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★金プラチナ短期相場観★

米12月小売売上高は予想下回るも個人消費堅調を示唆
更新日:2025年01月17日(金)
米・小売売上高(前月比) 2024年12月ウォラーFRB理事はこの日「今後も良好なインフレデータが続いた場合、2025年前半にも追加利下げが実施される可能性」について言及し、「3月利下げの可能性も排除しない」との発言。当然の論理にも関わらず、「3月利下げの可能性を排除」していた市場はネガティブな反応。
この発言が伝わる前に、米商務省発表の12月小売売上高が市場予想を下回ったこともドル安圧力に。

12月の小売売上高は前月比+0.4%。市場予想の+0.6%を下回り、11月の+0.8%からは失速。ただ、前月比では4カ月連続で増加しており、3ヵ月平均では+0.57%となって6ヵ月連続増。
自動車を除く数値でも前月比+0.4%となり、4ヵ月連続増、3ヵ月平均では+0.27%で11ヵ月連続増。
内訳では、自動車関連が+0.7%、ガソリンスタンドが+1.5%、衣料品も+1.5%、家具が+2.3%、スポーツ用品・娯楽品が+2.6%、雑貨その他小売りは+4.3%など年末商戦での一定の好調ぶりを示唆。
3月利下げに向けては堅調を維持する個人消費が足枷となる可能性も。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年1月16日16日のNY金は+33.1ドル、1.22%の大幅高で3日続伸。12月11日(2756.7)以来、5週間ぶり高値圏で一段高。アジア時間の2720ドルが安値となり、2720ドルの節目を割れることなく一段高トライの流れへ。ロンドン市場で2740ドルトライ、2730ドル割れの押し目を挟んでNY市場では米12月小売売上高が予想を下回ったことなどもきっかけに2740ドル台へ、NY午後には2025年前半の追加利下げの可能性などに言及したウォラーFRB理事のハト派発言を好感する形で一段高、高値では一時2750ドル台後半まで上昇し、NY引け後には2740ドル台へと失速。2720ドルの節目超えに伴う短期上値目標2740ドル付近に到達して一服感も。短中期的には三角保ち合い上抜けの形となり、2700ドル台後半へと水準を切り上げようか、という展開にも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年1月16日NYプラチナは+2.9ドル、0.31%高で4日ぶりの小反発。アジア時間には950ドルを挟んでの小幅保ち合い、ロンドン市場では小幅に上昇も高値は950ドル台後半まで。前日高値付近で失速するとNY市場では再び950ドル近辺での保ち合いに、NY引け後にはやや下押し圧力が強まって一時940ドル割れを試す場面も。20日移動平均線(949.8)がレジスタンスとなりつつあり、940ドルの節目をしっかり割り込む展開となれば一段安トライへ、年末安値(907.4)から900ドルの大台近辺までが短期下値目安に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年1月16日ドル円は-134銭、0.86%の大幅続落で12月18日(154.84)以来、4週間ぶり安値圏での一段安。東京朝の156円50銭台が高値となり、次週日銀会合での利上げの可能性報道を受けて急落、155円20銭近辺まで、1円超の下落。自律反発で155円70銭台へと戻した後も東京市場終了時には156円30銭台まで反発。欧州時間に155円60銭台までの反落を挟んでNY朝には再び156円30銭台まで反発、しかし米小売り売上高が予想を下回ったことなどから156円近辺へと失速、さらにウォラーFRB理事のハト派発言を受けてNY午後には155円10銭近辺まで急落。NY終盤にかけては155円20銭近辺での小康状態に。157円50銭の節目割れに伴う短期下値目安155円半ばまでしっかり下げたことで目先は一服感も、しかし今朝の東京市場では一時155円割れを試す場面も。12月安値(148.65)から1月高値(158.87)の38.2%戻し(154.97)をほぼ達成し、次週トランプ2.0スタートと日銀リスクなどから円高圧力がさらに強まるようだと半値戻し(153.76)、さらには61.8%戻し(152.55)などが意識される可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/16終値とチャート

17日の国内金価格は-22円、0.15%の続落。右肩上がりの9日移動平均線(14744)とその下に続く21-90日線とで構成する強気のパーフェクトオーダーは維持しながらも失速状態が続き、14900円の大台トライを目指す流れはいったん巻き戻し。14840円を上限に14740円までのレンジで高値保ち合いを形成。14740円の下限を割れると保ち合い崩れとなって一段安、14650円程度までが短期調整目安。14840円の上限突破となれば14900円の大台回復再トライへ。
週間ベースでは-32円、0.22%の反落。

プラチナ価格は-99円、1.94%の大幅安となって4日続落。12月19日(4978)以来、4週間ぶりの安値。下落率は昨年来の絶対値平均1.19%の1.6倍で今年最大の急落。ゆるやかに上昇する90日移動平均線(5050)にもサポートされず、5120円の節目割れに伴う短期下値目安5030円近辺に到達。勢い余ってややオーバーランも、5000円の大台では下げ渋る可能性を残した格好。短期的には一服感も、中期的には9月安値(4554)と12月安値(4859)を結ぶラインの延長線付近に到達しつつあり、下方ブレイクなら安値圏再トライへの可能性も。米新政権動向と日銀の利上げが円高リスクとして下押し圧力にも。
金との価格差は9788円となり、3日連続で過去最大を更新。
週間ベースでは-259円、4.92%の大幅反落。昨年7月22日からの週(-265円、5.0%)以来、半年ぶりの大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格1/17とチャート

2025年01月17日(金)時点の相場
国内金:14,791 円 1/17(金) ▼22(0.15%)
国内プラチナ:5,003 円 1/17(金) ▼99(1.94%)
NY金:2,750.9 ドル 1/16(木) ▲33.1(1.22%)
NYプラチナ:948.4 ドル 1/16(木) ▲2.9(0.31%)
ドル円:155.13 円 1/16(木) ▼1.34(0.86%)
→1/16(木)のその他主要マーケット指標

←賃金上昇率は反発基調継続か、低下基調再開か 01/18(土)
→サービス価格と住宅価格の鈍化継続でコアCPIは予想外に鈍化 01/16(木)
→米12月PPI、コアPPIも予想を下回るも上昇局面継続 01/15(水)
→ミシガン大もNY連銀も、インフレ期待は下げ渋り、反発傾向へ 01/14(火)

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