更新日：2025年11月17日(月)
複数のFRB高官によるインフレ警戒感、追加利下げへの慎重姿勢などから12月FOMCでの追加利下げ確率は急降下。1ヵ月前には90％程度だった0.25％の追加利下げ確率は今や50％割れ。
追加利下げは確実、と高をくくっていた株式市場も金市場も足下では動揺の色を隠せない展開に。
米政府再開に伴い、閉鎖前にデータ収集だけはできていた9月分の雇用統計が今週発表され、データ収集期間がちょうど閉鎖期間となった10月分の雇用統計は発表見送り濃厚。
インフレ指標についてはまだ未定の様子。
3週間後の12月FOMCに向け、材料不足の状況で判断を迫られるFOMC出席者においては難しい3週間に。その動向に敏感に反応することになる株式市場においても、金市場においても難しい3週間がスタート。
週明け時間外のNY金は4060ドル付近の安値をつけて4100ドル台へと反発、その後は4100ドル付近での揉み合いに。NYプラチナは1540ドル台半ばの安値から1560ドル台へと反発。ドル円は154円半ばで膠着状態のまま東京市場をスタート。
17日の国内金価格は先週末から-560円、2.46％の続落で11月10日（21721）以来、1週間ぶりの安値。下落率は今年の絶対値平均0.86％の2.86倍、今年4番めの大幅安。より上位3回のうち2回は10月最高値値の翌日以降、残り1回はトランプ関税ショックの4月。なお10月以降の絶対値平均騰落率は1.63％で今年全体平均の2倍弱。最高値更新後の調整、反発の乱高下状態で高値保ち合いを形成中。流れとしては反発の勢いが失速して軟調方向へと押し戻される状況に。ゆるやかな上昇軌道を維持する21日移動平均線（22022）から、これをわずかに上抜けた9日移動平均線（22078）辺りが目先のサポート候補に。一目均衡表では転換線（22072）を上抜けた基準線（22195）を上回る水準を維持して三役好転もキープ。ただし基準線と転換線とは既に攻防状態、遅行線も間もなく急騰する26日前の価格ラインにぶつかり、潜り込むか急反発かを迫られる攻防ポイントが到来。その動向次第で高値圏で構成する三角保ち合い下抜けか、上抜けか、重要局面も迫りくる状況に。
プラチナ価格は-265円、3.07％の続落で11月7日（8260）以来、10日ぶりの安値。ゆるやかに下降する21日移動平均線（8547）とその下で推移する9日移動平均線（8476）をまとめて下抜け。10月以降はこの9-21日線を挟んで上下動する形で保ち合い傾向の展開が続いてきた状態。再びこれを上抜けできないようようだと新たな展開へ。8260円の節目を割り込むようなら一段安トライへ、短期下値目安は8100円近辺まで。一目均衡表では基準線（8645）と転換線（8509）をまとめて下抜け、遅行線も急騰局面の26日前価格ライン（8413）を下抜けて二役逆転。高値圏での三角保ち合い上抜けにも失敗した格好にもなり、三角保合い下限ラインにサポートされるかどうか、これを下抜けると雲の上限（8226）が重要なサポートに。すぐ下には8月後半安値（6748）から最高値（9078）の38.2％戻し（8188）。この下は半値戻し（7913）、次週以降の雲の下限に相当。
※参考：金プラチナ国内価格11/17とチャート
2025年11月17日(月)時点の相場
国内金：22,225 円 11/17(月) ▼560(2.46％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：8,355 円 11/17(月) ▼265(3.07％)
NY金：4,094.2 ﾄﾞﾙ 11/14(金) ▼100.3(2.39％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：1,565.2 ﾄﾞﾙ 11/14(金) ▼48.7(3.02％)
ﾄﾞﾙ円：154.52 円 11/14(金) ▲0.03(0.02％)
11/14(金)のその他主要マーケット指標
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