ドイツ貿易黒字は4ヵ月ぶり高水準、輸出入は5ヵ月ぶり低水準
更新日:2024年07月09日(火)
ドイツ連邦統計局が発表した5月の貿易収支は249億ユーロの黒字。市場予想の+203億ユーロを上回り、過去最大となった1月(268億ユーロ)以来、4ヵ月ぶりで過去2番め黒字幅。
ただし輸出は1316億ユーロで12月(1276)以来、5ヵ月ぶりの低水準。前月比-3.6%で3ヵ月ぶりの減少、5ヵ月ぶりの大幅減。前年比では-1.6%と3ヵ月ぶりのマイナス。
輸入も1067億ユーロで12月(1047)以来、5ヵ月ぶり低水準。前月比-6.6%で5ヵ月ぶりの減少、2022年12月(-6.8%)以来、1年5ヵ月ぶりの急減。前年比では1年3ヵ月連続の前年割れ。
なお、輸出の過去最大は2023年2月(1391)、昨年12月(1276)に下げ渋って反発も、回復基調は5月に急失速。
輸入の過去最大は2022年8月(1350)、昨年12月(1047)に底打ち反発も5月に急失速。
IFOが先日発表した6月の輸出見通し指数は-1.0。1年1ヵ月ぶり高水準となっていた5月の0.2から反落
昨年9月(-9.7)に底打ち、反発後の回復基調は足下で失速、長期平均7.6を大きく下回る水準で伸び悩み。
方向感喪失気味の現状をIFOも指摘し、「ドイツの輸出経済には改善の余地がまだ十分にある」との見方。
輸入においては、もっと改善の余地がありそうです。
8日のNY金は-34.2ドル、1.43%の大幅安で3日ぶりの反落。週明け時間外序盤に2400ドルの大台回復再トライに失敗して軟調推移。ロンドン序盤に2380ドル近辺、NY市場では2360ドル近辺へと一段安。週末の上昇分を帳消しにする展開となり、フランス下院選への警戒感剥落からの巻き戻し、といった側面も。結果的に2340ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2410ドル近辺に対しては週末の高値2401.5ドルまでに留まって失速。2400ドルの大台ラインが目先の上限となり、あらためてこれを突破することができれば上値再トライへ、2420ドル程度までの上値切り上げも。下方向へは2330ドルが比較的重要なサポート水準、これを割れるようだと一段安トライ、2250ドル近辺までが下値目標に。
NYプラチナは-32.5ドル、3.11%の大幅安で4日ぶりの反落。週明け時間外スタート時点の1040ドル台半ばが高値となって軟調推移。ロンドン序盤に1030ドルを割れるとNY市場では1020ドル割れ、ただし1010ドル近辺で下げ渋るとNY引け後には1010ドル台後半へと反発。週末に1020ドルの節目上抜けに伴う上値目標1040ドル台到達後の反落で全戻し。1050ドルが目先の上限となり、これを突破できれば1070ドル近辺から1080ドル付近までを目安に一段高トライへ。下方向へは980ドルが当面の下値サポート、これを割れると950ドル近辺までの下値切り下げも。
ドル円は週末からほぼ変わらず160円80銭近辺での横ばい推移。週明け東京市場朝の時間帯には軟調推移となって160円20銭台まで下落、週末の安値をわずかに下回ったところで下げ渋ると午後にかけて反発、欧州時間序盤には161円10銭台まで上昇。この日の安値から高値まで切り返すと一服状態に。NY午前には160円40銭台まで下落もNY午後には160円80銭近辺に収束。159円50銭から161円80銭までのレンジでの保ち合い継続でパウエルFRB議長の議会証言、経由CPI待ちへ。下方ブレイクなら158円近辺までが短期下値目安、上方ブレイクなら162円台後半までが上値目標に。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場7/8終値とチャート
9日の国内金価格は-108円、0.80%の反落。13380円の節目上抜けに伴う短期上値目標13430円を突き抜けて最高値更新へと急騰した前日の上げ幅を帳消し、短期上昇トレンド一服から巻き戻しの流れ加速でトレンド逆転をうかがう状況にも。目先、13350円の節目割れならもう一段の調整も、短期下値目安は13300円割れへ。切り返して13470円超へ最高値再更新となれば13550円辺りまでが上値目標に。
プラチナ価格は-80円、1.4%の反落。5690円の節目上抜けに伴う短期上値目標5760円近辺に対しては少し届かず、5730円で折り返し。堅調推移の9日移動平均線(5626)にサポートされる状態を維持し、5730円超へと切り返すことができれば一段高トライへ、5800円の大台回復が次の上値目標となり、その先に今年高値5877円も視野に。9日線を割れるようなら調整局面へ、5520円の節目を割れるとトレンド崩れ、5430円近辺までを目安に下値トライへ。
※参考:
金プラチナ国内価格7/9とチャート
2024年07月09日(火)時点の相場
国内金:13,361 円 7/9(火)
▼108(
0.80%)
国内プラチナ:5,650 円 7/9(火)
▼80(
1.40%)
NY金:2,363.5 ドル 7/8(月)
▼34.2(
1.43%)
NYプラチナ:1,013.5 ドル 7/8(月)
▼32.5(
3.11%)
ドル円:160.82 円 7/8(月)
▲0.01(
0.01%)
7/8(月)のその他主要マーケット指標
ISM価格指数に追随、コアCPIも6月は一段と低下へ? 07/10(水)高値保ち合い上抜けの金、三角保合い上抜けのプラチナ 07/08(月)雇用統計、NFP上振れも失業率は上昇、賃金上昇率は3%台へ 07/06(土)「38年ぶりドル高円安水準」の高過ぎる壁 07/05(金)
最近よく読まれた記事
明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン