堅調な米消費、9月小売売上高は6ヵ月連続増でコロナ後最長
更新日:2023年10月18日(水)
米国の消費は予想以上に堅調、ソフトランディング観測を下支え。
9月の小売売上高は前月比+0.7%。市場予想の+0.3%を上回り、8月の+0.8%に次ぎ、過去8ヵ月では2番めタイの大幅増。4月以降は6ヵ月連続で前月比プラス。6ヵ月連続増は2019年8月(8ヵ月連続)以来、4年1ヵ月ぶりでコロナ後最長。
また、6ヵ月移動平均では前月比+0.57%となり、13ヵ月ぶりの高水準。
自動車除く小売売上高も前月比+0.6%となり、6ヵ月連続増。6ヵ月平均も前月比+0.52%となり、13ヵ月ぶりの高水準。
なお、前年比で見た小売売上高は9月に+3.44%となり、伸び率は3ヵ月連続上昇で7ヵ月ぶりの高水準。
長期平均+4.83%を下回る水準ながら、4月の-0.28%で底打ち後は回復傾向。
米国の消費は堅調トレンドが続いています。
17日のNY金は+1.4ドル、0.07%の小反発。アジア時間に1930ドル台前半から1920ドル台半ばまで小幅に下落、前日安値を下回らずに切り返すとロンドン市場では1930ドル台後半へ、NY朝には高値で1940ドル台半ばまで上昇、前日高値をわずかに上回って先週末高値には少し届かず失速。米9月小売売上高や鉱工業生産などが好結果となり、米10年債利回りが4.8%台へと上昇した流れに押される格好となり、NY引けにかけては1930ドル台半ばへ。先週末の急騰から週明けは一服状態が続く格好となり、90-200日移動平均線(1938-40)に上値を押さえられて十字線に近い足型に。目先、1940ドル台の抵抗水準を突破できれば1970ドル近辺を目標に上値トライ再開へ。下値サポート候補としては1920ドル付近で足場が固まるかどうか。
NYプラチナは+6.8ドル、0.76%高で3日続伸。9月29日(915.9)以来、半月ぶり高値圏での一段高。アジア時間序盤に890ドル台半ばの安値をつけてゆるやかに押し目買い、ロンドン市場では900ドルの大台ラインでの攻防を突破。NY市場では高値で一時910ドル近辺まで上昇し、NY引けにかけては900ドル台半ばへと収束。1ヵ月ぶりに20日移動平均線(898.8)を上抜けての堅調推移となり、900ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標920ドル程度まで、もう少しの上昇余地も。
ドル円は27銭のドル高円安、0.18%の反発。前日に続いてこの日も東京時間は149円50銭を挟んでの小幅保合いが継続、欧州時間には日銀の「2023年物価見通しを3%付近へと上方修正見込み」報道を受けて一時148円70銭台まで1円弱の急落場面も、NY朝には米9月小売売上高の好結果を受けて149円50銭台から70銭台へと小幅に急騰、その後も鉱工業生産も好結果となって高止まり、NY午後には149円80銭台へと上昇。しかし介入警戒感などもあり149円90銭の節目付近では上値も重い状態。これを突破できれば150円台半ば辺りまでは上値を伸ばす展開にも。下値サポートは149円半ばへと切り上げ、これを割り込めば148円付近を目安に調整へ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場10/17終値とチャート
18日の国内金価格は+48円、0.48%の反発。2日ぶりで今年29回めの過去最高値更新。10120円台の節目上抜けに伴う短期上値目標は9月高値(10063)から10月安値(9512)の123.6%戻し(10193)近辺、10200円付近まで。目先の下値サポートは10090円、これを下回ると最高値圏での小さな保合い崩れとなって小幅調整局面へ、10030円程度までが短期下値目安に。
プラチナ価格は+47円、1.01%高で3日続伸。10月2日(4741)以来半月ぶり高値圏での一段高。1ヵ月ぶりの3日続伸で堅調推移となり、半月ぶりに90日移動平均線(9767)も上抜け。小さな逆三角保合い上限ラインを突き抜ける形にもなり、4640円の節目上抜けに伴う短期上値目標、8月高値(4965)から10月安値(4484)の半値戻し(4725)近辺を目指す流れが進行。若干の上昇余地を残す状態。
※参考:
金プラチナ国内価格10/18とチャート
2023年10月18日(水)時点の相場
国内金:10,138 円 10/18(水)
▲48(
0.48%)
国内プラチナ:4,695 円 10/18(水)
▲47(
1.01%)
NY金:1,935.7 ドル 10/17(火)
▲1.4(
0.07%)
NYプラチナ:906.2 ドル 10/17(火)
▲6.8(
0.76%)
ドル円:149.80 円 10/17(火)
▲0.27(
0.18%)
10/17(火)のその他主要マーケット指標
減少傾向続く住宅着工件数に対して建設許可件数は増加傾向へ 10/19(木)回復基調のNY連銀製造業景況指数、10月は再びマイナス圏 10/17(火)余談許さぬガザ緊迫化、急騰の国内金は予測不能な逆三角保合い 10/16(月)ミシガン大10月速報、インフレ懸念急騰で消費者心理は急低下 10/14(土)
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