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波乱の円高は巻き戻し、高値圏再トライの国内金も下げ渋り?
更新日:2024年09月30日(月)
国内金価格・日足一目均衡表 2024年9月30日やや言い過ぎた高市トレードの急速な巻き戻しが進行した週末の円高局面は、週明けには少し緩和。142円付近まで急落したドル円は月曜朝には142円台後半へと反発スタート。
円安株高期待の巻き戻しは、週末に石破新総裁が日銀早期利上げに慎重姿勢を示し、金融緩和の方向性維持の意向を示唆したことなどからも悲観論がやや後退した様子も。
中東ではイスラエル・レバノン情勢悪化でヒズボラやイランとの全面戦争懸念も強まり、最高値更新が続いたNY金の調整局面も程々となって下げ渋り、2660ドル台まで下げた週末から反発し、週明け時間外のNY金は2680ドル台半ばへ。

30日の国内金価格は-252円、1.85%安で11日ぶりの反落。下落率は今年の絶対値平均騰落率0.71%の2.6倍、今年6番めの大幅安。10日続伸合計1041円の24.2%を戻した状態。週末時点では下げ幅がもう少し大きくなる可能性もあったものの、週明けの円高巻き戻しとNY金の下げ渋りによって下げ幅を縮小した格好にも。ただし、この流れが続くかどうかは不透明、引き続き米指標結果に伴うFRBの利下げ見通し動向をメインに国内政治動向、中東情勢、その他地政学リスクなどの波乱要因が加わる状態は続き、一方的なトレンド形成とはなり難い状況にも。目先、13620円超へと抜け出すようなら最高値圏再トライへ、13700円台回復が短期目標に。水平状態の90日移動平均線(12967)近辺が当面のサポート候補。
一目均衡表では、10連騰で三役逆転から三役好転、急反落でもとりあえずは三役好転を維持。サポートとしては転換線(13195)、遅行線が相対する26日前の雲の上限が目先、13400円までゆるやかに上昇し、これにサポートされるようなら高止まり状態を維持して最高値再トライへのチャンスも。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2024年9月30日プラチナ価格は-99円、1.96%安で4日ぶりの反落。5000円の大台を回復は1日しか持たず、値幅的にも7月高値(5730)から9月安値(4554)の38.2%戻し(5003)達成で一服状態に。逆三尊のネックライン(4953)付近に位置し、これを維持できるかどうかもポイントに。これを維持できれば堅調維持への可能性も、5070円超へと切り返すことができれば反発局面継続で5100円台回復が次の上値目標に。目先のサポート候補は右肩上がりの9日移動平均線(4900)。
一目均衡表では基準線(4808)を上回る転換線(4919)超を維持し、遅行線も26日前価格(4826)を上回って二役好転。ただし今朝の調整で雲の下限(4962)をわずかに下回って一役逆転。ただし目先は水準を切り下げる雲の下限を上回る可能性も高く、一役は揉み合い状態へ。堅調維持に向けては5000円の大台回復は必須となり、10月半ばまで5189円で横ばい推移の雲の上限との攻防がポイントにも。
※参考:金プラチナ国内価格9/30とチャート
2024年09月30日(月)時点の相場
国内金:13,362 円 9/30(月) ▼252(1.85%)
国内プラチナ:4,963 円 9/30(月) ▼99(1.96%)
NY金:2,668.1 ドル 9/27(金) ▼26.8(0.99%)
NYプラチナ:1,022.0 ドル 9/27(金) ▼0.2(0.02%)
ドル円:142.24 円 9/27(金) ▼2.62(1.81%)
→9/27(金)のその他主要マーケット指標

←米9月製造業景況感は強弱混在、ISMの回復も限定的か 10/01(火)
→コアPCEは予想どおり下げ渋り、予想不能な自民総裁選には乱高下 09/28(土)
→9月末145円、底打ち反発をかけた月足ドル円の攻防ライン 09/27(金)
→強弱混在、節目付近の攻防続く米製造業・非製造業景況感 09/26(木)

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