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米鉱工業生産は前月比で半年ぶり高水準も3ヵ月連続の前年割れ
更新日:2023年08月17日(木)
米・鉱工業生産(前年比) 2023年7月米7月の鉱工業生産は前月比+1.0%となり、市場予想の+0.3%を上回り、半年ぶり低水準となっていた6月(-0.8%)からは急拡大。3ヵ月ぶりのプラス圏回復で1月(1.0%)以来、半年ぶりの高水準。
設備稼働率も79.3%となり、市場予想の79.1%を上回り、半年ぶり低水準となっていた6月(78.6%)からは反発。
鉱工業生産を前年比で見ると、7月は-0.25%。6月(-0.71%)からは上昇も、5月(-0.14%)以降3ヵ月連続の前年割れ。
トレンドを示す3ヵ月移動平均では、7月時点で-0.37%。2021年3月以来、2年4ヵ月ぶりの前年割れ。

なお、景気減速が警戒される中国の鉱工業生産は、今週発表された7月分が前年比+3.7%。上下動はあるものの今年春以降は前年比+4%前後での推移が継続。
単純比較はできないかもしれませんが、米国の鉱工業生産は決して「好調」ではなさそうです。

NY金・日足チャート 2023/7/13 - 8/1616日のNY金は-6.9ドル、0.36%安となって8日続落。7月6日(1915.4)以来、6週間ぶりの安値。8日続落は2017年3月以来、6年5ヵ月ぶり。アジア時間には1930ドル台前半から小幅に上昇も1940ドル手前で失速、ロンドン・NY朝にかけては1930ドル台での保ち合いに。NY午後には米10年債利回り上昇とドル高の流れを受けて1930ドル割れへ、NY引け後にはFOMC議事要旨でインフレリスクと追加利上げの可能性も示唆されたことを受けて1920ドル付近へと一段安。1960ドル台の節目割れに伴う短期下値目安1940ドル近辺到達後の一段安目安、1920ドル近辺にもほぼ到達した状態となり、週末にかけては下落基調一服となっても良さそうな状況だが。

NYプラチナ・日足チャート 2023/7/13 - 8/16NYプラチナは-0.9ドル、わずかに0.1%安となって4日続落。昨年10月19日(881.1)以来10ヵ月ぶり安値圏での小幅安も、下げ渋りの兆候にも。890ドル台前半での小康状態となったアジア時間序盤から、ロンドン・NY市場にかけて振れ幅拡大。ロンドン序盤には890ドル台後半へと上値トライ、NY朝には890ドル割れへと下値トライも前日安値を下回らずに切り返し。反発局面では900ドルの大台手前で失速すると、NY午後には再び軟調推移。NY引け後のFOMC議事要旨後には金の一段安局面にも追随、890ドル割れへ。その後も890ドルの節目を回復できない状態が続いており、このまま節目を回復できなければ下値トライ再開、870ドル付近までを短期目安に一段安の展開へ。

ドル円・日足チャート 2023/7/13 - 8/16ドル円は75銭のドル高円安、0.52%高となって8日続伸。昨年11月9日(146.39)以来、9ヵ月ぶり高値圏での一段高。8日続伸は昨年10月以来、10ヵ月ぶり。前日の小幅十字線が示唆した反落警戒感が続くような状況となった東京時間は145円台半ばで小幅に上下動、東京市場終了後には145円30銭台まで軟調推移。しかし欧州時間にはユーロ安ドル高の流れにも連れる形で145円90銭台まで反発。NY午後には米10年債利回り上昇にも連れて146円台へ、FOMC議事要旨後には146円40銭台まで一段高。行き過ぎの目安、昨年10月高値(151.94)から今年1月安値(127.21)の76.4%戻し(146.10)にもしっかり到達し、今朝の東京市場では146円50銭台へとさらに上値切り上げトライの様相にも。介入警戒感が一段と高まる水準となり、次週ジャクソンホール会合に向けては格好の調整タイミングにも。9日移動平均線(144.28)近辺までは適度な調整目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/16終値とチャート

17日の国内金価格は+16円、0.16%の反発。前日の下げを取り戻し、最高値更新トライ失敗後の反落警戒感もそこそこに下げ渋る形となり、方向感喪失状態での小幅保ち合いを形成。目先、9760円の節目を上抜けると9800円程度までを目安に一段高の展開にも。下方向へは9730円の節目を割れると一段安へ、7月末安値(9529)から8月高値(9831)の半値戻し(9680)辺りまでが短期下値目安に。

プラチナ価格はわずかに-1円、0.02%の小幅安で3日続落。8月10日(4461)以来、1週間ぶり安値圏で下値トライ一服。2月安値(4289)から5月高値(5197)の76.4%戻し(4503)で下げ止まりの可能性を示唆。ここで反発できれば、短期下落トレンド脱却に向けて9日移動平均線(4531)との攻防へ、その先には4590円の節目との攻防、これも上抜けると4700円台回復を目指す流れにも。下方向へは、4460円の節目を割り込んでしまうと4350円近辺までを下値目安に一段安の展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格8/17とチャート

2023年08月17日(木)時点の相場
国内金:9,751 円 8/17(木) ▲16(0.16%)
国内プラチナ:4,503 円 8/17(木) ▼1(0.02%)
NY金:1,928.3 ドル 8/16(水) ▼6.9(0.36%)
NYプラチナ:891.3 ドル 8/16(水) ▼0.9(0.10%)
ドル円:146.34 円 8/16(水) ▲0.75(0.52%)
→8/16(水)のその他主要マーケット指標

←NY連銀とは逆行、フィリー指数は1年ぶりプラス圏回復 08/18(金)
→強弱混在の米指標、NY連銀製造業景況指数は乱高下継続 08/16(水)
→NY連銀消費者調査でもインフレ期待は低下基調継続 08/15(火)
→円安サポートで高値再トライを窺う金、下げ渋るプラチナ 08/14(月)

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