金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

米10月求人件数は増加、ただし採用率は低下、解雇率も上昇
更新日:2025年12月10日(水)
米JOLTS求人労働異動調査 2025年10月米労働省が発表した月次求人労働異動調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)で10月の求人件数は767.0万件。市場予想の711.7万件程度を大幅に上回り、3ヵ月続伸で5ヵ月ぶりの高水準。
合わせて発表された9月は765.8万件。前年比では2022年8月から2025年8月まで、3年1ヵ月連続の前年割れとなっていた状態から、9月は前年比+7.81%。3年2ヵ月ぶりのプラス圏回復で3年4ヵ月ぶりの大幅増。10月は前年比+0.72%となり、2ヵ月連続の前年比プラスを維持。
予想外に堅調な労働情勢を反映する形となり、利下げ慎重派にとってのサポート材料に。

ただし10月の採用率は3.2%となり、9月の3.4%から急低下。8月と2024年6月と並び、2020年4月(3.1)以来の低水準。コロナ後最低水準。
また、解雇率は1.2%となり、1年1ヵ月ぶりの高水準。これも2023年1、3月と並び、2021年1月(1.2)以来の高水準。
労働情勢は悪化の兆しとなり、利下げ推進派のサポート材料に。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年12月9日9日のNY金は+18.5ドル、0.44%の反発。アジア時間には4220ドル近辺での小幅保ち合いから下値トライ、安値では4200ドルの大台割れで折り返し。4220ドルの節目割れに伴う短期下値目安4150ドル近辺を目指す流れは一時的にとどまり、1週間ぶり安値をつけて巻き戻し。ドル安局面にも連れてロンドン序盤には4230ドル台へと急騰、NY市場では利下げ観測にも支えられる形で4240ドル台トライへ。4210ドルから4250ドルまでのレンジで保ち合い仕切り直しとなってFOMCへ。上抜けると4320ドル近辺までが短期上値目標に、下抜けの場合には4120ドル程度までを目安に調整へ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年12月9日NYプラチナは+40.1ドル、2.42%の大幅高で4日ぶりの反発。前日までの膠着状態から、FOMC前にフライング・ブレイク。アジア時間に1640ドル台半ばの安値をつけて折り返すとロンドン・NY朝までは1660ドル台での小幅保ち合い、これを抜け出すとNY金の上昇局面にも連れて1700ドル台へと急騰。高値では1710ドル台まで上昇し、NY引け後も大台を維持。1690ドルの節目突破に伴う短期上値目標1730ドル程度までを目指す展開へ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年12月9日ドル円は+99銭、0.63%高で3日続伸。11月24日(156.90)以来、2週間ぶりの高値。FOMC待ちの様子見状態で155円80銭台を中心に小幅揉み合い推移、となったのは東京市場の時間帯まで。欧州時間には米10年債利回りがゆるやかに上昇、これに追随する形で156円半ばまで上昇、156円近辺までの下押しを挟んでNY市場では堅調推移再開、156円後半から157円トライへ。ただし、NY午後には157円ラインで蓋をされる形となって伸び悩み。FOMC前に156円の節目を突破してこれに伴う短期上値目標157円台目前まで上昇、若干の上昇余地を残してFOMC待ちへ。予想以上にタカ派見通しが強まり、157円台での推移が続くようなら、11月高値更新トライから今年高値(158円台)更新トライへと向かう可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/9終値とチャート

10日の国内金価格は+218円、0.95%高となって3日続伸。10月21日(23179)以来、7週間ぶりで今年45回めの最高値更新。昨年1年間の最高値更新回数、10月31日までの44回を上回り、近年最多を更新。FOMC直前に堅調推移となって23140円の節目を突破、これに伴う短期上値目標23230円程度にもしっかり到達。現状、NY金とドル円との相関性が強まる状況にあり、同時上昇もあれば、同時に反落する展開も。22970円割れへと反落の場合には22850円程度までが短期下値目安に。

プラチナ価格は+207円、2.30%高で3日続伸。12月1日(9114)以来で今年8回めの最高値更新。堅調推移の9日移動平均線(8988)にも押し上げられる格好となっての一段高トライ、9040円の節目突破に伴う短期上値目標9200円前後にもしっかり到達。国内金価格との連動状態が非常に強まる状況にあり、金価格が調整へと向かえば追随する展開にも。当面のサポート8890円を割り込むような展開となった場合には調整局面へと巻き戻し、短期下値目安は8700円近辺まで。
※参考:金プラチナ国内価格12/10とチャート

2025年12月10日(水)時点の相場
国内金:23,238 円 12/10(水) ▲218(0.95%)
国内プラチナ:9,211 円 12/10(水) ▲207(2.30%)
NY金:4,236.2 ドル 12/9(火) ▲18.5(0.44%)
NYプラチナ:1,700.5 ドル 12/9(火) ▲40.1(2.42%)
ドル円:156.90 円 12/9(火) ▲0.99(0.63%)
→12/9(火)のその他主要マーケット指標

←FOMCは正しい方向への小さな一歩、来年は様子見から? 12/11(木)
→NY連銀調査でインフレ懸念は後退、労働市場は停滞 12/09(火)
→90%近く織り込み済の追加利下げにサプライズはなしか 12/08(月)
→インフレ懸念後退でミシガン大消費者信頼感は下げ渋り 12/06(土)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★