トランプ圧力でドル売り圧力継続、NY金は最高値圏で一段高
更新日:2025年04月21日(月)
利下げを主張するトランプ大統領が利下げに慎重姿勢のパウエルFRB議長解任を画策、との報道もありドル安の流れが進行。
先週末にかけてのドル売り圧力は3連休を挟んで週明けに再開。ドルインデックスは半年ぶり安値水準を先週下抜け、3年ぶりの安値水準へと切り下げ。ドル円も半年ぶり安値水準での軟調推移が続き、週明けは142円を割り込んで141円台前半へと一段安。
ドル安の流れに逆相関となって堅調推移が続くNY金は3連休前の3340ドル近辺から、週明け時間外には3360ドル台へと水準を切り上げ、一時3390ドル超へと最高値を更新。NYプラチナは連休前の水準970ドル台後半を維持して小幅保ち合い。

21日の国内金価格は+51円、0.31%の反発。ドル安円高による下押し圧力を最高値更新再トライへと向かうNY金がカバー、国内金価格も最高値圏での高止まり。NY金が調整へと向かった場合の下げ幅拡大への警戒感を抱えながら、16610円から16720円までの高値保ち合いを形成しての上下両にらみ。16720円超へと抜け出せば16800円の大台超えが目先の上値目標に。16610円の節目を割り込めば調整へ、16500円の大台割れが短期下値目安に。
一目均衡表では三役好転を維持して一段高。水準的には17日の最高値(16715)で、12月安値(13896)から2月高値(15739)の上昇値幅(1843)を3月安値(14881)を起点に加算するN計算値(16724)に急接近。次に想定される節目としては3月安値(14881)から4月1日(16436)までの上昇幅(1555)を4月安値(15235)を起点に加算するN計算値=16790円。
その上は4月1日(16436)から9日(15235)までの下落幅(1201)の161.8%戻し=17178円。
調整目安としては4月安値(15235)から4月最高値(16715)の38.2%戻し=16150円。

プラチナ価格は-6円、0.12%の小幅続落。4820円の節目に抵抗感を残したままでの失速状態継続も、下値も限定的となって下押し圧力も緩和。流れとしては中立から堅調方向へと向かいやすい状態にも。4820円超へと切り返すことができれば上値トライ再開、4870円程度までが短期上値目標。4750円近辺までが浅めの下値サポート、4670円が当面の下値サポート。
一目均衡表では転換線(4746)を上抜けも基準線(4850)には届かず、一役揉み合い、残る二役は逆転のまま。弱気相場継続からの反発途上。短中期的には下落チャネルを形成しての推移が続くなか、一定の下落幅に対する61.8%戻しを繰り返してきた流れを踏襲できれば、3月高値(5168)から4月安値(4532)の61.8%戻し(4925)近辺までの戻りは想定可能。下落チャネルの上限ライン近辺までの反発となれば、5000円の大台回復トライへも。
※参考:
金プラチナ国内価格4/21とチャート
2025年04月21日(月)時点の相場
国内金:16,669 円 4/21(月)
▲51(
0.31%)
国内プラチナ:4,800 円 4/21(月)
▼6(
0.12%)
NY金:3,328.4 ドル 4/17(木)
▼18.0(
0.54%)
NYプラチナ:977.0 ドル 4/17(木)
▼3.1(
0.32%)
ドル円:142.14 円 4/17(木)
▼0.32(
0.22%)
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