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製造業不況でユーロ圏総合PMIは節目50割れ、米国は好調維持
更新日:2024年09月24日(火)
ユーロ圏×米国・総合PMI 2024年9月速報ドイツ製造業が一段と落ち込み、フランスのサービス業も急失速でユーロ圏総合PMIは7ヵ月ぶりの節目50割れ、米国はサービス業主導で好調を維持、米欧で明暗。
9月速報値でユーロ圏総合PMIは48.9。前月から-2.1で7ヵ月ぶりの節目50割れ、8ヵ月ぶりの低水準。
ドイツが足を引っ張る構図は変わらず47.2。前月から-1.2で4ヵ月続落、3ヵ月連続50割れで7ヵ月ぶりの低水準。これで第3四半期もマイナス成長確実の状況となり、第2四半期のGDP-0.1%に続き、2四半期連続マイナス成長でリセッション入り濃厚に。
フランスは47.4。パリ五輪特需終了で前月から-5.7の急落、2ヵ月ぶりの50割れで8ヵ月ぶりの低水準。

ユーロ圏製造業PMIは44.8。前月から-1.0で9ヵ月ぶりの低水準。2年3ヵ月連続節目50割れ。
ドイツは40.3。前月から-2.1で4ヵ月続落、1年ぶりの低水準。2年3ヵ月連続節目50割れ。
フランスは44.0。前月から+0.1で2ヵ月ぶり高水準。8ヵ月では2番めタイの低水準。1年8ヵ月連続50割れ。
サービス業PMIはユーロ圏が50.5。前月から-2.4の低下で7ヵ月ぶり低水準。
ドイツは50.6。前月から-0.6で4ヵ月続落、半年ぶりの低水準。
フランスは48.3。前月から-6.7の急反落で3ヵ月ぶり節目50割れ、半年ぶりの低水準。
新規受注が継続的に減少し、生産の減少は7ヵ月ぶり。企業信頼感が10ヵ月ぶり低水準となり、企業は2ヵ月連続で従業員数を削減。事業活動縮小の主因は製造業の深刻な不況。生産は18ヵ月連続減、今年最大ペースの減少に。サービス業もパリ五輪終了で急失速。

米国の総合PMIは54.4。前月から-0.2で2ヵ月ぶりの低水準。1年8ヵ月連続節目50超、5ヵ月連続54ポイント台で高止まり。
サービス業PMIは55.4。2年5ヵ月ぶり高水準の前月から-0.3で2ヵ月ぶり低水準。2年5ヵ月では2番めの高水準。
製造業PMIは47.0。前月から-0.9で3ヵ月続落、3ヵ月連続50割れで1年3ヵ月ぶりの低水準。
米国も製造業の低迷懸念は継続。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月23日23日のNY金は先週末から+6.3ドル、0.24%高で4日続伸。3日連続、今年37回めの過去最高値更新。週明け時間外は2640ドル近辺から2650ドル台半ばまでのレンジで上下動、ロンドン序盤にはユーロ圏PMIが予想外の低調となったことを受けてにユーロドルが急落、この流れにも連れて一時2640ドル割れ。巻き戻しの流れではNY市場で2650ドル台後半へ、高値では2660ドルにわずかに届かず失速するとNY引け後には2650ドル付近へ。上値トライ一服後も下げ渋る格好となり、過熱感も高騰。中東情勢悪化も下支え要因となった可能性もあるものの、流れとしては多少の調整待ちの様相にも、2600ドル前後までの調整はいつでもありか。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2024年9月23日NYプラチナは-20.1ドル、2.05%の続落で9月11日(956.2)以来の安値。週明け時間外スタート時点の980ドル近辺が高値となって軟調推移、970ドルの節目付近ではいったん下げ渋るも、ロンドン序盤にかけてこれを割り込むと960ドル割れへと急落。安値では950ドル台半ばで下げ渋るとNY朝にかけては970ドル近辺まで反発も、サポートがレジスタンスに切り替わる格好となって跳ね返されるとNY午後には960ドル近辺へ。970ドルの節目割れに伴う短期下値目安950ドル近辺まで、若干の下げ余地も。
金との価格差は1690.7ドル、2日連続で過去最大を更新。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月23日ドル円は-29銭、0.2%安で3日ぶりの反落。東京市場が休場となった週明け東京朝には143円90銭近辺から144円40銭台まで上昇、しかし週末高値付近で上げ渋ると午後から欧州時間にかけては巻き戻し、NY朝には安値で143円10銭台まで下落。NY市場ではミネアポリス連銀カシュカリ総裁が「年内0.25%×2回の利下げ」を支持、シカゴ連銀グールズビー総裁は「向こう1年にもっと多くの利下げ」を予想など、タカハト混在の発言もあり、米10年債利回り急上昇とともに144円30銭台まで上昇後には巻き戻しの流れでNY午後には143円20銭台へと反落。ただしNY終盤には143円半ばへ。8月中旬高値(149.36)から9月の今年安値(139.58)の半値戻し(144.47)がレジスタンスとならなければ61.8%戻し(145.62)近辺、145円半ば辺りまでの短期上値目標トライ継続へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/23終値とチャート

24日の国内金価格は3連休前から+276円、2.13%高となって7日続伸。7月22日(13330)以来、2ヵ月ぶりの高値。7日続伸は4月以来、5ヵ月ぶりで今年3度め。上昇率は今年の絶対値平均0.70%の3倍、今年3番めの急騰。NY金の最高値更新と週末の円安で久々のダブルサポートに押し上げられ、13000円の大台と8月高値(13024)も上抜けて9月高値を大幅更新。7月の最高値(13743)と5月高値(13368)と合わせて三尊天井形成の様相にも。NY金の調整が進まないようなら、もう少しの高止まり、5月高値圏が意識されるような展開にも。

プラチナ価格は-95円、1.95%の反落で9月12日(4759)以来、2週間ぶりの安値。連休前の4850円の節目突破に伴う短期上値目標4900円の大台近辺トライは失敗、巻き戻しの流れ急加速の展開となり、今度は4830円の節目を下抜け。これに伴う短期下値目安4770円辺りにもほぼ到達。目先、21日移動平均線(4752)辺りまででサポートされて切り返すことができれば上値トライ再開へと向かう可能性も。4880円超へと反発できれば4950円近辺を目指す展開にも。
金との価格差は8468円へと急拡大、2ヵ月ぶりに過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格9/24とチャート

2024年09月24日(火)時点の相場
国内金:13,244 円 9/24(火) ▲276(2.13%)
国内プラチナ:4,776 円 9/24(火) ▼95(1.95%)
NY金:2,652.5 ドル 9/23(月) ▲6.3(0.24%)
NYプラチナ:961.8 ドル 9/23(月) ▼20.1(2.05%)
ドル円:143.61 円 9/23(月) ▼0.29(0.20%)
→9/23(月)のその他主要マーケット指標

←ドイツIFO景況感は一段と悪化、現況と製造業はコロナ後最低 09/25(水)
→2020年代の長期三角保合い、ブレイクをかけたNYプラチナの攻防 09/21(土)
→大幅利下げ前から、失業保険申請件数は新規も継続も上げ渋り 09/20(金)
→米国経済は強く9月は0.50%利下げ、年末4.25-4.50%へ 09/19(木)

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