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★金プラチナ短期相場観★

生産者物価PPIインフレは予想以上に鈍化、ドル高巻き戻しも
更新日:2025年07月17日(木)
生産者物価指数 PPI 2025年6月米6月PPIは予想以上に鈍化してドル安の反応、しかし限定的となって巻き戻し、ドル高の流れ再開へ。ところがパウエルFRB議長解任の可能性があらためて報じられてドル売りの流れが急加速。トランプ大統領の否定発言で一定の巻き戻し。

6月の生産者物価指数、PPIは前年比+2.34%。市場予想の+2.5%を下回り、前月から-0.39%の反落で9月(2.14)以来、9ヵ月ぶりの低水準。
食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+2.60%。これも市場予想の+2.7%を下回り、前月から-0.60%の反落で昨年7月(2.58)以来、11ヵ月ぶりの低水準。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数は前年比+2.53%。前月から-0.24%で4ヵ月続落、2023年11月(2.52)以来、1年7ヵ月ぶりの低水準。
PPIとCPIとの差(PPI-CPI)は-0.33%。5月の+0.38%から急低下、9ヵ月ぶりのマイナス圏となり、10ヵ月ぶりの低水準。
PPI先行でインフレ加速傾向から鈍化へと反転し、その流れが一段と進行する状況を示唆。
ただ、今回のPPIでは関税引き上げ分の価格転嫁に対し、製造業者が慎重姿勢を取っている、との見方も。

今後の価格転嫁動向は、トランプ大統領のパウエルFRB議長への利下げ圧力の動向以上に、要注意ポイントとなりそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年7月16日16日のNY金は+22.4ドル、0.67%高で3日ぶりの反発。時間外には3330ドル付近から3350ドル付近まで反発、NY朝にはPPIが予想を下回ったもののドル売りは限定的となり、むしろ巻き戻しの流れが加速、ドル高の流れに押されて一時3330ドル割れへと失速。その後はFRB議長解任報道を受けてのドル売り急伸に連れて3380ドル台へと急反発。しかしトランプ大統領の(一応)否定発言を受けて巻き戻し、ただNY午後には3350ドル台で下げ渋り。目先の主要レンジ下限を3330ドルへと切り上げ、上限3370ドルまでの保ち合いレンジを縮小し、保ち合いブレイク待ちの様相にも。関税リスクや米指標結果、トランプ・リスクなど想定外の事象をきっかけに保ち合いブレイクとなって新たなトレンド形成へと向かう可能性も。3370ドル超へと抜け出せば3480ドル近辺までを短期目標に上昇トレンド形成へ。3330ドル割れなら下落トレンド形成へ、短期下値目安は3200ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年7月16日NYプラチナは+21.9ドル、1.55%高で3日ぶりの反発。アジア時間に1410ドル近辺の安値をつけて反発トライへ、ロンドン序盤には1430ドル付近まで反発も限定的に、1420ドルを挟んでの小幅保ち合いを抜け出したのはNY午後。パウエル議長解任報道を受けて急騰したNY金に追随する形で1440ドル台へと上昇、その後も1430ドル台で下げ渋り。十字線で下げ渋った前日の流れを引き継ぐ形で保ち合い下限を1410ドルへと切り上げ、1470ドルまでのレンジで高値保ち合い継続。上方ブレイクなら短期上値目標は1540ドル台辺りまで、下方ブレイクなら1320ドル近辺までが調整目安に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年7月16日ドル円は-98銭、0.66%安で4日ぶりの反落。東京市場の時間帯は148円70銭台から149円トライ、午後には前日高値を上抜けて149円10銭台まで上昇。3ヵ月半ぶり高値をつけて失速後は欧州時間にかけて148円台後半での保ち合い推移。NY市場ではPPIの結果を受けて148円40銭台へと小幅安の反応も、程なく巻き戻して148円90銭台まで反発。その後はパウエルFRB議長解任の可能性が報じられてドル売りの流れが急速に進行、NY午後には一時147円割れ。しかしトランプ大統領が(とりあえず)これを否定したことを受けて148円台へと急反発。徐々に落ち着きを取り戻すも147円後半から148円近辺までのレンジで保ち合いに。適度な調整となったか、波乱のきっかけとなったかは、今後の動向次第。目先、148円90銭超へと反発するようなら一段高トライ、150円近辺を試しに行く流れへ。146円20銭の節目を割れた場合には145円近辺までを目安に調整へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/16終値とチャート

17日の国内金価格は-18円、0.10%の小反落。それでも強気相場を維持し、17420円の節目上抜けに伴う短期上値目標17510円近辺を目指す流れは継続へ。最高値更新トライへの可能性を残しながらも、失速状態が続いて17370円の節目を割り込むようならいったん調整へ、17250円辺りまでが短期下値目安に。

プラチナ価格は+223円、3.15%の大幅続伸で今年高値を更新。7090円の節目上抜けに伴う短期上値目標7180円近辺を突き抜けて一段高、2008年6月以来、17年1ヵ月ぶりの高値水準に。RSIなどの低下傾向が続く逆行状態での急騰局面形成となり、通常なら急反落も警戒される局面にも。当面のサポートは7030円、割れると6900円程度までの調整も。
※参考:金プラチナ国内価格7/17とチャート

2025年07月17日(木)時点の相場
国内金:17,411 円 7/17(木) ▼18(0.10%)
国内プラチナ:7,312 円 7/17(木) ▲223(3.15%)
NY金:3,359.1 ドル 7/16(水) ▲22.4(0.67%)
NYプラチナ:1,435.0 ドル 7/16(水) ▲21.9(1.55%)
ドル円:147.88 円 7/16(水) ▼0.98(0.66%)
→7/16(水)のその他主要マーケット指標

←フィラデルフィア連銀も7月製造業景況指数は急反発 07/18(金)
→6月CPIは総合指数が予想を上回り、コア指数も4ヵ月ぶり高水準 07/16(水)
→6月のプラチナはコロナショック以上の急変動、7月も継続か 07/15(火)
→トランプ関税リスク再燃で金価格は高値再トライへ 07/14(月)

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