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★金プラチナ短期相場観★

大陰線形成中、重要水準との攻防へと向かう4月末のドル円
更新日:2025年04月22日(火)
ドル円 月足チャート 2025年4月21日21日時点でドル円は前月末から-9円超下落、6%超のドル安円高が進行。
現状水準で月末を迎えた場合、今年1月からは4ヵ月続落となり、円安がピークアウトした昨年7月(-10.86円、6.75%)以来、9ヵ月ぶりの大幅下落。直近2年5ヵ月では2番めの急落となる可能性。
トランプ関税政策によるリスク回避の流れで株安とともにドル安円高の流れが続き、足下ではトランプ大統領が株価下支えを意識して利下げを要求も、追加利下げに慎重姿勢のパウエルFRB議長を解任しようと画策。
トランプ関税に伴うインフレ高止まりへの警戒感から利下げ一時停止も止む無しとするパウエル議長にとって、トランプ大統領の利下げ要求は合い入れない状況。
無理難題を押し付けられる米金融当局に加え、今週は相対する日本の金融当局にとっても試練の週となる可能性。24日に予定される日米財務相会合で円高誘導圧力が強まるようなことがあれば、景気失速気味のなかで日銀に利上げを要求するようなもの。

政策の迷走は市場の混乱に直結することとなり、ドル円も重要水準との攻防へ。
140円の大台近辺には重要な節目が集中。2023年12月安値(140.26)、2024年9月安値(139.58)、2020年3月安値(101.21)から2024年7月高値(161.95)の38.2%戻し(138.75)など。
この139円近辺から140円辺りまでの水準は、三尊天井のネックラインにも相当。
この水準を明確に下抜けるような展開となれば、中期的にはさらに大きく水準を切り下げる可能性への警戒感も。
国内ではゴールデンウィーク入りの4月末、為替市場では大きな試練と転換点を迎える、シビアなウィークとなる可能性も。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年4月21日21日のNY金は3連休前から+96.9ドル、2.91%の大幅反発となり、2営業日ぶり、今年23回めの過去最高値更新。上昇率は今年の絶対値平均騰落率0.91%の3.2倍、今年4番めの急騰。ちなみに上昇率トップ4は全て4月9日以降。週明け時間外スタート時点の3340ドル台が安値となり、ロンドン序盤に3400ドルの大台に到達するとNY市場では3420ドル台へ、高値では3440ドル台まで上昇。トランプ大統領のFRB批判、パウエル議長解任検討報道などからリスク回避の株安にドル売りの流れが強まり、安全資産買いの勢いが一段と増した格好に。3350ドルの節目突破に伴う短期上値目標3400ドル近辺に到達してさらに一段高となり、4月2日高値(3201.6)から7日安値(2970.4)の200.0%戻し(3432.8)にも到達。短期的には一服感も、次に意識され得る高値水準としては261.8%戻し(3575.7)、3500ドル台後半も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年4月21日NYプラチナは-9.9ドル、1.01%の続落で4月14日(957.5)以来、1週間ぶりの安値。週明け時間外には970ドル台半ばからロンドン時間にかけて980ドル台半ばまで上昇。4月3日(1007.1)以来、半月ぶり高値をつけて失速するとNY市場ではリスク回避の株安の流れに追随、970ドル割れへと小幅に急落するとNY午後には960ドル台半ばの安値をつけて下げ渋り。やや抵抗感が強まりつつあった980ドルの壁にまたしても跳ね返される形となり、当面の抵抗水準に。再々トライでこの水準を突破できれば上値トライ再開、今年高値圏1060ドル台を目指すような流れとなる可能性も。
金との価格差は2458.2ドルへと急拡大、16日(2366.3)以来2営業日ぶりに過去最大を更新。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年4月21日ドル円は-125銭、0.88の続落で昨年9月16日(140.58)以来、7ヵ月ぶりの安値。先週末の142円10銭台から週明け東京朝には142円割れへと急落スタート、トランプ大統領のパウエルFRB議長解任検討発言の余波が続き、株安基調とともにリスク回避の流れが一段と加速する展開に。米国が3連休明け、欧州市場は4連休となることから閑散状態が続いたことも一方的な流れを助長。東京午後の時間帯には140円半ばまで下落。欧州・NY時間にかけては140円台後半を中心に保ち合い推移となり、欧州時間に一時140円40銭台の安値をつけ、保ち合い上限は141円近辺まで。短期的には141円80銭の節目割れに伴う短期下値目安140円前後まで、もう少しの下げ余地も残す状態。上方向へは142円半ばが目先の上限となり、これを上抜けると144円後半辺りまでを目処に反発トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/21終値とチャート

22日の国内金価格は+321円、1.93%の大幅続伸で3営業日ぶり、今年15回めの過去最高値更新。上昇率は今年の絶対値平均0.89%の2.5倍、今年2番めの急騰。16610円から16720円までの高値保ち合い上放れとなり、これに伴う短期上値目標16800円の大台超えを達成してさらに一段高。3月安値(14881)から4月1日(16436)までの上昇幅(1555)を4月安値(15235)に加算するN計算値、16790円も通過。次に意識される節目水準としては4月1日(16436)から9日(15235)までの下落幅(1201)の161.8%戻し=17178円。当面のサポートは16600円、割れると16500円割れへ。

プラチナ価格は-21円、0.44%安で3日続落で4月15日(4771)以来、1週間ぶりの安値。ゆるやかに上昇する9日移動平均線(4779)にもサポートされる形となり、この辺りで反発できれば堅調維持の展開にも、4820円の節目上抜けなら一段高トライ、4900円の大台近辺までが短期上値目標に。
金との価格差は12211円へと急拡大、17日(11895)以来3営業日ぶりに過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格4/22とチャート

2025年04月22日(火)時点の相場
国内金:16,990 円 4/22(火) ▲321(1.93%)
国内プラチナ:4,779 円 4/22(火) ▼21(0.44%)
NY金:3,425.3 ドル 4/21(月) ▲96.9(2.91%)
NYプラチナ:967.1 ドル 4/21(月) ▼9.9(1.01%)
ドル円:140.89 円 4/21(月) ▼1.25(0.88%)
→4/21(月)のその他主要マーケット指標

←2025年世界経済成長見通しはコロナ禍以来の低成長へ 04/23(水)
→トランプ圧力でドル売り圧力継続、NY金は最高値圏で一段高 04/21(月)
→2025年4月第3週終了時点、NY金は勝率87.5%、ドル円は37.5% 04/19(土)
→フィラデルフィア連銀製造業景況指数はコロナ以来の急低下 04/18(金)

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