金プラチナ短期相場観
スペイン・カタルーニャ州、独立派勝利の足を引っ張る台所事情
更新日:2012年11月26日(月)
25日に行われたスペインのカタルーニャ州議会選挙で独立支持派の政党が勝利し、分離独立へ向けた住民投票実現への機運が一段と高まりそうです。
4年以内の住民投票実施を公約とするカタルーニャ州・マス首相の所属政党、カタルーニャ集中と統一(CiU)は過半数には届かなかったものの、第1党を維持し、他の独立推進派の小政党と合わせて87議席、135議席中の3分の2弱の議席を確保する見通し。
3分の2の議席を確保しなければ憲法や中央政府を無視して住民投票を実施するのは困難、との見方もあり、微妙な結果となりそうですが、独立に向けた動きが活発化することは確実と思われます。
しかし現在、カタルーニャ州の大手銀行は欧州中央銀行(ECB)から600億ユーロの資金供給を受けており、欧州連合(EU)は、カタルーニャ独立の場合には再加盟手続きが必要ともしており、デンマークより多い人口とポルトガルなみの経済規模を持ち、カタルーニャ語を公用語とするカタルーニャといえども、自立への道も険しそうです。
三連休明けの国内、金価格は1.3%の大幅上昇で一気に年初来高値を更新、11月9日時点では少し遠いと思われたターゲットの4,830円付近に到達。RSI値が94.2と過熱感MAXの状態でかなりの確率でいったん調整が入りそうな状況。
プラチナの上昇率は金を大幅に上回る2.4%。4,330円台の上値目標をクリア後も勢いが衰えず、10月上旬以来の高値圏に。こちらもやや調整が必要か。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/26
- 2012年11月26日(月)時点の相場
-
国内金 : 4,827 円 11/26(月) ▲61(1.28%) 国内プラチナ : 4,465 円 11/26(月) ▲103(2.36%) NY金 : 1,751.4 ドル 11/23(金) ▲23.2(1.34%) NYプラチナ : 1,617.1 ドル 11/23(金) ▲33.2(2.10%) ドル円 : 82.40 円 11/23(金) ▼0.05(0.06%)
米年末商戦はブラックフライデーから好調スタート 11/27(火)
スペイン・カタルーニャ州、独立派勝利の足を引っ張る台所事情 11/26(月)
ドル円の長期トレンドが円安方向へ加速するかどうかの分岐点 11/25(日)
シェールガス革命で米国が世界最大の産油国でドル高へ 11/24(土)
安倍トレードの恩恵を受けた為替と国内金価格と日本株 11/23(金)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン