ドイツIFO景況感は年末に一段と悪化、反発局面腰折れの可能性も
更新日:2024年12月18日(水)
ドイツIFO景況感指数は2024年末に一段と悪化。
IFO景況感指数は84.7。市場予想の85.5を下回り、前月から-1.0の続落で2020年5月(79.6)以来、4年7ヵ月ぶりの低水準。コロナ後最低に。
不確実性指数は66.6となり、2月以来、10ヵ月ぶりの高水準。
現況指数は85.1となり、2年4ヵ月ぶり低水準となった11月からは+0.8の小反発。
期待指数は84.4となり、-2.8の続落、1年半ぶりの急低下で11ヵ月ぶり低水準。期待が現況を下回るのは9ヵ月ぶり。
これまで、景況感指数の上昇局面においても、下落局面においても期待指数先行で推移してきた経緯もあり、今回の逆転は反発局面腰折れ、下落局面再開を示唆している可能性も。
業種別でも建設業以外は一段と悪化。
製造業は-24.8。前月から-2.8の続落で4年7ヵ月ぶり低水準。1年8ヵ月連続マイナス圏推移。現況に満足できず、期待も大幅に悲観的、受注状況は再び悪化。
サービス業は-5.6。前月から-2.1の続落で2年2ヵ月ぶり低水準。期待が著しく懐疑的に。クリスマス商戦などから現状はやや良好。
貿易は-29.5。前月から-2.9の急低下で3ヵ月ぶり低水準。2年10ヵ月連続マイナス圏。期待が悲観的に。
卸売は-35.0。前月から-5.2の急低下で4年8ヵ月ぶり低水準。2年10ヵ月連続マイナス圏。
建設業は-26.1。7ヵ月ぶり低水準の前月から+2.9の反発。2年10ヵ月連続マイナス圏。
17日のNY金は-8.0ドル、0.30%安で4日続落。12月6日(2659.6)以来、10日ぶり安値圏での一段安。アジア時間の小反発で2675ドルが高値となって戻り売り、前日安値2660ドル付近ではいったん下げ渋るもロンドン市場でこれを下抜けるとNY市場では2650ドル台での推移。安値では2640ドル台半ばまで下落も2650ドル割れでは下げ渋り、NY午後には2660ドル台へと反発。上昇軌道の20日移動平均線(2672.2)がサポートからレジスタンスに切り替わる形となって上値を押さえられ、2640ドル台の節目はなんとか維持する格好に。FOMCでタカ派見通しが強まるようなら節目割れトライへ、割れると2600ドルの大台割れを試しに行く展開にも。
NYプラチナは+1.7ドル、0.18%の続伸で12月11日(950.8)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間に940ドル台後半の高値をつけて失速、20日移動平均線(949.7)がレジスタンスのまま、前日高値付近で反落すると940ドル割れへと一段安。ロンドン市場では930ドル割れの安値をつけて下げ渋り、前日安値と先週末安値、920ドルの節目手前で反発するとNY市場では930ドル台後半、NY午後には940ドルを回復。結果的に下へ行って来いとなって下ヒゲ陽線を形成して底打ちの可能性も示唆、しかし目先は20日線とFOMC後の金の動向に左右されやすい展開にも。20日線から960ドルの節目の抵抗帯を突破できれば990ドル近辺を目標に反発局面形成へ、ただし920ドルの節目割れなら底割れ、880ドル程度までを目安に一段安トライへ。
ドル円は-61銭、0.40%安で7日ぶりの反落。東京朝の154円30銭台が高値となって調整へ、前日高値手前で失速し、11月高値(156.75)から12月安値(148.65)の76.4%戻し(154.84)トライも先送り、FOMC前のポジション調整も。東京市場での154円を挟んでの保ち合いから、欧州時間には153円台後半へ、NY市場では米10年債利回り低下にも連れ、153円台前半へと水準を切り下げる展開に。安値では153円10銭台まで下げてNY終盤には153円半ばを回復。FOMCでのタカ派見通しが強まるようなら上値再トライへも、154円20銭の節目突破なら155円トライへ。下値サポート候補は水平状態の200日移動平均線(152.14)。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場12/17終値とチャート
18日の国内金価格は-72円、0.50%の反落で12月10日(14159)以来、1週間ぶりの安値。12月安値(13896)から12月高値(14549)の38.2%戻し(14300)達成後の切り返しも、反発局面再開トライには失敗。14300円の節目を割れると一段安トライへ、9-21日移動平均線(14254-14220)、50.0%戻し(14223)などでサポートされなければ14200円近辺までが短期下値目安。14380円超へと切り返すことができれば反発局面継続再トライ、14450円程度までが短期上値目標。
プラチナ価格は-16円、0.32%安で3日ぶりの反落。一度跳ね返され、強めの抵抗帯となる可能性もあった5000円の節目突破に伴う短期上値目標5100円近辺トライは出だしでつまづく格好となって早々に失敗。5000円の大台ライン近辺が目先のサポートとなる可能性を残して5040円超へと切り返すことができれば上値再トライ、5100円近辺までが短期上値目標に。大台がサポートとならず、4920円の節目も下抜けるようだと底割れトライへ、4820円程度までが下値目安に。
※参考:
金プラチナ国内価格12/18とチャート
2024年12月18日(水)時点の相場
国内金:14,300 円 12/18(水)
▼72(
0.50%)
国内プラチナ:5,022 円 12/18(水)
▼16(
0.32%)
NY金:2,662.0 ドル 12/17(火)
▼8.0(
0.30%)
NYプラチナ:943.5 ドル 12/17(火)
▲1.7(
0.18%)
ドル円:153.53 円 12/17(火)
▼0.61(
0.40%)
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