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★金プラチナ短期相場観★

PCEインフレも高止まり、利下げ観測も利上げ観測も後退
更新日:2025年08月01日(金)
PCE・コアPCE・スーパーコアPCEサービス・トリム平均PCE・メディアンPCE 2025年6月前日のADP雇用の上振れに続き、この日は失業保険申請件数が予想よりも好結果。関税政策に伴うインフレへの影響を慎重に見極めるとしたFOMCの翌日、日銀も慎重姿勢。PCEも予想以上にインフレ高止まりを示唆したことで米FRBの利下げも日銀の利上げも先送り観測。結果、ドル高円安基調が継続。

米6月のPCEデフレーターは前年比+2.58%。市場予想の+2.5%を上回り、前月から+0.17%の続伸で4ヵ月ぶりの高水準。
食品とエネルギー除くコアPCEは+2.79%。これも市場予想の+2.7%を上回り、前月から+0.04%の続伸で4ヵ月ぶりの高水準。
住宅とエネルギーを除くサービス業の価格指数、スーパーコアPCEのサービス価格(SPコアPCEs)は前年比+3.19%。前月からわずかに-0.01%、4ヵ月続落で2021年3月(3.02)以来、4年3ヵ月ぶりの低水準。ただ、3ヵ月連続3.2%近辺で下げ渋り。
セクタ別ではサービス価格が3ヵ月連続前年比+3.5%で高止まり。モノの価格は+0.6%で5月から+0.5%、続伸で5ヵ月ぶり高水準。食品が+2.2%で3ヵ月続伸、1年8ヵ月ぶり高水準。エネルギー価格は-1.6%で5ヵ月連続前年割れとなったなかで4ヵ月ぶり高水準。

ダラス連銀のトリム平均PCEは前年比+2.68%。前月から+0.11%の反発で12月(2.84)以来、半年ぶりの高水準。
クリーブランド連銀のメディアンPCEは前年比+3.15%。前月から+0.14%の反発で12月(3.25)以来、半年ぶりの高水準。
どちらも今年最高水準へとインフレ加速傾向を示唆。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年7月31日31日のNY金は-4.2ドル、0.13%安で3日ぶりの反落。前日NY引け後、FOMCとパウエル議長会見を経てつけた安値3319.2ドルからの反発基調が続き、時間外スタート時点の3320ドル台がこの日の安値となり、ロンドン序盤に3360ドル台半ばまで上昇して失速。3350ドルを挟んでの保ち合いとなって下げ渋るも、NY市場では6月PCEインフレや4-6月期雇用コスト指数のの上振れ、7月シカゴPMIも予想を上回ったことなどから利下げ観測後退とともに3340ドル台へと軟調推移。3310ドルが当面の下限となり、反発方向へは20日移動平均線(3353.2)との攻防から。3310ドルの下限を維持できないようだと一段安トライへ、短期下値目安は3230ドル程度まで。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年7月31日NYプラチナは-75.8ドル、5.51%安で8日続落。6月23日(1283.9)以来、5週間ぶりの安値。8日続落は今年最長で2020年3月以来、5年5ヵ月ぶり。下落率は今年の絶対値平均1.62%の3.4倍、今年最大で昨年8月5日(-52.1ドル、5.38%)以来、ほぼ1年ぶりの急落。前日FOMC後の安値1288.8ドルからの反発局面はアジア時間の1350ドル付近で失速、戻り売り。ロンドン市場では1310ドル近辺で下げ渋るも、NY朝には好調な米指標結果を受けて軟調推移となったNY金に追随、1300ドル割れへと一段安。それでも1290ドル付近では下げ渋り、前日安値更新は回避。1450ドルの節目割れに伴う短期下値目安1360ドル近辺オーバーランからの戻りは1350ドル付近までにとどまって軟調局面継続。4月の今年安値(878.3)から7月の今年最高値(1511.4)の23.6%戻し(1362.0)を達成して下げ止まれず、次の節目は38.2%戻し(1269.6)も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年7月31日ドル円は+129銭、0.86%の続伸で3月27日(151.05)以来、4ヵ月ぶりの高値。FOMC後の急騰一服となった東京午前は149円前半でゆるやかに軟調推移、日銀への警戒感から149円近辺へと水準を切り下げ、日銀展望レポートでは物価見通しが引き上げられたことを受けて148円50銭台まで小幅に円高急進。これが安値となり、148円80銭台で下げ渋って東京市場を通過すると欧州時間には利下げを急がない植田日銀総裁会見を経て徐々に反発基調へ。150円の大台回復トライとなったNY朝にはPCEや四半期雇用コスト指数、さらにはシカゴPMIの上振れなどもあり150円半ばへ。NY終盤には高値で150円80銭台まで上昇。148円90銭の節目上抜けに伴う短期上値目標150円半ばに到達した状態で雇用統計待ちへ。上振れなら151円半ば辺りまでの一段高トライも、下振れなら149円近辺が当面のサポート候補。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/31終値とチャート

1日の国内金価格は+174円、1.01%の反発で7月25日(17438)以来、1週間ぶりの高値。17270円の節目割れに伴う短期下値目安17180円近辺には少し届かず、17230円で折り返し。上昇軌道を維持する21日移動平均線(17268)にもサポートされ、今度は17360円の節目を上抜け。下落基調の9日移動平均線(17414)に上値を押さえられなければ17480円程度までを目標に上値トライへ。
週間ベースでは-34円、0.19%安で5週ぶりの反落。

プラチナ価格は-8円、0.12%の小幅安で5日続落。7月10日(6831)以来、3週間ぶり安値圏で下げ止まり切れず。5日続落は2月28日以来、5ヵ月ぶり。それでも4月の今年安値(4532)から7月の今年高値(7597)までの23.6%戻し(6874)到達で下げ渋る展開に。NYプラチナが現状水準で下げ止まれないようだと一段安へも。次の節目は38.2%戻し(6426)。
週間ベースでは-433円、5.93%の続落。3月31日からの週(-347円、6.73%)以来、4ヵ月ぶりで今年2番めの大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格8/1とチャート

2025年08月01日(金)時点の相場
国内金:17,404 円 8/1(金) ▲174(1.01%)
国内プラチナ:6,866 円 8/1(金) ▼8(0.12%)
NY金:3,348.6 ドル 7/31(木) ▼4.2(0.13%)
NYプラチナ:1,299.1 ドル 7/31(木) ▼75.8(5.51%)
ドル円:150.80 円 7/31(木) ▲1.29(0.86%)
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