ユーロ圏11月景況感指数は下げ渋り、ドイツはコロナ後最低
更新日:2024年11月29日(金)
ユーロ圏の景況感、11月は予想外に下げ渋り。
欧州委員会が発表した11月のユーロ圏景況感指数は95.8。市場予想の95.2を上回り、半年ぶり低水準となった10月から+0.1、3ヵ月ぶりの小反発で下げ渋り。
業種別では製造業が-11.1となり、4年3ヵ月ぶり低水準となった10月から+1.5の反発、4年4ヵ月では2番めの低水準。サービス業は5.3、前月から-1.5で4ヵ月ぶりの低水準。
<主要4カ国>
スペイン:102.1=11ヵ月ぶり低水準となった10月から+2.1の反発、6ヵ月では2番めの低水準。12ヵ月連続節目100超。
イタリア:99.2=前月から-0.3で2ヵ月続落、3ヵ月ぶり低水準。4ヵ月連続100割れ。
フランス:96.9=1年2ヵ月ぶり低水準の10月から+3.0の反発で下げ渋り。8ヵ月連続100割れ。
ドイツ:88.8=前月から-1.3の反落で2020年6月(80.9)以来、4年5ヵ月ぶりの低水準。コロナ後最低を更新。2年5ヵ月連続100割れ。2ヵ月ぶり90割れ。
<節目100超の好調国>
マルタ:109.5=前月から+6.6で続伸、1年2ヵ月ぶり高水準。2ヵ月連続節目100超。
ポルトガル:107.0=+1.1で3ヵ月続伸、2年半ぶり高水準。10ヵ月連続100超。
キプロス:106.3=前月から+0.6、横ばいを含む5ヵ月上昇、1年3ヵ月ぶり高水準。27ヵ月連続100超。
クロアチア:106.2=+0.2の小反発で2ヵ月ぶり高水準。3年7ヵ月連続100超。
ギリシャ:106.1=-0.8で続落、3ヵ月ぶり低水準。25ヵ月連続100超。
リトアニア:105.4=+2.2で4ヵ月続伸、2年9ヵ月ぶり高水準。7ヵ月連続100超。
オランダ:100.2=+1.5の反発で2ヵ月ぶり100超。
<ワースト3>
オーストリア:86.6=-0.9の反落で2ヵ月ぶり低水準。2年5ヵ月連続100割れ、6ヵ月連続90割れ。
エストニア:87.6=+2.7の反発で2年3ヵ月ぶり高水準。2年8ヵ月連続100割れ、2年4ヵ月連続90割れ。
スロバキア:92.0=1年3ヵ月ぶり低水準の10月から+0.1の小反発。3ヵ月連続100割れ。
調査対象19カ国中、前月から上昇したのは14カ国。上昇率73.7%と上向き、6ヵ月ぶりの高水準。
トランプ関税などへの警戒感が強まり始めた時期にしては意外と好調?
そのなかではドイツの低調ぶりが際立ちます。
28日はサンクスギビングデーでNY市場が休場。時間外のNY金は2640ドル台半ばまで下げて2670ドル台まで反発、29日の時間外は2660ドル近辺から。NYプラチナは930ドルの安値から941ドルまでの小幅レンジで保ち合い、29日は930ドル台後半から。
ドル円は+39銭、0.26%高で4日ぶりの反発。東京朝には150円90銭台の安値から151円70銭台まで急上昇。トランプ次期大統領の「メキシコ大統領との移民停止に合意」発言を受けてメキシコへの関税中止の思惑などからメキシコペソが急騰、連れ高となったドル円は急騰一服後も151円半ばでの小幅保ち合い推移、欧州時間には高値で151円90銭台まで上昇。しかし200日移動平均線(152.00)がサポートからレジスタンスに切り替わる可能性を残して失速、閑散状態のNY時間には151円半ばへと収束。今朝の東京市場では東京都区部の消費者物価指数が予想を上回り、日銀の12月利上げ観測から151円ちょうど近辺まで急落。このまま151円を割り込むようだと一段安トライへ、9月安値(139.58)から11月高値(156.75)の38.2%戻し(150.19)から150円近辺までが短期下値目安に。
29日の国内金価格は-45円、0.32%安で4日続落。11月18日(13944)以来、10日ぶり安値圏での一段安。4日続落は14日以来2週間ぶりで11月2度め。13940円の節目を維持して反発できれば短期的にはダブルボトムの可能性も残す形に。維持できないようだと短中期的にはネックライン割れとなってダブルトップ完成。短中期的には大幅調整へと向かいやすくなる可能性、短期的には13800円近辺までを目安に一段安トライへ。
週間ベースでは-487円、3.36%の大幅反落。7月22日からの週(-672円、5.0%)以来、4ヵ月ぶりで今年2番めの急落。月間では-1017円、6.77%の大幅安で3ヵ月ぶりの反落。2013年6月(-808円、16.88%)以来、11年5ヵ月ぶりの急落。
プラチナ価格は-11円、0.22%安で4日続落。10月1日(4890)以来、2ヵ月ぶりの安値。4日続落は2週間ぶりで11月2度め。9月安値(4554)から10月高値(5586)の61.8%戻し(4948)達成後、比較的サポートされやすいと思われる10月安値圏4900円前後に接近と同時に減速気味ながら、下げ止まり切れず。4900円前後でサポートされないようなら76.4%戻し(4798)近辺、4800円近辺までが意識される可能性。
週間ベースでは-252円、4.88%の大幅反落。7月22日からの週(-265円、5.0%)以来、4ヵ月ぶりで今年3番めの急落。月間では-446円、8.33%の大幅安で3ヵ月ぶりの反落。2023年6月(-419円、8.42%)以来、1年5ヵ月ぶりの急落。
※参考:
金プラチナ国内価格11/29とチャート
2024年11月29日(金)時点の相場
国内金:14,008 円 11/29(金)
▼45(
0.32%)
国内プラチナ:4,911 円 11/29(金)
▼11(
0.22%)
NY金:2,664.8 ドル 11/27(水)
▲43.5(
1.66%)
NYプラチナ:931.8 ドル 11/27(水)
▲1.9(
0.20%)
ドル円:151.52 円 11/27(水)
▲0.39(
0.26%)
11/27(水)のその他主要マーケット指標
ユーロ圏インフレ率、11月は2.3%へ続伸も12月利下げへ 11/30(土)PCEインフレ10月は予想どおり反発でドル売り一服も 11/28(木)世界のプラチナ需給 2024年第3四半期 11/27(水)ドイツIFO景況感11月、製造業もサービス業も反落で底打ち失敗 11/26(火)
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