金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

ミシガン大10月速報、インフレ懸念急騰で消費者心理は急低下
更新日:2023年10月14日(土)
ミシガン大インフレ期待×PCE×FF金利 2023年10月速報ミシガン大の10月調査速報値では、インフレ懸念が急騰し、消費者心理は急低下。これを受けて局面的にはドル高急進も値動きは極めて限定的に。この日はイスラエルのガザ地区への地上侵攻への懸念が急速に高まり、リスク回避の流れとなって原油と金が急騰。
消費者信頼感指数の10月速報値は63。市場予想の67.1を大幅に下回り、9月の68.1からも急低下。3ヵ月続落となって5月(59.7)以来、5ヵ月ぶりの低水準に。
70前後で推移していた夏場からの急低下で、前月比-5.1ポイントは1年4ヵ月ぶりの急低下。
現況指数が9月の71.4から10月速報では66.7へと急低下。-4.7ポイントは11ヵ月ぶりの大幅低下で5ヵ月ぶりの低水準に。
期待指数も66.0から60.7へと急低下。-5.3は7ヵ月ぶりの大幅低下で5ヵ月ぶりの低水準に。

主にインフレに対する懸念が大幅に高まったことが消費者心理を圧迫。
1年期待インフレは3.8%となり、9月の3.2%から急騰。0.6ポイントの上昇は半年ぶりの大幅上昇となり、5ヵ月ぶりの高水準に。
流れとしては、コアPCEの低下傾向に連動する形の範囲内ながら、足下では下げ渋って急反発。
パンデミック前の2年間の主要レンジとなった2.3%-3.0%を大きく上回る水準。
5年期待インフレも9月の2.8%から3.0%へと上昇。
過去2年余りの主要レンジ2.9-3.1%の範囲内にとどまるものの、これもパンデミック前の2年間の主要レンジ2.2-2.6%よりも高水準。

中東情勢悪化→原油価格急騰→インフレ高止まり→インフレ期待上昇→消費者心理悪化
の構図となって市場のリスクは高まりつつあるようです。

NY金・日足チャート 2023/9/11 - 10/1313日のNY金は+58.5ドル、3.11%の大幅反発で9月22日(1945.6)以来、3週間ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均12.2ドルの4.8倍、今年最大で2020年4月9日(+68.5ドル、4.07%)以来、3年半ぶりの急騰。イスラエル軍のガザ地上侵攻への警戒感が急速に高まる状況を受けてリスク回避の金買いの流れが強まる展開に。1880ドル付近の安値から徐々に水準を切り上げたアジア時間から、ロンドン・NY朝にかけては1890ドル台から1920ドル台へと加速度的に上げ幅を拡大、NY午後には1940ドル台へと一段高。ガザ地区での戦闘開始への警戒感とともに周辺地域を巻き込んでの中東情勢悪化拡大も懸念される状況にもなり、この日はNY原油価格も4.78ドル、5.77%の急騰。状況改善が見込まれる状況となればリスク回避の流れは急速に巻き戻されることになるものの、現状では余談を許さない状況にも。事態悪化でもう一段買われて1950ドルの節目を超えると短期的には2000ドルの大台トライの流れにも。
週間ベースでは+96.3ドル、5.22%高で4週ぶりの反発。3月13日からの週(+106.3ドル、5.69%)以来、7ヵ月ぶりで今年2番めの大幅高。

NYプラチナ・日足チャート 2023/9/11 - 10/13NYプラチナは+8.4ドル、0.96%の反発。前日の大幅反落の余韻から、この日もアジア時間には870ドル付近から880ドル付近まで小幅に戻りを試すも、ロンドン市場で870ドル割れへと戻り売り。それでも10月6日安値(856.8)以来、1週間ぶり安値をつけて切り返すとNY朝には890ドルまでの急反発。その後も880ドルまでの小反落にとどめてNY引け後には880ドル台後半へ。底堅さを見せた反面、上値も重く、目先の主要レンジを870ドルから900ドルまでに縮小し、900ドルの大台回復となれば反発局面再開で10月高値圏920ドル程度までが短期上値目安に。逆に870ドルの節目割れの場合には今年安値更新トライへ、840ドル近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは+2.7ドル、0.31%高で3週ぶりの小反発。

ドル円・日足チャート 2023/9/11 - 10/13ドル円は21銭のドル安円高、0.14%安で4日ぶりの反落。中東情勢悪化を警戒するリスク回避の流れで対ユーロなどではドル高、対円ではドル安優勢の展開となってドル円は東京時間の高値149円80銭台からNY時間での安値149円40銭台まで、揉み合いながらも軟調気味に推移。この日の変動値幅は37銭にとどまり、今年の平均131銭の30%弱で今年2番めの小動き。ミシガン大の1年インフレ期待が予想を上回った場面では小幅に急騰も、値動きは限定的に。上値トライへの流れはいったん巻き戻されたような状態となり、149円90銭が目先の上限となる可能性も。あらためてこれをしっかり突破できれば150円台半ばを目指す流れ再開へ、下値は148円50銭が当面のサポート、維持できない場合には7月安値(137.24)から10月高値(150.16)の23.6%戻し(147.11)近辺、147円付近までが下値目安に。
週間ベースでは+30銭、0.2%の小反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/13終値とチャート

2023年10月14日(土)時点の相場
国内金:9,862 円 10/13(金) ▲19(0.19%)
国内プラチナ:4,552 円 10/13(金) ▼83(1.79%)
NY金:1,941.5 ドル 10/13(金) ▲58.5(3.11%)
NYプラチナ:884.2 ドル 10/13(金) ▲8.4(0.96%)
ドル円:149.59 円 10/13(金) ▼0.21(0.14%)
→10/13(金)のその他主要マーケット指標

←余談許さぬガザ緊迫化、急騰の国内金は予測不能な逆三角保合い 10/16(月)
→エネルギー価格下げ渋りでCPI総合も予想以上に下げ渋り 10/13(金)
→PPIは3ヵ月続伸、原油価格も3ヵ月続伸でCPIにも上昇圧力 10/12(木)
→NY連銀9月インフレ期待は1年先も3年先も上昇 10/11(水)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★