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★金プラチナ短期相場観★

NY金も3年ぶりに最高値更新、週明けには国内金価格も最高値へ
更新日:2023年12月02日(土)
最高値更新のNY金・週足+52週移動平均線 2023年12月1日12月1日、NY金は高値で2092.1ドルまで上昇。NY終値でも2089.7ドルとなり、過去最高値を更新。
これまでの最高値は2020年8月7日につけた2089.2ドル。NY終値ベースでは2020年8月6日の2069.4ドル。
約3年4ヵ月ぶりの最高値更新となったNY金、終値ではこれまでの高値を20ドル上回り、最高値を3ドルほど更新。

米FRBの金融政策転換点が近づきつつある状況で、地政学リスクに伴う安全資産としての金買いに加え、その当事者でもあるロシアや中国など反米姿勢を強める国の中央銀行を中心に外貨準備としてドル離れも進行し、代替資産としての金買いも。アジアでの伝統的な宝飾品需要に加え、欧米では投資目的での需要も増加。
ドル高でも下げ渋ってきたNY金は、利上げ終了と利下げフェーズ入りへの見通しが現実化するに連れて堅調推移となり、最近ではインフレ鈍化に加えて予想よりも悪化する米経済指標にも敏感に反応する格好に。

ドル高円安で押し上げられ、今年何度も過去最高値を更新してきた国内金価格も、週明けに波乱がなければ今年37回めの過去最高値更新となりそうです。

NY金・日足チャート 2023/10/27 - 12/11日のNY金は+32.5ドル、1.58%の大幅反発。2060ドルを挟んでの小幅揉み合い推移でアジア時間を通過すると、ロンドン市場では前日高値を上回りながらも2070ドルの節目付近で失速、NY朝にかけては2060ドル割れ。しかし2050ドル台前半の安値をつけて下げ渋ると2060ドルを回復、米11月ISM製造業景況指数の下振れを受けて急騰。早期利下げ観測に拍車をかける格好となり、米10年債利回り急低下とドル安急進にも連れ、2070ドルの節目を突破するとNY午後には2080ドル台後半へ、高値では一時2090ドル台半ばまで上昇。2070ドルの節目突破に伴う短期上値目標、最高値トライから2090ドル付近までに到達。1週間後の雇用統計までの雇用関連指標ウィークのどこかのタイミングを想定していた最高値更新を早々と達成してしまい、次週は一服感よりも波乱の展開への警戒感も高まることにも。2100ドル超への一段高も想定される反面、当面のサポートとなる2050ドルを割れると10月安値(1823.5)から12月高値(2095.7)の23.6%戻し(2031.5)近辺までの調整も。
週間ベースでは+86.7ドル、4.33%の大幅高で3週続伸。7週ぶりで今年3番めの急騰。

NYプラチナ・日足チャート 2023/10/27 - 12/1NYプラチナはわずかに+0.2ドル、0.02%の小幅高で3日ぶりの反発。930ドル台半ばを中心に保ち合いの展開に、ロンドン序盤につけた高値は940ドル台前半まで、NY午後につけた安値は920ドル台前半まで。しかしいずれも一時的となってNY引けにかけては930ドル台へとしっかり反発すると、NY引け後にはそのまま940ドル台へ。引き続き920ドルから950ドルまでの保合いレンジ半ばでの上下動となり、方向感喪失気味に。それでも950ドル超へと抜け出せば970ドル近辺までの上値トライへ、逆に920ドル割れなら10月安値圏860ドル近辺までを目安に下値トライへ。
金との価格差は過去最大を更新し、1153.6ドルへと急拡大。
週間ベースでは-0.8ドル、0.09%の小幅安で3週ぶりの反落。

ドル円・日足チャート 2023/10/30 - 12/1ドル円は135銭のドル安円高、0.91%の大幅反落で9月11日(146.59)以来、ほぼ3ヵ月ぶりの安値。東京・欧州時間からNY朝までは147円60銭台から148円30銭台まで、148円近辺での保ち合い推移が続き、NY市場ではISM製造業景況指数が予想外に低調となったことを受けて急落。指標発表直後に148円台から147円50銭台へと水準を切り下げ、147円30銭台ではいったん下げ渋るもNY午後に147円20銭のサポートを割れると一段安、147円も割れて146円60銭台まで下落。90日移動平均線(147.93)との攻防に敗れて一段安という格好にもなり、一目均衡表の雲の下限も下抜けながらも11月29日安値付近で下げ渋る状態にも。それでも147円20銭の節目割れに伴う短期下値目安、7月安値(137.24)から11月高値(151.91)の38.2%戻し(146.31)近辺まで、もう少しの下げ余地を残す状態。次週、雇用関連指標の結果次第では一段安も警戒され、50%戻し(144.58)から9月安値(144.46)、144円半ばまでが一段安警戒水準に。
週間ベースでは-2.58円、1.73%安で3週続落。4ヵ月ぶりで今年4番めの急落。3週続落は3月以来、8ヵ月ぶりで今年2度め。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/1終値とチャート

2023年12月02日(土)時点の相場
国内金:10,610 円 12/1(金) ▲40(0.38%)
国内プラチナ:4,791 円 12/1(金) ▲21(0.44%)
NY金:2,089.7 ドル 12/1(金) ▲32.5(1.58%)
NYプラチナ:936.1 ドル 12/1(金) ▲0.2(0.02%)
ドル円:146.84 円 12/1(金) ▼1.35(0.91%)
→12/1(金)のその他主要マーケット指標

←最高値のNY金は週明けも一段高、国内金も最高値を大幅更新 12/04(月)
→コアPCEは予想どおりの鈍化、9ヵ月続落で2年半ぶり低水準 12/01(金)
→ユーロ圏11月景況感指数は予想上回るもドイツ主導で低迷続く 11/30(木)
→低迷続くドイツIFO雇用指数、全業種で雇用計画は上向かず 11/29(水)

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