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ユーロ圏製造業PMIも遂に節目50超、3年2ヵ月ぶり
更新日:2025年08月22日(金)
ユーロ圏×米国・総合PMI 2025年8月速報長かった低迷期を経て、ユーロ圏製造業PMIはようやく節目50超。
ユーロ圏の製造業PMIは8月速報で50.5。市場予想の49.5を上回り、前月から+0.7、8ヵ月続伸で2022年6月(52.1)以来、3年2ヵ月ぶりの高水準で節目50超。
コロナ禍の反動で2021年春には63ポイント台まで急騰したユーロ圏製造業PMIはその後急降下、2023年7月には42.7で底打ち。しかし、その後の回復がスローペース、節目50回復まで2年超の時間を要したことに。
国別ではドイツもフランスも49.9。回復基調は続くも節目50にわずかに届かず。製造業PMIではユーロ圏内下位グループでの推移が続くなか、ビッグ2は底上げに貢献。
米国の製造業PMIは事前予想では2ヵ月連続の節目50割れ、予想どおりとなれば2023年2月以来、2年半ぶりに製造業PMIでユーロ圏が米国を上回ることになる可能性。
しかし、米国もユーロ圏以上に市場予想を大きく上回り、米欧逆転とはならず。
米製造業PMIは53.3。前月から+3.5の急反発で3年3ヵ月ぶりの高水準。2ヵ月ぶりに節目50も回復。

なお、総合PMIはユーロ圏が51.1で8ヵ月連続の節目50超を維持。米国は55.4で2年7ヵ月連続の節目50超。
米欧ともに製造業、サービス業、総合PMI全てが節目50を上回るのは2022年6月以来、3年2ヵ月ぶり。
8月PMIでは予想外に堅調を維持する状況で、9月以降の米FRBの利下げ見通しへの注目度が、この週末に一段と高まります。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年8月21日21日のNY金は-6.9ドル、0.20%の反落。アジア時間序盤に前日高値と同水準、3390ドル台半ばの高値から軟調推移、ロンドン市場では3370ドル割れの安値をつけて切り返すとNY朝には米8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や失業保険申請件数が予想よりも低調となったことを受けて3380ドル台へと反発。ただしドル安も一時的にとどまったこともあり、3390ドル超えでは上値も重く、NY引け後には3380ドル台前半へ。軟調局面から一定の自律反発をこなして一服、結果的に20日移動平均線(3389.7)はレジスタンスのまま、3350ドルから3390ドルまでが目先の主要レンジ。上抜けできれば3410ドル超へと上値切り上げへ、下限割れの場合には下値トライの流れとなって3260ドル近辺までを目指す展開にも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年8月21日NYプラチナは+17.3ドル、1.29%の続伸で8月14日(1361.5)以来、1週間ぶりの高値。時間外はNY金にも連れて軟調推移、1340ドル台半ばから1320ドル割れの安値をつけて切り返すとNY朝には1340ドル台を回復し、NY午後には1350ドル台へと一段高、高値では一時1360ドル超え。右肩下がりの20日移動平均線(1352.8)をほぼ1ヵ月ぶりに上抜けて流れに変化の兆しも。1370ドルの節目を突破できれば高値圏再トライへ、1450ドル台辺りまでを目指す流れへ。なお1310ドルが当面の重要なサポート、割れると新たなトレンド形成へ、1200ドル近辺を目指す流れにも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年8月21日ドル円は+103銭、0.70%高で3日ぶりの反発。7月31日(150.80)以来、3週間ぶりの高値。東京朝には147円20銭台から50銭近辺までの小幅レンジで小康状態、これが安値となって午後には徐々に堅調方向へ、東京市場終了時には147円60銭トライ、欧州時間には147円90銭台まで上昇。NY朝には低調な米指標結果を受けて147円半ばへと下押しも、NY午後にかけて米10年債利回り上昇に連れて148円トライ、高値では148円40銭台まで上昇。トランプ大統領の圧力に屈しないパウエルFRB議長の強気姿勢がジャクソンホールの講演で見られるとの期待感も?そのとおりタカ派的スタンスを維持するようなら一段高トライへ、148円の節目超えに伴う短期上値目標は151円台。ハト派的となれば巻き戻しへ、147円を割り込むようなら下値トライ、143円半ば辺りまでが下値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/21終値とチャート

22日の国内金価格は+65円、0.37%の続伸で8月12日(17472)以来、10日ぶりの高値。強めの抵抗帯となる可能性が警戒された17360円の節目と9日移動平均線(17352)から21日移動平均線(17375)までの水準をまとめて上抜け。軟調局面が続いた流れからの脱却に向けた一段高トライへの可能性、短期上値目標は17480円近辺まで。週末のイベント次第では巻き戻しの流れとなる可能性も、17220円の節目割れの場合には17070円近辺までを目安に一段安トライへ。
週間ベースでは+88円、0.51%の反発。

プラチナ価格は+122円、1.78%の大幅続伸で7月30日(7210)以来、3週間ぶりの高値。保ち合いレンジを上下に拡大し続ける逆三角保ち合いが続くなか、今回は上抜け。保ち合い終了の上抜けなら反発局面形成トライへ、短期上値目標は7250円近辺まで。レンジ拡大が続く保ち合い継続なら6740円が当面の、比較的重要なサポートに。割れると大幅安へと向かう可能性も、6420円近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+41円、0.59%の続伸。
※参考:金プラチナ国内価格8/22とチャート

2025年08月22日(金)時点の相場
国内金:17,404 円 8/22(金) ▲65(0.37%)
国内プラチナ:6,990 円 8/22(金) ▲122(1.78%)
NY金:3,381.6 ドル 8/21(木) ▼6.9(0.20%)
NYプラチナ:1,358.9 ドル 8/21(木) ▲17.3(1.29%)
ドル円:148.37 円 8/21(木) ▲1.03(0.70%)
→8/21(木)のその他主要マーケット指標

←トランプ圧力に屈しないパウエル議長も利下げ再開へ 08/23(土)
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→NY連銀サービス業活動指数、インフレ懸念で8月は失速 08/19(火)

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