ユーロ圏4月景況感指数、主要国で100超はスペインのみ
更新日:2024年04月30日(火)
欧州委員会が発表した4月のユーロ圏景況感指数は95.6。
前月比-0.6で2ヵ月ぶりの低水準。6ヵ月移動平均では95.6となり、7ヵ月ぶりの高水準、ゆるやかな上昇基調を維持。
製造業は-10.5。長期平均-4.96を大きく下回っての推移が続き、3年9ヵ月ぶりの低水準。サービス業は6.0。長期平均9.38にはまだ届かず、2ヵ月ぶりの低水準。
雇用期待は101.8で3年ぶりの低水準。この指数では主要国トップのイタリアは105.4で3年ぶりの低水準。スペインは104.3で2年2ヵ月ぶりの高水準。フランスは102.3で半年ぶりの高水準。ドイツは96.7で2ヵ月ぶり低水準、主要国で唯一90台。
<主要4カ国>
スペイン:104.3=前月比+2.3(1年ぶり急上昇)で2年2ヵ月ぶり高水準。
イタリア:99.5=-1.3で2ヵ月ぶりの節目100割れ。
フランス:95.9=-4.8(2年1ヵ月ぶり急低下)で4ヵ月ぶり低水準。2ヵ月ぶり100割れ。
ドイツ:91.4=+1.5で4ヵ月ぶり高水準。
<節目100超>
上記以外で節目100を超えた好調国は、
ギリシャ:108.5=+0.1で8ヵ月ぶり高水準。
クロアチア:107.7=-4.9(4年ぶり急低下)で半年ぶり低水準。
キプロス:103.0=+2.9で2ヵ月ぶり高水準。
ポルトガル:101.3=+0.5で1年ぶり高水準。
<ワースト3>
エストニア:81.6=-1.8で4ヵ月ぶり低水準。
フィンランド:82.4=-3.9で5ヵ月ぶり低水準。
オーストリア:90.9=+3.7で1年ぶり高水準。
格差は26.9、前月の25.0を上回って7ヵ月ぶりの水準へと拡大。上位伸び悩みで下位低迷、下位に沈むドイツの低迷が続いてユーロ圏としても伸び悩み。
29日のNY金は+10.5ドル、0.45%高で3日続伸。4月19日(2413.8)以来、10日ぶりの高値。アジア時間には2340ドル台半ばから2330ドル付近まで下押し後に反発。ロンドン市場では2350ドル台へ、NY市場では2340ドル割れへと反落後に2350ドル台後半へと切り返し。2360ドル手前で上値を押さえられるとNY引け後には2350ドル割れ。結果的に週末高値2360ドル台には届かず、最高値(2448.8)から4月安値(2304.6)の38.2%戻し(2359.7)付近で上げ渋る格好に。抵抗感が強まる前に2360ドル近辺を突破できれば半値戻し(2376.7)近辺トライへと向かう可能性も。下方向へは2330ドルの節目を割れるようだと2300ドル近辺までの一段安も。
NYプラチナは+39.4ドル、4.27%の大幅高で3日続伸。4月16日(975.2)以来、2週間ぶりの高値。騰落率としては今年の絶対値平均1.39%の3倍超、今年最大で昨年12月14日(+45.8ドル、4.97%)以来、4ヵ月半ぶりの急騰。920ドル台での揉み合い推移となったアジア時間を経て、ロンドン・NY市場にかけて堅調推移。ほぼ一本調子で買われてNY午後には960ドル台半ばまで、ほぼ40ドル水準を切り上げて一服、NY引けにかけては960ドル近辺での推移。今年高値(1020.5)から4月安値(905.5)の半値戻し(963.0)を達成して一服。38.2%戻し(949.4)近辺、950ドル近辺が目先のサポートとなるかどうか、一段高へと向かえば61.8%戻し(976.6)近辺が次の節目に。
ドル円は-194銭、1.23%の大幅安で4日ぶりの反落。下落率では今年の平均0.33%の3.7倍、今年最大で12月13日(-2.56円、1.76%)以来、4ヵ月半ぶりの急落。祝日で東京市場が休場となり、閑散状態の時間帯を狙って仕掛け的な円売りドル買いが入って東京午前に158円台前半から160円20銭近辺まで急騰。159円半ばまで戻して小康状態となった東京午後に今度はドル売り円買い介入と見られる一方的な売りで155円近辺へ、157円台へと反発後には戻り売りとなって一時154円50銭台まで一段安。NY市場では156円80銭台までが高値となって安値は155円付近まで、NY終盤にかけては156円台前半へ。変動値幅は5.65円、今年の平均1.05円の5.4倍、今年最大で12月7日(5.66円)以来、4ヵ月半ぶりの大幅変動。158円30銭が当面の上限となり、これを上抜けるようなら160円台再トライの可能性も。下方向へは154円30銭の節目を下回るようなら153円近辺までの一段安も。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場4/29終値とチャート
30日の国内金価格は+78円、0.61%高で3日続伸。4月22日(12996)以来、1週間ぶりの高値となって最高値が再び視野に。祝日でなければ最高値更新の可能性もあった状況で為替介入も含む急変動のなか、なんとかプラス圏を維持。FOMCから雇用統計へとイベント続きのGW後半、急変動リスクへの警戒感も高止まり。13000円超へと抜け出す展開となれば13100円を目指す流れへ。下方向へは12660円が当面のサポート、これを割れると12600円割れへ。
月間ベースでは+964円、8.11%の大幅高で4ヵ月続伸。
国内プラチナ価格は+174円、3.48%の大幅続伸で4月17日(5174)以来、2週間ぶりの高値。上昇率は今年の絶対値平均1.06%の3.3倍、4月9日(+249円、5.12%)に次いで今年2番めの急騰。目先、5210円の節目を上抜けると一段高となって今年高値更新へ、5300円前後までが短期上値目標に。下方向には4900円の大台が当面の下値サポートに。
月間ベースでは+379円、7.91%の大幅続伸。
※参考:
金プラチナ国内価格4/30とチャート
2024年04月30日(火)時点の相場
国内金:12,857 円 4/30(火)
▲78(
0.61%)
国内プラチナ:5,173 円 4/30(火)
▲174(
3.48%)
NY金:2,357.7 ドル 4/29(月)
▲10.5(
0.45%)
NYプラチナ:961.5 ドル 4/29(月)
▲39.4(
4.27%)
ドル円:156.35 円 4/29(月)
▼1.94(
1.23%)
4/29(月)のその他主要マーケット指標
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