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NY連銀製造業景況指数、11月はトランプ効果で急上昇?
更新日:2024年11月16日(土)
NY連銀製造業景況指数 2024年11月11月のNY連銀製造業景況指数は予想外の急騰で好調を示唆。
11月は31.2となり、市場予想の0.0を大幅に上回って2021年12月(31.9)以来、2年11ヵ月ぶりの高水準。10月からは+43.1の急反発で2020年6月(+48.3)以来、4年5ヵ月ぶりの急上昇。上下動の激しいこの指数でもコロナ後最大の急騰。
6ヵ月平均では2.25となり、2年4ヵ月ぶりのプラス圏回復。方向性としては回復基調を示唆。10月まで低下基調のISM製造業景況指数との連動性が再び強まるかどうかは要チェック。

構成指数では、新規受注が3年ぶり、出荷が2年7ヵ月ぶり高水準へと急騰。トランプ関税を警戒しての駆け込み受注となった可能性も。
入荷遅延は1年2ヵ月ぶりのプラス圏回復で2年4ヵ月ぶりの高水準。需要に供給が追いつかない状況を示唆している可能性も。
仕入価格は半年で2番めの高水準、販売価格は半年ぶりの高水準。仕入価格見通しは1年9ヵ月ぶり高水準、販売価格見通しも1年11ヵ月ぶり高水準と、インフレ高止まり懸念を示唆。
雇用者数は過去1年では2番めの高水準、平均労働時間は2年ぶり高水準。雇用見通しも1年3ヵ月ぶり高水準。労働市場の好調持続も示唆。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年11月15日15日のNY金は-2.8ドル、0.11%安で6日続落。9月11日(2542.4)以来、2ヵ月ぶり安値圏での小幅安。6日続落は昨年10月以来、1年1ヵ月ぶり。2570ドルを中心に上下20ドル程のレンジで保ち合いに終始。アジア時間につけた安値では一時2560ドル割れも、前日の下ヒゲでつけた安値(2541.5)を大きく上回る水準を維持。NY市場でつけた高値も2580ドル近辺にとどまり、90日移動平均線(2584.2)に上値を押さえられた前日高値にも届かず。小幅十字線を形成して下げ渋りつつ、上げ渋り。9ヵ月ぶりに下抜けたばかりの90日移動平均線がレジスタンスに切り替わる前に、早期上抜けできるかどうかが、下げ止まり確認を含めた目先の重要な攻防ポイントにも。
週間ベースでは-124.7ドル、4.63%安で3週続落。3週続落は昨年10月以来、1年1ヵ月ぶり。下落率では2021年6月14日からの週(-110.6ドル、5.88%)以来、3年5ヵ月ぶりの急落。下げ幅では2020年3月9日からの週(-155.7ドル、9.31%)、コロナショックとなった時以来、4年8ヵ月ぶりの大幅安。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年11月15日NYプラチナは+1.1ドル、0.12%の小幅続伸。アジア時間序盤に一時940ドルを割れへと安値をつけて反発へ、ロンドン序盤には前日高値を上抜けて950ドル台、NY朝につけた高値は950ドル台半ばまで。しかし、この水準では上値も重く、NY午後には巻き戻しの流れとなって940ドル台半ばへ。結果的に下ヒゲ十字線に近い足型で下げ止まりの可能性を示唆した翌日には、上ヒゲ長めの十字線に近い足型を形成。金と同様、下げ渋り、上げ渋り状態。反発に向けての地合い回復には、10月高値(1064.6)から11月安値(932.3)の23.6&%戻し(963.5)、200日移動平均線(968.2)辺りまでの回復の可否が重要な攻防ポイントに。
週間ベースでは-33.4ドル、3.41%安で3週続落。3週続落は7月以来、4ヵ月ぶり。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年11月15日ドル円は-187銭、1.20%安となって5日ぶりの反落。東京朝には156円70銭台まで上昇し、7月23日(157.10)以来4ヵ月ぶり高値をつけて失速。東京市場の時間帯は156円台半ば付近での小幅揉み合いとなって下げ渋るも、東京市場終了と同時に米10年債利回り低下とともに軟調推移、欧州時間には155円20銭台まで下落。NY市場では米10月小売売上高が予想を上回り、11月のNY連銀製造業景況指数の大幅上振れなどをきっかけに155円70銭台まで反発する場面もあったものの、NY午後には低下基調再開となった米10年債利回りに追随する形で153円80銭台まで下落。結果的に154円70銭の節目上抜けに伴う短期上値目標156円台後半、7月高値(161.95)から9月安値(139.58)の76.4%戻し(156.67)も達成したことによる一服感から調整の動きに。目先、152円60銭から156円40銭までを主要レンジに月末にかけての指標をチェックし、12月FOMCに向けた方向感形成フェーズへ。レンジを上抜けると157円台後半が短期上値目標、下抜けると150円近辺までが下値目標に。
週間ベースでは+182銭、1.19%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/15終値とチャート

2024年11月16日(土)時点の相場
国内金:14,133 円 11/15(金) ▲49(0.35%)
国内プラチナ:5,106 円 11/15(金) ▲50(0.99%)
NY金:2,570.1 ドル 11/15(金) ▼2.8(0.11%)
NYプラチナ:945.1 ドル 11/15(金) ▲1.1(0.12%)
ドル円:154.44 円 11/15(金) ▼1.87(1.20%)
→11/15(金)のその他主要マーケット指標

←NY金調整一服<トランプ相場一服+日銀警戒感=国内金大幅調整 11/18(月)
→生産者物価PPIも10月は下げ渋り、「利下げ急ぐ必要ない」 11/15(金)
→10月CPIは予想どおり下げ渋り、長期金利とドルは上げ渋り、 11/14(木)
→NY連銀消費者調査で1年先インフレ期待は4年ぶりの低水準へ 11/13(水)

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