金プラチナ短期相場観
大統領選挙直前の米雇用統計で雇用市場の改善は?
更新日:2012年11月1日(木)
10月度の米雇用統計は予定通り明日2日に発表されるようです。オバマ大統領就任以来、悪化の一途だった米国の失業率は少しづつ改善傾向を見せ始め、前回9月分の数値は7.8%。就任時の7.7%に迫るところまで回復してきています。8月の8.1%からの急低下で数値操作疑惑も飛び出しましたが、明日の数字でその真偽の程も察しがつくのかもしれません。いずれにしても大統領選の行方を左右しかねない重要な指標となりそうです。
非農業部門雇用者数は+12万人程度が予想され、期待される+20万人には程遠い状況が予想されます。
雇用統計の事前参考指標として重要と言われながらもその数値の乖離がとやかく言われがちだった、本日発表予定のADP雇用報告、ADP社が調査方法を見直し、調査対象も拡大し、過去データからのバックテストでも政府発表の雇用統計との相関性が96%へ上昇したということです。
金曜日発表数値の内容とともに、木曜日発表数値との整合性にも注目です。
NY市場、金相場は続伸。下落トレンドはまだ継続中ですが、その圧力は徐々に弱まってきています。上方向は1,750ドル、下限は1,700ドルが節目。
プラチナは大幅続伸で1,530ドルラインが当面の底となりそう。レンジ上限は1,670ドル。
国内、金は大幅反発。下落圧力は残りますが、上方ブレイクの可能性も。当面のサポートは4,550円、上値抵抗線が4,640円付近。
プラチナも大幅続伸。4,120円でいったん底をつけた可能性も。上値抵抗は4,420円。
ドル円が日銀追加緩和発表前の水準に戻ってきていますが、円安への圧力がかなり弱まってきている様子。このまま80円台を超えられない状態が続くと流れが変わりそうな気配も。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/1
- 2012年11月1日(木)時点の相場
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国内金 : 4,590 円 11/1(木) ▲36(0.79%) 国内プラチナ : 4,210 円 11/1(木) ▲59(1.42%) NY金 : 1,719.1 ドル 10/31(水) ▲7.0(0.41%) NYプラチナ : 1,577.0 ドル 10/31(水) ▲23.4(1.51%) ドル円 : 79.76 円 10/31(水) ▲0.14(0.17%)
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