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★金プラチナ短期相場観★

ドイツIFO景況感回復基調は鈍化、製造業以外は低調
更新日:2023年04月25日(火)
ドイツIFO景況感指数・業種別 2023年4月ドイツの4月IFO企業景況感指数は93.6となり、市場予想をわずかに上回って6ヵ月続伸。1年2ヵ月ぶりの高水準に。ただし前月比では+0.4ポイントの小幅上昇にとどまり、6ヵ月では最小。2005年以降の長期平均(96.7)まであと3.1ポイントのところで回復基調は鈍化。
現況指数は95.0となり、7ヵ月ぶり高水準となった3月の95.4からは低下。過去平均(96.7)を目前に急失速、そして反落へ。期待指数は3月の91.0から4月は92.2へと上昇、6ヵ月続伸で1年2ヵ月ぶり高水準。期待先行で景況感指数を押し上げる構図はこれまでと同様ながら、前月比の伸びは6ヵ月で最小となり、その勢いには翳りも。

業種別では、製造業が6.7で6ヵ月続伸。3ヵ月連続プラス圏で14ヵ月ぶりの高水準。現況は悪化も楽観見通しは一段と増加。2005年以降の長期平均9.7にはもう少し。
サービス業は6.8。4ヵ月連続プラス圏推移も6ヵ月ぶりの低下、長期平均17.1を大きく下回る水準で回復基調ピークアウトの可能性も。現状評価はやや悪化、悲観見通しが増加。

その他はマイナス圏で低調推移が継続。貿易関連は-10.7で13ヵ月ぶり高水準の3月から7ヵ月ぶりに低下。14ヵ月連続マイナス圏推移、長期平均0.8を大きく下回るものの現況はやや低調に対して悲観見通しは後退。卸売は7.1。2005年以降の長期平均12.8を8ヵ月ぶりに上回る13.2となった3月から-6.1の急低下。
小売は-11.3で6ヵ月続伸、14ヵ月ぶり高水準。ただし長期平均-5.9を下回るのは1年2ヵ月連続、マイナス圏推移は1年7ヵ月連続。
建設業は-16.7で4ヵ月続伸、8ヵ月ぶり高水準。ただし長期平均-5.8を大きく下回り、マイナス圏推移も1年2ヵ月連続。見通しは改善も現況は悪化。

PMIでは年明け以降、製造業が節目50割れでの低下基調となり、50超で上昇基調のサービス業がこれをカバーする形で全体の回復基調を牽引する構図となっており、IFOではやや異なる傾向を示しているようです。

NY金・日足チャート 2023/3/20 - 4/2424日のNY金は先週末から+9.3ドル、0.47%の反発。3週間ぶりの2000ドル割れ直後の週明け時間外は1990ドル付近での保ち合い推移、大台ラインがレジスタンスへと切り替わりそうな展開からNY市場では1980ドル台半ばへと下落。しかし先週末安値を下回らず、米4月ダラス連銀製造業活動指数が想定外に低調となったことをきっかけにドル安の流れが強まると反発へ、NY引けにかけては2000ドルの大台回復トライの様相にも。短期下値目安1960ドル前後までを目指した調整局面は出だしでつまづく格好となっていったん折り返し。目先はもうしばらく軟調局面が続きそうな状況ながら、1990ドルを下限に2020ドルまでのレンジで保ち合い再開、あらためて1990ドルを割れると1970ドル前後までを目安に一段安も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/3/20 - 4/24NYプラチナは-41.0ドル、3.6%の大幅安となって6日ぶりの反落。週末の急騰帳消しにとどまらず、3日分の上げ幅を相殺する形となって1100ドルの大台割れ、18日(1097.3)以来4日ぶりの安値。下げ幅としては今年の絶対値平均15.0ドルの2.73倍、今年4番めの急落。週明け時間外スタート時点の1140ドル台が高値となって調整局面が進行、アジア時間に1110ドル台まで急落するとロンドン市場での1120ドル台への小反発を挟んでNY市場では1100ドル近辺へと一段安。NY午後には1100ドル割れも、1090ドル台では下げ渋ってNY引けにかけては1100ドルの攻防へ。2月安値(903.9)から4月高値(1148.9)の23.6%戻し(1091.1)付近までの急反落で一服状態にも、下げ止まりきれない場合には38.2%戻し(1055.3)が意識される可能性も。

ドル円・日足チャート 2023/3/21 - 4/24ドル円は12銭のドル高円安、0.09%の小幅高で3日ぶりの反発。週明け東京市場朝は保ち合い下限となる134円ラインとの攻防、しかし133円90銭近辺で下げ渋ると徐々に買い戻しの展開に。134円40銭台まで反発も、これがいったん上限となる形で東京市場終了までは小幅揉み合い推移。134円10銭台までの押し目を挟んで欧州・MNY時間にかけては134円台後半へ、すると今度は保ち合い上限となる134円80銭手前で上値を押さえられる展開に。NY市場ではダラス連銀製造業活動指数の低調な結果を受けて米10年債利回り低下とともに134円70銭近辺から30銭近辺へと急反落。今朝の東京市場では再び134円割れを試す場面もありながら134円30銭台へと反発。134円ラインでの底堅さを確認する状況も、週末にかけての指標結果やPCE、日銀会合などで想定外の結果があれば大きく動き出す可能性も。134円割れなら短期的には133円割れへと一段安の展開へ、134円80銭超へと抜け出せば136円台を目標に上値トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/24終値とチャート

25日の国内金価格は+64円、0.69%の反発。9420円の節目割れに伴う短期下値目安9350円近辺到達後の一服感から自律反発。一段安への警戒感もあったなか、下げ余地も意識されたNY金の想定以上の底堅さに支えられた格好。ゆるやかな上昇軌道を維持する21日移動平均線(9321)にもサポートされる形となり、垂れてきた9日移動平均線(9431)との攻防再開の可能性も。再びこれを上抜け、9460円の節目突破となれば上値トライ再開へ、短期的には最高値更新、9530円台辺りまでが上値目標に。逆に失速して9340円の節目を割り込むようだと調整再開、9300円の大台割れへ、9200円台後半が短期下値目安に。

プラチナ価格は-113円、2.18%の大幅反落で4月19日(5027)以来、4日ぶりの安値。下げ幅としては今年の絶対値平均50円の2.26倍、今年3番めの急落。急反落が警戒された状況下での調整幅としてはむしろ限定的のようにも。引き続き調整継続となれば、2月安値から4月高値の23.6%戻し(4966)、9日移動平均線(4965)辺りまでが意識される可能性も。確率的にはかなり低いと思われるものの、高値再更新へと切り返すことになれば、2015年高値(5193)を超え、5200円の大台トライへ、5220円程度までが短期上値目標にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/25とチャート

2023年04月25日(火)時点の相場
国内金:9,405 円 4/25(火) ▲64(0.69%)
国内プラチナ:5,062 円 4/25(火) ▼113(2.18%)
NY金:1,999.8 ドル 4/24(月) ▲9.3(0.47%)
NYプラチナ:1,097.7 ドル 4/24(月) ▼41.0(3.60%)
ドル円:134.26 円 4/24(月) ▲0.12(0.09%)
→4/24(月)のその他主要マーケット指標

←フィラデルフィア連銀景況感、非製造業も2年4ヵ月ぶり低水準 04/26(水)
→国内金は7週ぶり三役好転崩れ、プラチナは3週連続三役好転 04/24(月)
→ユーロ圏総合PMIは11ヵ月ぶり高水準、サービス・製造業格差拡大 04/22(土)
→フィラデルフィア連銀製造業景況指数は下振れ、コロナ後最低 04/21(金)

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