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★金プラチナ短期相場観★

堅調続く米製造業PMIは1年9ヵ月ぶり高水準
更新日:2024年03月22日(金)
ユーロ圏×米国・総合PMI 2024年3月速報この日発表された米経済指標は軒並み好調を示唆。労働市場や住宅市場の指標が好結果となった他、米国内ではサービス業よりも回復が遅れていた製造業の景況感も回復基調が続く様子。
米国の総合PMIは3月速報値で52.2。前月から-0.3の小幅低下も9ヵ月では2番めの高水準。サービス業PMIは51.7で3ヵ月ぶりの低水準。
総合、サービス業も、いずれも14ヵ月連続節目50超の推移で拡大基調が持続。
製造業PMIは52.5。3ヵ月続伸となり、3ヵ月連続50超で1年9ヵ月ぶりの高水準。製造業がサービス業を上回るのは昨年1月以来、1年2ヵ月ぶり。
米国ではサービス業と製造業で形成逆転。

ユーロ圏はサービス業主導での総合PMIの回復基調が継続。
ユーロ圏総合PMIは3月速報で49.9。10ヵ月連続の節目50割れも、3ヵ月続伸で9ヵ月ぶりの高水準。節目50にもあと一歩。
ドイツが47.4となって3ヵ月ぶりの高水準、節目50割れは9ヵ月連続。フランスは47.7で2ヵ月ぶりの低水準、10ヵ月連続で節目50割れとなったなかでは2番めの高水準。
2月までと同様に、節目50超で推移するアイルランドやスペイン、イタリアに牽引される状況となったもよう。
ユーロ圏のサービス業PMIは51.1。続伸で9ヵ月ぶりの高水準、2ヵ月連続節目50超。ドイツが49.8で6ヵ月ぶり高水準、これも節目50目前。フランスは47.8で2ヵ月ぶり低水準も9ヵ月では2番めの高水準。
ユーロ圏の製造業PMIは45.7。続落となって3ヵ月ぶりの低水準、21ヵ月連続節目50割れ。フランスが45.8で2ヵ月ぶりの低水準、ドイツは41.8で5ヵ月ぶりの低水準。
ユーロ圏ではサービス業と製造業の格差拡大。製造業の回復の遅れが目立ち、とりわけドイツ製造業の低調ぶりが際立つ状況に。

NY金・日足チャート 2024/2/15 - 3/2121日のNY金は+23.7ドル、1.1%の大幅続伸で3月11日(2188.6)以来、10日ぶりの高値。FOMC後の時間外序盤の一段高で2225.3ドルまで急騰し、過去最高値を更新して一服、2200ドル近辺まで戻してロンドン市場にかけては2210ドル近辺までの小幅レンジで揉み合い推移。NY市場では米10年債利回り上昇とドル高の流れに押されて軟調推移、米3月フィラデルフィア連銀製造業指数、失業保険申請件数、3月の製造業PMI、さらには2月の中古住宅販売件数など一連の米経済指標が市場予想よりも好結果となったこともあり、安値では一時2170ドル割れ。NY午後には2180ドル台に戻して小康状態に。2180ドルの節目超えに伴う短期上値目標2210ドル台には既に到達済も、再トライの可能性も残しながら、上ヒゲを残しての一服状態から2150ドル台までを下限に高値保ち合いとなる可能性も。これを維持できなくなるようだと2120ドル近辺までの下値切り下げも。

NYプラチナ・日足チャート 2024/2/15 - 3/21NYプラチナは+13.6ドル、1.51%高となって4日ぶりの反発。930ドルの節目割れに伴う短期下値目安900ドルの大台前後に到達後の一服状態から反発トライへ。FOMC後の上昇で910ドル台を回復した流れでアジア時間には一段高トライ、しかし920ドル台前半で上値を押さえられる状態が続くとロンドン序盤には910ドル近辺へと反落。NY朝にかけての上値再トライでも920ドル台前半で上値を押さえられると910ドル近辺へと再反落。20日移動平均線(910.8)にサポートされれば上値再トライへも、水平状態の90日移動平均線(923.6)が目先の攻防ラインに。下方向には890ドル台の節目を割れると880ドル近辺までの下値切り下げも。
金との価格差は1271.7ドルとなって過去最大を更新。

ドル円・日足チャート 2024/2/16 - 3/21ドル円は38銭のドル高円安、0.25%高で8日続伸。昨年11月13日(151.72)以来4ヵ月ぶり高値圏での一段高。8日続伸は昨年8月以来、7ヵ月ぶり。FOMC後の軟調局面は東京時間午前まで、151円20銭近辺から150円20銭台まで、ほぼ1円下落したところで下げ渋ると押し目買いの様相へ。午後には反発局面となって欧州時間序盤には151円40銭台まで上昇。一時151円割れへと押し目をはさんでNY市場にかけては再上昇、一連の米指標の好結果などもサポート材料となって米10年債利回り上昇とともにNY午後には151円70銭台まで上昇。昨年高値付近で失速した前日の流れから、下ヒゲを残して上値トライ再開の様相に。今朝の東京市場でも151円80銭台の昨年高値圏再トライにも。この抵抗水準を突破できれば、150円60銭の節目上抜けに伴う短期上値目標152円台後半を目指す流れ加速となって一段高の展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/21終値とチャート

22日の国内金価格は-5円、0.04%の小幅安で4日ぶりの反落。急騰局面を形成して最高値圏での一服状態となり、価格水準とともにRSIも90ポイント台で高止まり。当面の調整目安は2月安値(10554)から最高値(11643)の23.6%戻し(11386)から9日移動平均線(11364)近辺。今年ここまでの平均騰落値幅は絶対値で46円。上方向には11684円、下方向には11592円辺りまでが目先の変動目安にも。
週間ベースでは+344円、3.05%の大幅高で5週続伸。5週続伸は昨年4月以来、11ヵ月ぶり。

国内プラチナ価格は+23円、0.48%の続伸。3月8日以来、2週間ぶりの続伸。上下動を繰り返すリスムを打破してトレンド回帰への動きとなり、上昇軌道の9日移動平均線(4771)を上抜け。下からは21日移動平均線(4709)もほぼ水平状態の90日移動平均線(4705)をわずかに上抜け、並びだけはパーフェクトオーダーとなって上昇トレンド下支えの構図にも。4850円超へと抜け出すことができれば上昇トレンド加速へ、11月高値圏4920円近辺までが上値目標に。逆に4730円の節目を割り込むようだとトレンド崩れとなって一段安トライへ、4650円近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+19円、0.4%高で3週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格3/22とチャート

2024年03月22日(金)時点の相場
国内金:11,638 円 3/22(金) ▼5(0.04%)
国内プラチナ:4,789 円 3/22(金) ▲23(0.48%)
NY金:2,184.7 ドル 3/21(木) ▲23.7(1.10%)
NYプラチナ:913.0 ドル 3/21(木) ▲13.6(1.51%)
ドル円:151.62 円 3/21(木) ▲0.38(0.25%)
→3/21(木)のその他主要マーケット指標

←ドイツIFO景況感、3月は予想を上回って全業種に回復の兆しも 03/23(土)
→年内利下げ見通し3回維持、3月FOMC後にNY金は急騰 03/21(木)
→米住宅市場は堅調推移、インフレ高止まりを下支え 03/20(水)
→米実質賃金上昇率は中央値比較でもプラス圏推移本格化 03/19(火)

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