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今年も大荒れ?ドル円の変動値幅・年間平均はここまで近年最大
更新日:2023年03月22日(水)
金・プラチナ・ドル円の1日当たりの変動値幅・月間平均 2023年3月21日ドル円の1日当りの変動値幅は、月間平均では昨年11月がピークとなり、その後は徐々に縮小してきましたが、3月に入って急拡大。
その結果、3月21日時点での年間平均では1.66円/日となって近年最大の高ボラティリティ状態に。

<ドル円高ボラ年間平均トップ3>(2005以降)
1)2023年:1.66円/日*3/21時点
2)2008年:1.41円/日
3)2022年:1.38円/日

<ドル円高ボラ月間平均トップ6>
1)2008年10月:2.64円/日=リーマンショック翌月
2)2022年11月:2.11円/日=インフレ鈍化でドル円急反落(10/21高値151円90銭台=32年4ヵ月ぶり高値で反転)
3)2020年3月:1.95円/日=コロナショック
4)2022年12月:1.91円/日=日銀YCC修正・円高加速
5)2023年3月:1.80円/日=米欧金融不安*3/21時点
6)2013年6月:1.77円/日=バーナンキショック

月間平均でも、3月は21日時点で近年5番めにランクイン。
FOMCをきっかけに、もう一波乱という展開になれば、ドル円のボラティリティはさらに拡大へ、という可能性も警戒されます。

NY金・日足チャート 2023/2/14 - 3/2121日のNY金は-41.7ドル、2.1%の大幅安で3日ぶりの反落。1年ぶり2000ドル超の高値をつけて上ヒゲ陰線となった前日の流れを受けて調整局面が進行。アジア時間の1990ドル手前が高値となり、ロンドン市場にかけて1970ドル近辺へ、NY市場では1950ドル割れへと一段安。イエレン米財務長官がSVB破綻に対して政府が介入したのと同様に中小銀行を保護するとの発言がリスク回避の巻き戻しをサポート。NY引け後には一時1940ドル割れを試して1940ドル台へと小反発。サポート候補、2月末安値(1810.8)から3月高値(2014.9)の38.2%戻し(1936.9)付近まで下げたことでいったん落ち着いてFOMC待ちへ。1920ドルの節目を割れるような展開となれば一段安で1900ドル割れとの攻防へ。上方向には1980ドル台が当面の抵抗水準、突破できれば2000ドルの大台再トライへ。

NYプラチナ・日足チャート 2023/2/14 - 3/21NYプラチナは-20.1ドル、2.02%の大幅安で4日ぶりの反落。1000ドルの大台が抵抗線となっての反落で前日の上げ幅を帳消し、990ドル近辺で下げ渋る状態もNY市場では金の急落局面に追随する形となって980ドル割れへと一段安。NY午後には一時970ドル割れも、上昇軌道の20日移動平均線(963.9)にもサポートされてNY引け後には980ドル付近へと下げ渋り。リスク回避局面では株安基調に連動しやすくなり、巻き戻し局面ではNY金の急反落に追随する、らしい展開に。970ドルから1000ドルまでが目先の主要レンジとなり、下方ブレイクなら930ドル近辺までを目安に一段安の展開へ。上方ブレイクできたなら1030ドル近辺を目安に上値トライ再開へ。

ドル円・日足チャート 2023/2/15 - 3/21ドル円は114銭のドル高円安、0.87%高で3日ぶりの反発。東京朝に131円割れを回避すると131円台前半での小幅揉み合い推移で祝日の東京時間を通過、欧州序盤にかけて131円台後半へと水準を切り上げ、米10年債利回り上昇にも連れて182円40銭台へと上昇。NY市場ではイエレン財務長官発言などもあり、リスク回避の巻き戻し優勢となって高値では132円60銭台まで上昇。今朝の東京市場でも132円半ばで推移。131円台前半から133円台後半までが目先の主要レンジとなってFOMC待ちへ。0.25%利上げ以外なら波乱の展開にも、利上げ見通しについては見方も分かれ、乱高下の展開にも。レンジ下限を割り込むようなら130円台前半までが短期下値目安に、上限を突破するようなことがあれば135円台半ば辺りまでが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/21終値とチャート

22日の国内金価格は-138円、1.5%の大幅安で3営業日ぶりの反落。下げ幅としては今年の絶対値平均43円の3.2倍、2月3日(-138円、1.57%)と並び今年最大、祝日前の急騰値幅の7割強を巻き戻す急落。それでも想定可能な調整目安としては浅め、2月安値(8605)から3月高値(9183)の23.6%戻し(9047)近辺に。もう一段の調整が続けば38.2%戻し(8962)近辺が意識されやすく、サポートにも。8950円の節目を割り込むようだと調整局面拡大へ、8900円割れで50%戻し(8894)近辺までが下値目安に。

プラチナ価格は+1円、0.02%の小反発。下げ止まった9日移動平均線(4518)に対してゆるやかな上昇軌道を維持する21日移動平均線(4488)が接近し、間隔が狭まる両者の狭間で膠着状態に。ボラティリティ縮小から拡大への狭間にもあり、FOMC後には拡大へと向かう可能性も。21日線を下抜けて4460円の節目も割れると一段安へ、4370円近辺までが短期下値目安に。逆に9日線を突破して4530円超へと抜け出すことになれば反発局面再開、4630円近辺までが短期上値目標。
※参考:金プラチナ国内価格3/22とチャート

2023年03月22日(水)時点の相場
国内金:9,045 円 3/22(水) ▼138(1.50%)
国内プラチナ:4,493 円 3/22(水) ▲1(0.02%)
NY金:1,941.1 ドル 3/21(火) ▼41.7(2.10%)
NYプラチナ:976.7 ドル 3/21(火) ▼20.1(2.02%)
ドル円:132.48 円 3/21(火) ▲1.14(0.87%)
→3/21(火)のその他主要マーケット指標

←金融不安でも利上げ、2024年はインフレ下げ渋りでも利下げ 03/23(木)
→FOMC直前、市場予想は3月で利上げ打ち止め、6月から利下げへ 03/21(火)
→最高値更新続く国内金価格、9000円台を飛び越えて9100円台へ 03/20(月)
→ミシガン大消費者信頼感も3月速報下振れ、インフレ期待も低下 03/18(土)

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