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2020年代の長期三角保合い、ブレイクをかけたNYプラチナの攻防
更新日:2024年09月21日(土)
NYプラチナ 月足一目均衡表 2024年9月20日2020年3月安値562.0ドル、2021年2月高値1348.2ドル、これらを起点とした三角保合いはここまで足掛け5年。
2020年代前半、NYプラチナの長期三角保合いは今、ブレイク必至のクライマックス局面を迎えています。
今年5月には一時1105ドルまで上昇し、月足一目均衡表の雲を上抜けての一段高で、新たなトレンド形成へと向かい始めたかに見えました。
しかし月末にはこれを維持できず、上ヒゲだけが上方ブレイク失敗の痕跡として虚しく残る状態に。
その後も7月まで、3ヵ月連続で上方ブレイクに失敗。
そして9月初旬には一時900ドルの大台付近まで下落して下方ブレイクトライ、それでも900ドルの大台を維持して下げ渋ると9月半ばには1000ドルの大台回復で再び上方ブレイクトライのチャンスをうかがう展開にも。

2020年代前半の長期三角保合いは間もなく頂点付近を迎えることになり、
早ければ今月、遅くとも年末年始にかけて上下どちらかへのブレイク、もしくは三角保合い崩れが確実な状況となっています。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月20日20日のNY金は+31.6ドル、1.21%高で3日続伸。2日連続、今年36回めの過去最高値更新。アジア時間に一時2610ドル割れの安値をつけて切り返すと堅調推移、2620ドルを超えるとロンドン序盤には2630ドル台へ、NY市場では2630ドル台を中心に保ち合い推移。NY午後にはドル安局面に連れて2640ドル台へと水準を切り上げ、高値では2650ドルまで上昇。FOMC後の利下げフェーズ入りを好感する流れ継続に加え、中東情勢悪化も影響した可能性もあり、2610ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2630ドル程度に到達し、さらに一段高。短期的には若干の行き過ぎと過熱感高騰から2650ドルがいったん目先の上限となる可能性も。下方向へは2590ドルが当面のサポート。
週間ベースでは+35.5ドル、1.36%の続伸。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2024年9月20日NYプラチナは-12.5ドル、1.26%の反落。アジア時間の980ドル台後半からロンドン・NY朝にかけては990ドル台前半へと小幅に水準を切り上げ、高値では一時前日高値(996.6)を上回りながらも1000ドルの大台には少し届かず。失速後は980ドル割れへと急反落も、NY午後には980ドル近辺で下げ渋り。保ち合いレンジ上限を1010ドルから1000ドルに切り下げ、90日移動平均線(984.5)との抜きつ抜かれつの攻防も継続。90日線をしっかり上抜けて大台回復に成功すると上値トライ再開、1030ドル付近までが短期上値目標に。下方向には970ドル割れなら950ドル近辺までの下値切り下げへ。
金との価格差は1664.3ドル、2日ぶりに過去最大を更新。
週間ベースでは-24.9ドル、2.47%の反落。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月20日ドル円は+130銭、0.91%の続伸で9月3日(145.48)以来、半月ぶりの高値。日銀会合と植田日銀総裁の会見を控え、東京市場の時間帯は朝の142円90銭台から午後の会見前まで141円70銭台までゆるやかに軟調推移。会見では利上げを急がないハト派姿勢を好感する形で反発へ、会見終了後には143円台を回復し、欧州時間には144円40銭台まで上昇。NY朝には143円半ばまで下押しも反発局面では144円50銭近辺まで上昇。NY午後にはレンジを縮小する展開で144円近辺へと収束。143円20銭の節目をしっかり上抜けたことで反発局面がもう少し継続する可能性、短期上値目標は8月中旬高値(149.36)から9月の今年安値(139.58)の61.8%戻し(145.62)近辺、145円半ば辺りまで。
週間ベースでは+3.02円、2.14%高で3週ぶりの反発。4月22日からの週(+3.65円、2.36%)以来、5ヵ月ぶりで今年4番めの大幅高。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/20終値とチャート

2024年09月21日(土)時点の相場
国内金:12,968 円 9/20(金) ▲102(0.79%)
国内プラチナ:4,871 円 9/20(金) ▲34(0.70%)
NY金:2,646.2 ドル 9/20(金) ▲31.6(1.21%)
NYプラチナ:981.9 ドル 9/20(金) ▼12.5(1.26%)
ドル円:143.90 円 9/20(金) ▲1.30(0.91%)
→9/20(金)のその他主要マーケット指標

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→大幅利下げ前から、失業保険申請件数は新規も継続も上げ渋り 09/20(金)
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