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★金プラチナ短期相場観★

相互関税一時停止、自然な流れのドル円も一時巻き戻し
更新日:2025年04月10日(木)
ドル円 月足チャート 2025年4月9日トランプ関税発動の日、トランプ大統領が発表したいわゆる「相互関税」が予定どおり発動した9日、中国からの輸入に対しては合計104%。これに対して中国も報復装置として米国からの輸入に対する関税を10日から合計84%へと引き上げることを発表。米中貿易戦争はいきなりエスカレートの様相となり、世界的貿易リスクとともに景気へのリスクも急上昇。
かと思いきや、トランプ米大統領は米国に報復措置を講じていない国に対しては相互関税を90日間停止することを発表。ベッセント米財務長官が「自然な流れ」としていた円高の流れは急速に巻き戻し。ただし、報復関税を賦課した中国に対しては125%へと引き上げた関税を発動。何やら不穏な動きのようにも。

ともあれ、今後の状況次第ではドル円が「自然な流れ」再開へと向かうリスクも残され、その場合の中長期的サポート候補は139円近辺、この辺りがドル円の重要水準となるかもしれません。
月足チャートで見るドル円は、強気相場の勢いが減速し、一目均衡表では転換線を下抜け、基準線も一時的には下抜けて一役逆転をかけた攻防状態。
中長期的な流れとして、ドル安円高への流れが今後、もう少し進行した場合、139円近辺には重要な節目が集中。
・2020年3月安値(101.20)から2024年7月高値(161.95)の38.2%戻し=138.75円
・2024年9月安値=139.58円
・2023年12月安値=140.26円
などの節目に加え、
・遅行線が相対する26ヵ月前の高値は4月中は137.91円、5月には136.56円、6月には140.93円へ。
遅行線は今後、相対するロウソク足とは揉み合い状態に突入する可能性もあり、ぶつかって下抜けるか、もしくは跳ね上がるか、重要な攻防局面を迎えることにもなり、「自然な流れ」再加速か反発かのカギを握る重要指標にもなりそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年4月9日9日のNY金は+89.2ドル、2.98%の大幅続伸で4月3日(3121.7)以来、1週間ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均23.5ドルの3.8倍、今年最大で2020年3月24日(93.2ドル、5.95%)以来、コロナショック以来5年ぶりの急騰。前日NY市場で失速した自律反発の流れが再開、アジア時間序盤の2980ドル台前半が安値となって堅調推移。前日高値を早々に上抜けるとロンドン序盤には3060ドル台を回復、NY市場では3100ドル台へと一段高。NY午後にはトランプ大統領の相互関税一時停止発表を受けてリスク回避の巻き戻し急伸となったことで3070ドル割れへと急反落、しかしNY引け後に元の水準へと急反発、高値では3120ドル手前まで上昇。4月2日の最高値(3201.6)から7日安値(2970.4)まで230ドル超の大幅調整に対する61.8%戻し(3113.3)を達成して一服感も。目先は2970ドルから3170ドルまでの主要レンジ半ばで方向感模索の展開にも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年4月9日NYプラチナは+8.6ドル、0.94%の続伸で4月3日(956.6)以来の高値。アジア時間には前日安値を下回って900ドル近辺まで小幅に下押し、7日安値を下回らず、900ドルの節目も維持して切り返して反発の流れ再開へ。ロンドン序盤に920ドル近辺まで上昇したところで一服となってNY市場にかけては910ドル台での小幅保ち合い、NY午後には相互関税一時停止を受けての株価急反発の流れとともに930ドル台へと急上昇、高値では930ドル台半ばまで上昇。3月高値(1036.3)から4月安値(878.3)の38.2%戻し(938.7)をほぼ達成し、最低限の反発局面を形成。地合い回復に向けては半値戻し(957.3)を超えて61.8%戻し(975.9)から20日移動平均線(979.5)回復が目安に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年4月9日ドル円は+144銭、0.98%の大幅反発。東京朝に146円の節目を割れて一段安トライが進行、貿易戦争激化を懸念するリスク回避の流れで株安基調にも連れ、早々の145円割れトライから午後には144円半ばまで下落。145円半ばまで反発する場面もあったものの、欧州・NY時間にかけては下押し圧力再燃となって144円ちょうど近辺まで下落。146円の節目割れに伴う短期下値目安144円付近にも到達してしまった格好となり、NY市場では145円台へと下げ渋り。NY午後にはトランプ大統領の相互関税一時停止を受けて147円台へと2円超の急騰、リスク回避の巻き戻しの流れが加速して高値では148円20銭台まで上昇。ただしレジスタンス状態の148円近辺では3日連続で上値を押さえられる形にもなり、148円割れへと失速。引き続き146円から148円までのレンジで保ち合い継続、上抜けできれば150円回復トライを目指す流れへ、下抜けなら一段安トライで今年安値更新へ、143円台前半辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/9終値とチャート

10日の国内金価格は+736円、4.83%の大幅反発で4月4日(15983)以来、1週間ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均134円の5.5倍でおそらく過去最大、上昇率では2020年3月24日(+296円、5.11%)以来、コロナショック以来5年ぶりの急騰。15500円の節目突破に伴う短期上値目安15620円程度を突き抜けての一段高となり、最高値(16436)から4月安値(15235)の61.8%戻し(15977)をほぼ達成。反発局面一服となりやすく、21日移動平均線(15825)が目先のサポートとなるかどうか。

プラチナ価格は+126円、2.69%の反発で4月4日(4807)以来、1週間ぶりの高値。当面の底打ちの可能性を維持して反発局面再開、4750円の節目上抜けに伴う短期上値目標4800円台回復を達成。地合い回復に向けては4月高値(5158)から4月安値(4532)の半値戻し(4845)以上、61.8%戻し(4919)程度までが目安に。4670円が目先の下値サポートとなり、これを維持できない場合には4600円近辺までの下値再トライへも。
※参考:金プラチナ国内価格4/10とチャート

2025年04月10日(木)時点の相場
国内金:15,971 円 4/10(木) ▲736(4.83%)
国内プラチナ:4,805 円 4/10(木) ▲126(2.69%)
NY金:3,079.4 ドル 4/9(水) ▲89.2(2.98%)
NYプラチナ:919.9 ドル 4/9(水) ▲8.6(0.94%)
ドル円:147.73 円 4/9(水) ▲1.44(0.98%)
→4/9(水)のその他主要マーケット指標

←関税ショック前、サービス価格減速で3月CPIは予想以上に鈍化 04/11(金)
→上へも下へも抜け出せない?NYプラチナは三角崩れの保ち合いへ 04/09(水)
→ナスダックと日経は20%、NY金の調整率は6% 04/08(火)
→トランプ関税ショック継続、世界同時株安に金も一段安 04/07(月)

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