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★金プラチナ短期相場観★

年内利下げ観測後退、株安とともに金も調整
更新日:2025年11月14日(金)
NY金・日足+20日移動平均線 2025年11月13日FOMCでの投票権を有するセントルイス連銀ムサレム総裁はこの日、インフレ抑制を優先するために「追加利下げには慎重姿勢」の見解。
FOMC投票権を持つ地区連銀総裁では、ボストン連銀のコリンズ総裁も前日、「利下げのハードはル高い」とインフレを懸念。シカゴ連銀のグールズビー総裁も先週、「懸念すべきはインフレ」と労働市場より物価を警戒する発言。カンザスシティ連銀のシュミッド総裁は最近の発言こそ確認されていないものの、先月まで追加利下げに慎重姿勢を表明。
輪番制で今年の投票権を保有する4地区連銀総裁全員が、追加利下げに慎重姿勢を表明していることで12月FOMCでの追加利下げ観測は後退。
これを受けて、最高値更新が続いた米株も大幅調整、同様にNY金も調整。

13日のNY金は-19.1ドル、0.45%の反落。前日の大幅高の余力で時間外には一段高、アジア時間の4180ドル台からロンドン市場では4240ドル台へと上昇、4250ドルの高値をつけて失速するとNY市場では急反落。米10年債利回り上昇にも連れる形で4200ドル近辺へと急落するとNY引け後には一時4150ドル割れへと一段安、その後は4180ドル近辺へと自律反発。利下げ観測後退による上値抑制や最高値(4398.0)から10月末安値(3901.3)の61.8%戻し(4208.3)到達による達成感、米労働市場悪化懸念なども交錯し、上下に長めのヒゲを残す十字線を形成。地合い回復で一段高トライへの可能性と反落警戒感も交錯。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年11月13日NYプラチナは-17.5ドル、1.07%の反落。前日の1620ドルの節目超えに伴う短期上値目標1700ドルの大台回復トライの流れはこの日の時間外に急加速、1630ドル台から1660ドル台へと急騰し、ロンドン序盤には3週間ぶり高値となる1660ドル台半ばまで上昇して失速。NY市場にかけては金の反落局面にも追随する展開となって1610ドル台へと急落、NY引け後には一時1580ドル台までの一段安を経て1600ドル近辺へ。結果的に上値トライ失敗で1600ドルの大台維持をかけた攻防へと押し戻される格好に。目先、1640ドルが上限となり、あらためてこれを突破すると1680ドル程度までを目安に上値再トライへも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年11月13日ドル円は-32銭、0.21%の反落。米政府再開を好感する形で東京朝には上値再トライも155円00銭台まで、前日高値付近で失速すると午後にも再トライ、しかし155円ラインが新たなレジスタンスとなって反落すると欧州時間には154円30銭台まで下落。自律反発局面は154円70銭台までにとどまり、NY市場では154円10銭台まで一段安。政府再開後の経済指標発表で米景気減速顕在化を警戒するようにドル売り圧力が強まる展開となったなか、NY終盤には154円半ばを回復。結果的に団子天井突破に伴う短期上値目標155円後半トライは失敗。155円ラインが目先の上限となり、あらためてこれを突破するようなら155円後半までの上値再トライ余地も。当面の下値サポートは153円、この付近で上昇軌道を維持する20日移動平均線(153.13)も重要なサポートに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/13終値とチャート

14日の国内金価格は-49円、0.21%安で5日ぶりの反落。急反発局面は最高値(23179)から10月末安値(21210)の76.4%戻し(22714)達成後にようやく一服。短中期的には、ほほ最高値圏回復とも言える状態となり、上値も重くなりやすい状況にも。目先、22840円超へと切り返すようなら一段高再トライへ、22930円程度までが短期上値目標、少し勢いづけば23000円台も。
週間ベースでは+1297円、6.04%高で4週ぶりの反発。4週ぶりで今年3番めの大幅高。

プラチナ価格は-138円、1.58%安で5日ぶりの反落。反発局面は最高値(9078)から10月後半安値(8211)の61.8%戻し(8747)達成で一服、半値戻し(8645)へと押し戻される格好に。8760円が目先の上限となり、切り返してこれを上抜けるようなら上値再トライ、10月後半高値(8848)超えが短期上値目標に。なお8850円前後は最高値前後の高値水準、ヘッドアンドショルダーを構成する形でやや強めの抵抗帯となる可能性も。
週間ベースでは+360円、4.36%高で4週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格11/14とチャート

2025年11月14日(金)時点の相場
国内金:22,785 円 11/14(金) ▼49(0.21%)
国内プラチナ:8,620 円 11/14(金) ▼138(1.58%)
NY金:4,194.5 ドル 11/13(木) ▼19.1(0.45%)
NYプラチナ:1,613.9 ドル 11/13(木) ▼17.5(1.07%)
ドル円:154.49 円 11/13(木) ▼0.32(0.21%)
→11/13(木)のその他主要マーケット指標

←高値圏再トライ失敗のNY金、三角保ち合いの様相に 11/15(土)
→団子天井突破、逆行する金融政策の方向性にドル円も逆行 11/13(木)
→ドイツZEW景況感、現況は低位安定、期待も伸び悩み 11/12(水)
→米インフレ期待には一服感、でも高止まり 11/11(火)

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