金プラチナ短期相場観
「何でもする」から「何もしない」へと方向転換したECBドラギ総裁
更新日:2012年11月9日(金)
インフレリスクは非常に低い、債務危機の影響がドイツ経済に及び始めている、などの認識を示していたECBドラギ総裁は翌日のECB理事会では一部で期待された利下げも見送り、据え置きに。今後の可能性を示すこともなく、ユーロを守るためには「何でもする」と言っていたはずのドラギ総裁は「何もしない」姿勢に転換した、との声も。
12日のユーロ圏財務相会合で決定すると見られていたギリシャへの追加支援の支払い決定が数週間遅れる可能性なども報道され、ギリシャ懸念も再燃。
リスクオフの震源は再びユーロへ。
NY市場、セーフヘブンとしての動きを見せ始めた金は0.7%上昇でトレンド好転。1,770ドル台辺りまで上昇余地拡大。サポートラインは1,675ドル。
プラチナはわずかに0.19%上昇。引き続き1,500ドル割れの可能性。上方向は1,560ドルが第一レジスタンス。
国内、金は10月23日以来約半月ぶりの4,600円台に。最大4,800円台まで上昇の可能性。
続落のプラチナは4,120円のサポートライン割れ。4,010円付近までの下落に警戒。
円もセーフヘブンとして買われ、円高方向に流れが変わったドル円は78円台半ばまで下落の可能性が浮上。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/9
- 2012年11月9日(金)時点の相場
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国内金 : 4,603 円 11/9(金) ▲20(0.44%) 国内プラチナ : 4,119 円 11/9(金) ▼12(0.29%) NY金 : 1,726.0 ドル 11/8(木) ▲12.0(0.70%) NYプラチナ : 1,542.5 ドル 11/8(木) ▲3.0(0.19%) ドル円 : 79.47 円 11/8(木) ▼0.53(0.66%)
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