FOMCと日銀会合前に国内金価格は過去最高値再トライへ
更新日:2023年07月24日(月)
0.25%の追加利上げが規程路線のFOMC、YCC修正観測後退とともに現状維持が予想される日銀。それらが決定する今週後半、サプライズがなくとも、事実確認でドル高円安がもう一段進行する可能性も。そうなれば
NY金との相関性が低下し、
ドル円との相関性が急速に強まりつつある国内金価格も一段高となって最高値更新トライへ、との予想を前倒しする形で週初に一段高。このままフライングで最高値更新となれば、短中期的にはさらに水準を切り上げるような展開となる可能性も。逆に想定外の事態で円高急進となれば、最高値近辺からの急反落となってトリプルトップ形成トライへの警戒感もにわかに高まることにも。
週明け時間外のNY金は先週末水準1960ドル台前半での小動き、NYプラチナは970ドル維持をかけた攻防状態。ドル円は週末の141円80銭近辺から141円台前半へと軟調スタート。
24日の国内金価格は先週末から+64円、0.66%の反発。過去最高値となった7月5日(9772)以来、20日ぶりの高値となり、6月19日の9762円に次いで過去3番めの高値。9710円の節目上抜けに伴う短期上値目標9780円台を目指す流れが急速に進行、過去最高値更新トライへ。若干の上昇余地を残しながら、ここで失速するとトリプルトップの構図も意識され、今週の米欧日金融政策への警戒感とともにトリプルトップ形成に向けた軟調局面加速への警戒感も意識されるような展開にも。目先の下値サポート9690円を割れると一段安へ、9600円近辺までが短期下値目安に。
一目均衡表では、足下の急反発で三役好転回帰。なお、ダブルトップ完成後はダブルトップの値幅分下落して折り返す形となり、今度はトリプルトップの可能性にも。これを振り切って最高値更新となれば、短中期的には一段高も想定可能。
主な目安としては、4月安値(9341)から7月高値(9772)までの上昇値幅(431)を7月安値、14日(9499)に加算した水準=9930円。
7月高値から7月安値の150%戻し=9909円、161.8%戻し=9941円など。
プラチナ価格は+73円、1.57%高で3日ぶりの反発。下げ止まる21日移動平均線(4618)を上抜けた9日移動平均線(4653)にもサポートされて折り返す形となり、押し目形成後の反発局面再開に向けては4770円の節目上抜けが必要。これを突破すると90日移動平均線(4790)も上抜けて短中期トレンドも回復へ、4800円台を回復できれば短期上値目標は5月高値(5197)から7月安値(4506)の半値戻し(4852)近辺まで。
一目均衡表では転換線(4635)、基準線(4676)を上抜けて一役好転。月末にかけて遅行線は相対する26日前の価格ラインが急降下となって上抜けチャンス、同じタイミングで雲のねじれが発生し、急変動の可能性も。水準的には90日移動平均線から4800円近辺には複数の抵抗線候補が重なり、重要な節目となる可能性。跳ね返されるようだと下落トレンド再開へ、突破できれば反発局面継続へ。
※参考:
金プラチナ国内価格7/24とチャート
2023年07月24日(月)時点の相場
国内金:9,755 円 7/24(月)
▲64(
0.66%)
国内プラチナ:4,730 円 7/24(月)
▲73(
1.57%)
NY金:1,966.6 ドル 7/21(金)
▼4.3(
0.22%)
NYプラチナ:972.2 ドル 7/21(金)
▲8.1(
0.84%)
ドル円:141.84 円 7/21(金)
▲1.76(
1.26%)
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