hourglass economy:砂時計経済とは、真ん中が細く、両端が膨らむ砂時計のように経済格差が2極化している状態を指します。
2011年9月に「ウォール街を占拠せよ」をスローガンに始まった反格差デモは「私達は99%だ」と1%の富裕層に対する抗議デモとして、またたく間に全米に拡大、社会問題となりました。
現在、アメリカでは経済状況の悪化などにより中間層がしぼみ、富裕層と貧困層の両極端な経済格差が生じています。
米国の所得上位1%の富裕層の所得は過去30年間で約3.7倍にもなる一方、所得下位20%の低所得者層の所得は18%の伸びにとどまっているそうです。
富裕層向けの高級品を扱う百貨店の売上も好調のようですが、低所得者層向けとも言える日本の「100円ショップ」のような小売店も売上を伸ばしているようです。
ユーロ債務危機に揺れる欧州でも同様の現象は進んでいる模様で、特にスペインなどは失業率も異常に悪化しており、職につけたとしても一人暮らしもできない程の低所得の若者も多いようです。
財政的に健全なドイツや北欧などと財政悪化が著しいギリシャ、スペイン、ポルトガルなどの南欧諸国との格差も広がっており、大きな意味ではこれも砂時計経済と言えるのではないでしょうか。
最終更新:2012年06月12日