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米インフレ期待には一服感、でも高止まり
更新日:2025年11月11日(火)
NY連銀消費者調査・インフレ期待 2025年10月先週末、同時に発表されたNY連銀の10月消費者調査とミシガン大調査の11月速報で、インフレ期待には一服感。
10月のNY連銀調査では、1年先インフレ期待は3.24%。5ヵ月ぶり高水準となった9月の3.38%からは低下。
3年先は3.00%。これも5ヵ月ぶり高水準となった9月の3.05%からは低下。いずれも一服状態に。
一方、ミシガン大の1年先インフレ期待は11月速報で4.7%。10月の4.6%からは上昇。ただし今年前半の急騰局面からは急低下しての一服状態は継続。
5年先は3.6%で10月の3.9%から低下、3ヵ月ぶり低水準で一服感。

なお、NY連銀では2013年以降の長期平均が1年先は3.35%、3年先は2.96%。
1年先は長期平均を少し下回るも3年先は長期平均をわずかに上回る水準。
経済的には比較的安定期となったコロナ前の3年間、2017年から2019年までの平均は1年先が2.73%、3年先は2.78%。
現状は、1年先も3年先もこれを上回る水準で高止まり。
ミシガン大調査でも、2005年以降の長期平均は1年先が3.3%、5年先が2.8%。
ただし、安定期の2017-2019年平均では、1年先が2.7%、5年先は2.5%。
米国の消費者が意識するインフレ期待は、依然として高止まり、と言えそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年11月10日10日のNY金は先週末から+112.2ドル、2.80%の大幅続伸で10月24日(4137.8)以来、半月ぶりの高値。週明け時間外スタート時点の4000ドル台前半が安値となり、大台割れを回避して堅調推移。アジア時間序盤に4020ドルの節目を上抜けると4050ドル台へと水準を切り上げ、さらに4080ドル台へと一段高。ロンドン序盤に4090ドル台、4100ドルトライ後に一服もNY午後は4120ドル台へと一段高。4020ドルの節目突破により、10月末以降の調整一服後の小幅保ち合いを上抜ける形となり、これに伴う短期上値目標4100ドル台にも早々に到達。短期的には一服感も、20日移動平均線(4090.3)にサポートされるかどうかが地合い回復に向けた攻防ポイントにも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年11月10日NYプラチナは+51.4ドル、3.32%の続伸で10月30日(1614.3)以来、10日ぶりの高値。週明け時間外スタート時点で1550ドル割れの安値をつけて切り返すとNY金の急騰局面に追随。抵抗感もあった1560ドル台をあっさり突破するとアジア時間に1580ドル台へと水準を切り上げ、ロンドン序盤には1590ドル台へと一段高。1600ドルの大台トライ後には失速も、NY朝にも再トライで1600ドル台半ばまで上昇。NY午後には1580ドル割れへと反落後に1600ドル台再トライ。大台回復トライとともにやや乱高下気味の展開に、安定的に大台を回復し、1620ドルの節目を突破できれば高値圏再トライ、短期上値目標は1700ドルの大台回復トライへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年11月10日ドル円は+73銭、0.48%の続伸で11月3日(154.20)以来、1週間ぶりの高値。つなぎ予算案の合意報道などから、米政府機関の一部閉鎖の終結、再開期待が高まったことを受けて週明け東京朝はドル高の流れとなり、153円60銭台へと水準を切り上げてスタート後も154円トライへと堅調推移。ドル高一服後もドル円では円安基調継続となって欧州時間には154円台から154円20銭台へと高値トライ、ただし先週までの団子天井の上限154円40銭台には届かず失速、NY終盤には154円近辺へ。事態がもう一段進展なら154円20銭の節目上抜けとなって一段高トライへ、短期上値目標は2月高値圏、155円台後半まで。ただし事態急変で団子天井突破にも失敗し、153円の節目割れの場合には高値保ち合い崩れとなり、151円近辺を目安に下値トライへの可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/10終値とチャート

11日の国内金価格は+641円、2.95%の大幅続伸。最高値となった10月21日(23179)以来、3週間ぶりの高値。上昇率では10月21日(+696円、3.10%)に次いで今年3番めの大幅高。9日移動平均線(21606)上抜け後の地合い回復に向けた流れはNY金の反発局面急加速に牽引され、円安サポートも加わって一段高。上昇軌道の21日移動平均線(21927)も上抜け、最高値(23179)から10月末安値(21210)の38.2%戻し(21962)、半値戻し(22195)も突き抜けて61.8%戻し(22427)も射程圏。

プラチナ価格は+144円、1.71%の続伸で10月31日(8711)以来、10日ぶりの高値。10月後半以降の保ち合い下限付近での上下動から切り返した流れで8410円の節目を上抜け、これに伴う一段高トライが急速に進行する形となって短期上値目標8530円程度にもしっかり到達。短期的には一服感、一段高トライに向けては水平状態の21日移動平均線(8593)が攻防ラインに。
※参考:金プラチナ国内価格11/11とチャート

2025年11月11日(火)時点の相場
国内金:22,362 円 11/11(火) ▲641(2.95%)
国内プラチナ:8,558 円 11/11(火) ▲144(1.71%)
NY金:4,122.0 ドル 11/10(月) ▲112.2(2.80%)
NYプラチナ:1,600.5 ドル 11/10(月) ▲51.4(3.32%)
ドル円:154.16 円 11/10(月) ▲0.73(0.48%)
→11/10(月)のその他主要マーケット指標

←ドイツZEW景況感、現況は低位安定、期待も伸び悩み 11/12(水)
→政府機関再開に向けて交錯する期待と警戒感 11/10(月)
→予想外に低調、ミシガン大消費者信頼感11月は過去2番めの低水準 11/08(土)
→米・週間経済活動指数WEI、やや失速も長期平均以上を維持 11/07(金)

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