:1,877.8 ドル 1/9(月) ▲8.1(0.43%)
NYプラチナ:1,098.6 ドル 1/9(月) ▼5.7(0.52%)
ドル円:131.89 円 1/9(月) ▼0.25(0.19%)
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