週足でも国内金は上昇トレンド維持、プラチナは保ち合い
更新日:2024年02月20日(火)
19日はNY市場がプレジデンツデーで休場。週明け時間外のNY金は2020ドル台後半から2030ドル台半ばまで上昇して失速、2020ドル台後半に戻して仕切り直し。NYプラチナは910ドル台から920ドル手前まで上昇後に910ドル割れへと戻り売り。
ドル円は週末からわずかに3銭のドル安円高、0.02%の小反落。東京朝には150円10銭付近から軟調推移となり、149円90銭割れの安値をつけて下げ渋り。東京午後から欧州時間、NY朝にかけては140円90銭台を中心に小幅揉み合い推移、NY午後には150円20銭近辺まで小幅に上昇したのがこの日の高値。この日の変動値幅は33銭、今年の平均値幅1.2円の3割にも満たず今年最小。目先、今年高値を更新して150円90銭超へと抜け出すことができれば昨年高値圏トライへ、151円台後半までが短期上値目標に。2月安値(145.89)から高値(150.88)の38.2%戻し(148.97)近辺がサポート候補に。
20日の国内金価格は+9円、0.08%の小幅高で3日続伸。今年高値の2月9日(10691)以来10日ぶり高値圏で今年2番めの高値を更新。上抜けたばかりの9日移動平均線(10612)も再び上向きへと牽引、価格ライン単体ではまだ勢いに欠けるものの、移動平均線との関係性に限ればパーフェクトオーダーとなって強気相場再開へ。今年高値更新となれば一段高トライへ、短期的には10770円程度までの上値余地拡大。
日足・一目均衡表では三役好転を維持し、週足でも月足でも三役好転。週足で最も近いサポートは転換線の10483円。2018年夏以降に上昇基調を強めた国内金価格はその後、微妙に上昇角度を鋭角に切り上げる格好にもなり、2022年末以降の上昇チャネルでは、2023年10月の急落局面を除けば過去最大レベルの上昇角度を形成中。ただし、足下では上昇チャネルの下値サポートライン付近での推移が続く状態。近いうちに10600円を割り込むようなら、1年余り続いた最速ペースの上昇チャネルは崩れ始める可能性も。
国内プラチナ価格は-56円、1.18%安となって4日ぶりの反落。前日の上げ幅をきっかり帳消しにして先週末水準へと巻き戻し。短期的には4757円の高値でダブルトップを形成する可能性を残しての反落となり、久々の中期三角保合い上半分の領域再トライもいきなりの急失速、中間ライン4700円近辺へと押し戻される格好に。失速気味のNYプラチナに足を引っ張られる形となり、中間ライン付近を維持できるかどうかが目先の方向性を左右する攻防ラインにも。これを維持して4760円超へと切り返すことができれば中期三角保合い上限付近再トライへ、4800円台回復が短期上値目標に。
日足・一目均衡表では前日の三役好転から雲(4722-4730)を下抜けて一役逆転。週足では基準線と転換線を下抜け、雲の上には位置しながらも、遅行線は26週前の安値を下回る二役逆転。日足でも週足でも、強気と弱気の狭間で上下動を繰り返す保ち合い推移が継続中。2021年末以降の上昇チャネルは20323年後半から微妙に下値サポートを下抜け、三角保合いへと移行。目先、しばらくは4600円近辺から4800円近辺までのレンジも意識され、方向感見極めフェーズは今しばらく続きそうな状況にも。
※参考:
金プラチナ国内価格2/20とチャート
2024年02月20日(火)時点の相場
国内金:10,653 円 2/20(火)
▲9(
0.08%)
国内プラチナ:4,701 円 2/20(火)
▼56(
1.18%)
NY金:2,024.1 ドル 2/16(金)
▲9.2(
0.46%)
NYプラチナ:913.5 ドル 2/16(金)
▲8.3(
0.92%)
ドル円:150.14 円 2/16(金)
▼0.03(
0.02%)
2/16(金)のその他主要マーケット指標
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