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乱高下続くNY連銀製造業景況指数、5月はコロナ以来の急低下
更新日:2023年05月16日(火)
NY連銀製造業景況指数 2023年5月5月のNY連銀製造業景況指数は予想外の大幅下振れ。乱高下状態が続くNY連銀のこの指標は4月には予想外の上ブレ、それでも5月はマイナス圏への落ち込み予想がメインシナリオ。-4.0程度の予想に対して結果は-31.8、市場予想を大幅に下回る落ち込みに。
一時的ながらドル売りと金買いの流れが急速に進行する場面も。

5月の-31.8は1月(-32.9)以来、4ヵ月ぶりの低水準。2020年6月以降、コロナ後の3年間では2番めの低水準。4月の10.8からは-42.6ポイントの急低下となり、2020年4月(前月比-56.7)以来、コロナショック以来、3年1ヵ月ぶりの急低下。過去2番めの急低下。
なお、6ヵ月平均では-15.9となり、10ヵ月連続のマイナス圏推移で2年9ヵ月ぶり低水準。トレンド的にも悪化傾向は鮮明に。

新規受注が-28.0で4月(25.1)からは-53.1の急低下となり、出荷指数も4月から-40.3の急低下で-16.4。雇用は2ヵ月続伸ながら-3.3で4ヵ月連続マイナス圏と低調。
今後の見通しを示す期待指数は9.8となって2ヵ月連続上昇で悲観見通しは後退。ただし、設備投資指数は0.9となり、2020年5月(-8.1)以来、コロナ以来、3年ぶりの低水準。テクノロジー指数の1.9も同様に3年ぶり低水準。

NY金・日足チャート 2023/4/11 - 5/1515日のNY金は先週末から+2.9ドル、0.14%の小幅高で4営業日ぶりの反発。週明け時間外序盤に2010ドル付近の安値をつけて反発、2020ドル近辺へと水準を切り上げると2020ドルを挟んでの保ち合い推移。NY市場では米5月NY連銀製造業景況指数の下振れを受けて小幅に急騰も2020ドル台後半まで、これが高値となってNY午後には2020ドル台での保ち合いからNY引けにかけては2020ドル付近へと収束。この日の変動値幅は16.3ドルにとどまり、今年の平均29.1ドルの56%、今年8番めの小動き。先週末の下ヒゲ十字線を受けての小反発で20日移動平均線(2017.2)も維持、しかし短期調整局面の流れは変わらず、下値目安2000ドル前後までの再トライ余地を残す状態。

NYプラチナ・日足チャート 2023/4/11 - 5/15NYプラチナは+7.7ドル、0.72%高で3日ぶりの反発。時間外スタート時点で1060ドルを割れて先週末安値をわずかに下回り、5月5日安値(1043.6)以来10日ぶりの安値をつけての切り返し。アジア時間に1060ドル台後半へ、ロンドン市場で1070ドル回復トライ、NY午後には1080ドル手前まで上昇。ただしNY引け後には1070ドル付近へと伸び悩み。1060ドル台が目先の下値サポートとなり、これを維持できれば20日移動平均線(1091.4)回復トライのチャンスをうかがう展開にも。維持できないようだと下値トライへ、2月末安値(903.9)から4月高値(1148.9)の半値戻し(1026.4)近辺までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2023/4/11 - 5/15ドル円は37銭のドル高円安、0.27%高で3日続伸。5月2日(136.58)以来、2週間ぶりの高値水準に。週明け東京時間朝の135円70銭近辺が安値となり、東京市場スタートとともに136円回復トライ、一度は反落も午後には136円20銭台まで上昇。欧州序盤には136円割れを試しながらもこの日の高値136円30銭台まで上昇、NY市場ではNY連銀製造業景況指数の低調な結果を受けて一時50銭程の急落も、この日の安値135円70銭付近でサポートされて切り返し、136円台を回復するとNY終盤にかけても136円台を維持。先週末の大陽線の勢いを維持する格好となり、崩れかけた上昇トレンド再開となって短期上値目標137円台再トライを目指す流れ継続へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/15終値とチャート

16日の国内金価格は+35円、0.36%の続伸。過去最高値となった5月10日(9679)以来、1週間ぶりで過去2番めの高値。流れとしては失速感が続くなかでも、ドル円の高止まりとNY金の下げ渋りにサポートされやすい状況も継続。9680円超へ、最高値更新なら4月高値(9495)から4月末安値(9341)の261.8%戻し(9744)近辺、9700円台半ばを短期上値目標に一段高トライへ。9530円割れへ、高値保ち合い崩れの場合には4月末安値(9341)から5月最高値までの61.8%戻し(9470)近辺までが下値目安に。

プラチナ価格は+42円、0.84%高で4日ぶりの反発。節目の4980円割れを回避しての切り返し、右肩上がりの21日移動平均線(5022)を上抜け。調整局面でも下げ渋る格好となり、高値圏での保ち合い形成の様相にも。あらためて4980円の節目割れなら調整再開で4900円前後までを目安に一段安の展開へ、水平状態の9日移動平均線(5070)上抜けなら地合い回復で高値更新再トライをうかがう展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格5/16とチャート

2023年05月16日(火)時点の相場
国内金:9,638 円 5/16(火) ▲35(0.36%)
国内プラチナ:5,031 円 5/16(火) ▲42(0.84%)
NY金:2,022.7 ドル 5/15(月) ▲2.9(0.14%)
NYプラチナ:1,074.7 ドル 5/15(月) ▲7.7(0.72%)
ドル円:136.10 円 5/15(月) ▲0.37(0.27%)
→5/15(月)のその他主要マーケット指標

←世界のプラチナ需給-2023年第1四半期 05/17(水)
→失速感にも最高値更新トライを窺う金価格、乱高下のプラチナ 05/15(月)
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→PPIも10ヵ月続落で2年超ぶり低水準、インフレ鈍化は進行 05/12(金)

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