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★金プラチナ短期相場観★

新規失業保険申請件数は減少止まらず、1年ぶりに20万件割れ
更新日:2024年01月19日(金)
新規失業保険申請件数・継続受給者数+4週移動平均 2024年1月13日までの週2024年1月最初の雇用指標は予想外の好結果。
13日までの週の新規失業保険申請件数は18.7万件。市場予想の20.5万件を大幅に下回り、前週からも1.6万件の大幅減。2022年9月以来、1年4ヵ月ぶりの低水準。20万件を下回るのは2023年1月以来、1年ぶり。
4週移動平均は20.325万件となり、2月以来11ヵ月ぶりの低水準。4週移動平均ではコロナ直前の水準、21万件を3週連続で下回り、2023年6月にコロナ後のピークをつけて減少に転じた流れが継続。チャート的には三尊天井を形成し、一段安後の反発も戻り売りとなって安値を更新、といった強めの下落トレンドを示唆するような展開に。4週移動平均のコロナ後最低、2022年9月につけた19.05万件を目指すような流れにも。
6日までの週の失業保険継続受給者数も3週連続大幅減で180.6万人となり、12週ぶりの低水準。4週移動平均では8週ぶりの低水準。12月に187.7万人をピークをつけて減少傾向となりつつあり、コロナ直前の水準188万人がレジスタンスとなった格好にも。

アトランタ連銀のボスティック総裁もこの日、「当局の利下げ開始は7-9月期」との見解。
CMEフェドウォッチの3月利下げ確率の低下も止まらず、据え置きか利下げか、ほぼ五分五分の状態に。

NY金・日足チャート 2023/12/12 - 1/1818日のNY金は+15.1ドル、0.75%高となって3日ぶりの反発。前日NY市場でつけた安値2004.6ドルを起点にゆるやかな反発基調が継続。ロンドン・NY朝にかけて2010ドル台後半を回復後、米失業保険申請件数の好結果を受けて2010ドル割れへと急反落も一時的にとどまって切り返すと、NY午後には2020ドル台へ。2010ドル台の節目割れに伴う下値トライは失敗、短期下値目安1970ドル台を目指した流れは心理的節目となる2000ドルの大台付近で失速して折返し。2000ドルの大台ラインは今後、徐々にサポート感が強まる可能性も。2000ドルから2050ドル近辺までが主要レンジとなり、目先しばらくは保ち合い傾向の展開にも。早々に大台割れの場合には200日移動平均線(1978.1)、1980ドル近辺までの下値余地拡大も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/12/12 - 1/18NYプラチナは-+22.4ドル、2.52%高で3日ぶりの反発。時間外に890ドル付近から900ドルの大台を回復し、NY市場では910ドル台へと一段高。11月安値(843.1)から12月高値(1031.0)の76.4%戻し(887.4)を達成したところで折り返し、過熱感を伴う一方的な下落局面はボトムアウトの可能性も。今度はやや一方的な反発局面を形成し、12月高値(1031.0)から1月安値(883.2)の23.6%戻し(918.1)付近に到達。90日移動平均線(922.7)を上抜けると38.2%戻し(939.7)トライも視野に。880ドル台が当面のボトムとならない場合には870ドル前後までの下値切り下げも。

ドル円・日足チャート 2023/12/14 - 1/18ドル円はわずかに5銭のドル安円高、0.03%安で4日ぶりの小反落。東京朝には148円付近から148円20銭台まで上昇して失速、148円割れへと小幅に急反落も147円80銭台では下げ渋り、148円近辺での小幅揉み合い推移を経て、欧州時間には147円60銭台へと下値を切り下げての保ち合い推移。NY朝には失業保険申請件数の予想外の減少を好感する形で米長期金利急騰とともに148円30銭台まで、40銭程の急騰。下値は90日移動平均線(147.52)にサポートされ、上値は前日高値148円50銭台手前で抵抗感も。過熱感も高まり、調整も入りやすい状況にも。90日線を割れると11月高値(151.91)から12月安値(140.26)の半値戻し(146.09)近辺がサポート候補に。もう一段の行き過ぎなら76.4%戻し(149.16)近辺も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/18終値とチャート

19日の国内金価格は+58円、0.55%高で3日ぶりの反発。12月5日(10545)以来、1ヵ月半ぶりの高値。強気のパーフェクトオーダーにサポートされて上値トライ再開、10520円の節目上抜けに伴う短期上値目標は10560円台辺りまで。反落方向には10470円の節目を割り込んでしまうと強気トレンド崩れを試す展開にも。9日移動平均線(10430)を割れて10400円付近までが下値目安に。
週間ベースでは+153円、1.47%の反発。10月16日からの週(+538円、5.46%)以来、3ヵ月ぶりの大幅高。

プラチナ価格は+102円、2.22%高で3日ぶりの反発。4600円の大台割れに伴う短期下値目安、12月安値(4552)近辺を目指した流れは中期三角保合い下限ライン付近で下げ渋って切り返し、1月10日(4701)以来の高値水準を回復。4630円の節目上抜けに伴う短期上値目標4680円台辺りにも到達し、中期三角保合い半ばで推移する90日移動平均線(4707)にも急接近。中期トレンドを維持して短期的には方向感の定まらない状態継続へ。
週間ベースでは+52円、1.12%高で3週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格1/19とチャート

2024年01月19日(金)時点の相場
国内金:10,530 円 1/19(金) ▲58(0.55%)
国内プラチナ:4,696 円 1/19(金) ▲102(2.22%)
NY金:2,021.6 ドル 1/18(木) ▲15.1(0.75%)
NYプラチナ:912.0 ドル 1/18(木) ▲22.4(2.52%)
ドル円:148.12 円 1/18(木) ▼0.05(0.03%)
→1/18(木)のその他主要マーケット指標

←ミシガン大インフレ期待低下で消費センチメントは急騰 01/20(土)
→小売売上高は上振れ、米消費堅調で利下げ観測後退 01/18(木)
→マイナス成長でもGDP世界3位浮上のドイツ、景気回復期待も上昇 01/17(水)
→米賃金上昇率は下げ渋り、中央値は横ばい推移で下げ止まり 01/16(火)

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