主要地区連銀2月非製造業景況指数も回復基調へ
更新日:2023年02月24日(金)
フィラデルフィア連銀が発表した2月の非製造業景況指数(NBOS:Nonmanufacturing Business Outlook Survey)は3.2。1月の-6.5からは9.7ポイントの急騰、2年ぶり低水準となった12月の-12.8からは続伸で7ヵ月ぶりのプラス圏回復、9ヵ月ぶりの高水準。2021年夏の60ポイントからの低下基調は抜け出し切れてはいないものの、期待指数が4ヵ月ぶり高水準で高止まり、回復基調継続への可能性も示唆するような状況にも。
先行して発表されたNY連銀の非製造業景況指数(BLS:Business Leaders Survey)の2月は-12.8。5ヵ月連続マイナス圏ながら1月の-21.4からは急反発。やはり2021年夏の40ポイント台からの低下基調はまだ抜け出し切れないものの、期待指数は5ヵ月ぶりにプラス圏へと急反発し、こちらも回復基調継続への可能性も。
主要地区連銀の製造業景況指数では、NY連銀は2月まで3ヵ月連続マイナス圏推移、フィラデルフィア連銀は7ヵ月連続のマイナス圏推移となる状況をカバーする形で非製造業景況指数は2月に反発しています。
PMIでも2月速報値では非製造業が50.5と8ヵ月ぶりに節目50超。50割れでの推移が続く製造業をカバーする形で回復基調を牽引。
ISMでは1月分までで製造業景況指数は3ヵ月連続マイナス圏で急降下中。非製造業景況指数は12月の49.2から1月は55.2へと急反発。
米国でも非製造業が回復基調の牽引役となっています。
ISM製造業景況指数が2月も50割れで低迷継続となった場合でも、非製造業景況指数は引き続き50台での堅調推移も予想されそうです。
23日のNY金は-14.7ドル、0.8%安で4日続落。今年安値を更新して12月30日(1826.2)以来、8週間ぶりの安値。アジア時間に1830ドル台半ばから1840ドル台へと小反発、しかし前日割り込んだばかりの節目1840ドル台で上値を押さえられて反落。ロンドン市場にかけてはドル高優勢の流れで1830ドル近辺へ、NY市場では米10-12月期GDP改定値が2.9%から2.7%へと下方修正されたのに対してコアPCE改定値が3.9%から4.3%へと上方改定。乱高下の反応で1820ドル台半ばまで急落後には1830ドル台後半まで急反発、しかし失業保険申請件数も予想外の減少となったことなどもあって売り優勢、再度下値トライも1820ドル台では底堅く、NY引け後には1830ドル付近での推移。今年最安値も更新し、12月30日安値(1819.8)以来の水準まで下げて短期下値目安1820ドル台に到達。その後は下げ渋って下値トライには一服感も、1月PCEの結果次第では多少の行き過ぎも。11月安値(1618.3)から2月高値(1975.2)の半値戻し(1796.8)近辺が下値サポート候補。
NYプラチナは-7.8ドル、0.82%安で3日ぶりの反落。930ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標960ドル付近到達後の調整。いったんは200日移動平均線(947.8)がサポートとなる形でNY朝には960ドル台へと上値再トライ、しかし前日高値を超えられずに失速するとNY午後には200日線割れ。940ドル付近まで下落も前日安値を下回らず、ただし上値も重く再び200日線との攻防へ。200日線から950ドル台が目先の抵抗水準となり、これを突破できれば上値トライ再開で地合いも回復へ、短期的には970ドル台までが上値目安に。
ドル円は-21銭、0.16%の続落。134円80銭台を中心に小幅揉み合い推移となって祝日の東京時間と欧州時間も通過、NY時間には米10-12月期コアPCE改定値の上ブレを受けて135円近辺から135円30銭台まで急騰。しかしGDPが下方修正となったこともあって135円台では売り圧力も強く、NY午後には再び134円80銭近辺を中心に小幅保合い推移。今朝の東京時間には植田日銀総裁候補の所信聴取も始まり、134円半ばを中心に下は134円付近、上は135円手前までのレンジで乱高下。米1月PCEでも波乱がなければ134円台が目先の主要レンジにも。予想外に上ブレの場合には90日移動平均線(136.09)トライの展開にも。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場2/23終値とチャート
24日の国内金価格は-79円、0.91%安となって5日ぶりの反落。4日分の上げ幅を帳消しにして2月13日(8605)以来、10日ぶりの安値。短期上値目標8750円近辺を目指す流れは21日移動平均線(8693)に上値を押さえられ、1月高値と2月高値を結ぶ右肩下がりのレジスタンスラインにもぶつかって急反落。地合い回復と局面打開に失敗した格好にもなり、90日移動平均線(8619)にサポートされない限り一段安の可能性。8520円台辺りまでが短期下値目安に。
週間ベースでは-18円、0.21%の反落。
プラチナ価格は-8円、0.18%安で4日ぶりの反落。11月高値起点の下降チャネル上限ライン付近での一服状態も、短期上昇トレンドに転換した流れは維持。4400円の節目上抜けに伴う短期上値目標4460円程度までを目指す流れも継続。
週間ベースでは+139円、3.24%高で7週ぶりの反発。
※参考:
金プラチナ国内価格2/24とチャート
2023年02月24日(金)時点の相場
国内金:8,619 円 2/24(金)
▼79(
0.91%)
国内プラチナ:4,428 円 2/24(金)
▼8(
0.18%)
NY金:1,826.8 ドル 2/23(木)
▼14.7(
0.80%)
NYプラチナ:945.5 ドル 2/23(木)
▼7.8(
0.82%)
ドル円:134.70 円 2/23(木)
▼0.21(
0.16%)
2/23(木)のその他主要マーケット指標
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